クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

277話 打ち解け

 第三者視点

「………は、ははっ、やっぱりこうやって向かい合って喋るのは恥ずかしわね。」
「……え、ええ……」
 ユイとレーネは、お互いに向かい合って話し合おうとするがいざ目を話してみようとすると話題が何も見つからない。
「……はぁ〜……ふぅ〜……うん、大丈夫。悪いわね、黙っちゃって。ごめんなさいね。」
「う、ううん……あ、あたしの方こそ……話したいって言ったのに何も言わなくてごめんなさい……」
 ユイとレーネは、ペコペコと謝り合う。
「それで話なんだけど……魔法の話なんてどう?」
 ユイは、何を話そうか考えてそう言う。
「ま、魔法の話?……ま、まぁ、それなら……」
「竜斗から聞いたんだけどレーネって竜斗と一緒に魔法の練習をしてきたのよね?」
 ユイは、レーネからOKをもらうと早速質問した。
「え、ええ、まぁ、してもらったわ。」
「どういう感じなの?竜斗の練習って?やっぱりきつい?」
「あ、あれは……きついって言うか……何度か地獄を見たわ……」
「じ、地獄って……でも、レーネは、それをやってのけたのよね?すごいわ!」
「べ、別に……そんなにす、すごいことじゃないわよ……」
 レーネは、ユイに褒められて少し嬉しそうにはにかんでいた。
「謙遜しなくていいのに。でも、魔法の練習を始めたのって一ヶ月前くらいよね?急にどうして始めたの?」
「……そ、その………竜斗がいつか旅に出る時……一緒に付いていきたい……から……だから、せめて足を引っ張らないように自分の身は自分で守れるくらいになりたいの。」
 レーネは、自分の考えをしっかりと述べる。
「そうなのね。でも、竜斗、言ってたわよ。今のレーネならクロムと同等くらいだろうって。」
「っ!ほ、ホントに!?」
 レーネは、食い気味にユイに本当かどうか尋ねてきた。
「え、ええ、ホントよ。私、クロムと何回か魔法勝負したことあるけど全く勝てなかったわよ。だから、たぶん一緒に旅、出来ると思うわよ。」
「……やった……やった!良かった〜!」
 レーネは、自分が旅についていけることが分かりその場に立って跳ねながらぴょんぴょん喜ぶ。その姿は、小動物のようなすごい可愛らしい姿だった。
「……ねぇ、レーネ、やっぱり……レーネも竜斗のことが好き?」
「っ!……そ、それは……その………」
 レーネは、いきなり意表を付かれることを言われ戸惑う。
「……その様子じゃ図星みたいね。」
「あ、あぅ……あぅあぅ……」
 レーネは、口をもごもごさせて照れている。
「別にそんなに照れることじゃないわよ。竜斗の良さを知ったら誰だって好きになるわよ。……私だって本当に好きだもの。」
「……そ、そうなんだ……で、でも、竜斗にはシェレールがいるんでしょ?じゃ、じゃあ、諦めるしか……」
「はぁ〜…ダメよ、レーネ。そんな弱気になってたら。いつか竜斗が私にも振り向いてくれる日を待たなくちゃ。そのためにも少しでも竜斗がいいなって思えるような女にならなきゃね。……って言っても、今は、まだシェレールしか見てないんだけどね。」
「………竜斗が振り向いてくれるのを……待つ……」
「ええ、そうよ。まぁ、クロムみたいに奪いにいくつもりの方が効果はあるのかもしれないけど。」
 ユイが苦笑しながらそう言う。
 2人とも、結構気が強いように見えるが以外と奥手なところがありクロムみたいなそんなことは出来ない。
「……竜斗ってカッコイイわよね。」
 次は、レーネからポツリとそんなことを呟く。
「………全くよね。それに強くて優しくて料理も出来るもの。」
「うん、うん、本当に火の打ちどころがないって感じ。」
「そうよね……でも、こっちがアピールしてるのに全く気付かないところは、ちょっと治した方がいいと思うわよ。」
「た、確かに……あたしがアピールしても全然気付いてくれないわ!」
「はぁ、困ったものよね。シェレールだって何度もアピールしてたのに全く気づいてもらえなかったのよ。」
「そ、そうなんだ……」
 それから2人とも楽しそうに話し合っていた。レーネは、昼くらいになる頃には全く緊張しないでユイと話すことが出来ていた。
 レーネは、自分も少し成長してきているのだと感じてきて少し嬉しくなった。早く今の姿を竜斗に見て欲しいと願うレーネだった。
 竜斗は、まだ眠ったまま……
 ちなみにほかの4人もまだ寝たまま……

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コメント

  • ノベルバユーザー313447

    恥ずかしわね→恥ずかしいわね
    火の打ちどころが→非の打ちどころが

    0
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