クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
279話 責任
ユイに叱られシェレールとクロムは、ちゃんと食事をするようになり睡眠も交代しながらだがちゃんと取るようになった。
そして、一時期疲労で倒れそうになっていた2人だったが今は、前よりは少し明るくなっている。
だが、それでも竜斗の存在は必要不可欠のようで竜斗と暮らしていた時のような元気は2人にはない。いや、ほかのみんなも2人と同じようにない。
「……あの、ナビさん。まだ竜斗は起きないのでしょうか?」
シェレールは、空中に浮遊している光の玉に喋りかける。
シェレールは、このごろ毎日ナビにそう尋ねている。
「前にも何度も言ったでしょう。もう体の具合からいつ起きてもおかしくないと。でも、全く起きないとなると竜斗様がいつ起きるかは私には分かりません。」
そして、ナビも同じように毎日呆れたようにそう答えている。
シェレールは、そんなことは分かっているのだがどうしても「もう起きる」の一言が聞きたかったのだ。
「……そう……ですか……」
シェレールは、ナビの言葉を聞いて項垂れながらそう言う。
「……シェレール、たまには気分転換に買い物にでも行かない?」
ユイは、項垂れているシェレールを見てそう提案する。
「……いえ、私は結構です……」
シェレールは、少し申し訳なさそうにそう言った。
「……はぁ〜、やっぱり。」
ユイも最初から答えが分かっていたようにため息を吐く。
「……なら、私は、お茶を入れてくるわ。」
ユイがそう言うとみんなの体が一瞬ピクっと動いた。
「………催眠魔法を掛けるのはダメですよ?」
シェレールがそう言うとほかのみんなもコクコクと首を縦に動かす。
前にユイからお茶を入れられ眠らされたことがあるので今回はちゃんと予防をしておこうとシェレールがユイに注意しておく。
「はいはい、分かってるわよ。大丈夫だから、大人しく待ってなさい。」
ユイは、そう言って部屋に備えてあるキッチンへ行きお茶を入れる。
そして、数分後にユイが人数分のお茶を持ってきてみんなに配った。
「………大丈夫ですよね?」
「全く信用されてないわね。大丈夫だって!ほら、早く飲んで。」
シェレールたちは、ユイが入れたお茶をジロジロと見ていたがユイに促せれてコップに口をつけてお茶を飲む。
「………美味しいです……」
「ほらね?全く、もう少し信用してほしいものだわ。」
みんなも普通のお茶だと確信してホッとする。
「すいません……でも、前にされたことがあるので疑うのは仕方ないですよ。」
「それはあんたたちを心配していたからでしょ!」
「……あ、あの時は迷惑をかけてしまいすいません……」
シェレールは、ユイに謝罪をして竜斗の看病に戻る。
まぁ、看病と言っても起きるのを見守るだけなのだが。
そして、それから時間が過ぎて昼飯時になりみんな、食堂へと向かった。
竜斗が起きないことにより日に日に食事の時の会話がなくなる。
今日も誰かが一言二言話しただけで会話が終わり静かな食事へとなっている。
そのせいかメイドたちが食器を運ぶ音が目立つ。
そして、こんな中に勇気を持って言葉を発した者がいた。
「………み、皆さん!この度は本当に申し訳ございませんでした!」
そう言ったのはレイルだった。
レイルがいきなり発言したことによりみんな驚いたのか食事の手を止めていた。
「ま、ママ、どうしたの?」
レーネが不安そうな表情でレイルを見る。
「今回の件で竜斗君が1ヶ月以上も寝込んでしまい……私のせいです!本当に申し訳ございません!」
レイルが竜斗が寝込んだのは自分のせいだと思い頭を下げる。
「……ママ……」
レーネは、母親であるレイルのそんな姿を見て自分もあの場にいてこうなることを予想しないで竜斗にお願いしてしまったことを悔やむ。
「………レイルさん、謝らないでください。旦那様……竜斗がこうなったのはあなたのせいではないと思っていますので。」
シェレールは、レイルに向かって穏やかな口調でそう言った。
「で、でも……」
「これ以上は言いっこなしですよ。竜斗は、何度もこうやって人のために危ない橋を渡ってきたんです。今回は、少し長く寝込んでいるだけですよ。絶対に竜斗は起きます。なので、責任を感じないでください。」
シェレールがそう言うと周りからも色々とレイルに向かって声が掛けられる。
「皆さん………ありがとうございます!」
レイルは、みんなの暖かい言葉を聞いて泣きながらお礼を言った。
レイルは、この1ヶ月間ずっと責任を感じ続けていて何度も謝罪しようとしたが間が悪くなかなか言えなかった。
だが、今回、みんなの言葉を受けてようやく責任という捕縛から開放されたようだ。
泣いたせいかもしれないがどことなく瞳が前よりも明るくなっていた。
みんなが和やかになり会話をしながら食事を再開し始める。
それから数分が経つといきなり食堂の扉がバンと開けられた。
みんなが扉の方を向くとそこにいたのは光玉のナビだった。
「ど、どうしたんですか?」
シェレールがそう尋ねるとナビが慌てたような口調で言った。
「りゅ、竜斗様が起きられました!」
「「「「っ!」」」」
みんな、一斉に席を立つ。
「で、ですが………」
ナビが何かを言おうとしたのも聞かずにシェレールとクロムが食堂を飛び出た。
そして、竜斗の部屋を開けるとそこにはベットに上半身を上げた竜斗がいた。
「っ!だ、旦那様!」
「っ!……竜斗!」
2人とも、感極まったように手を口元に当てて泣きそうになる。
だけど、その涙も竜斗の次の言葉によってなくなる。
「……………君たち……誰?」
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