クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
268話 最下層の奥
ダンジョンの最下層のボスは、以前俺が苦戦した竜王……ではなくその周りにいた雑魚の竜だった。
レーネは、その竜が襲ってきた瞬間、魔法で真っ二つにしてあっという間にラスボス戦が終わってしまった。
「はぁ〜、ラストがこれって……竜王じゃなくてもせめてあの時みたいに群れで来てほしかったわ。一体だけじゃ大した経験値にはならないし。」
「まぁ、仕方ないだろ。あの時が異常だったんだから。」
「ねぇ、竜斗……これで終わりなの?」
「ん〜、たぶんそうなんじゃないか?」
「え〜、つまんない〜。」
レーネは、もう終わってしまったので駄々をこねている。
と、そこで俺は、一つ気づいたことがあった。
「レーネ、見てみろ。あの奥の方に扉があるぞ。もしかしたらまだ何かあるかもしれないな。」
「え?……あ、ホントだ!竜斗、行ってみましょ!」
レーネは、ぷにぷにとした柔らかい手で俺の手を握り俺を引っ張った。
強気でいてもやっぱりまだまだ子どもなんだな。
俺たちは、その扉の前に来るとレーネが待ちきれないといったように扉を開ける。
その中は、さらに空洞になっておりまだ道が続いていた。
「この先にまだ強い魔物いるかも!」
「レーネ、あんまりはしゃいでたら転けるぞ?」
「大丈夫だも〜ん……って、きゃっ!」
レーネは、大丈夫と言った瞬間、石につまづいて転けてしまった。
「全く、言わんこっちゃないな。ほら、立てるか?」
「……ぅ……うん……」
レーネは、急に冷静になったのか恥ずかしそうに顔を真っ赤にして俺の手を握り立ち上がった。
「別に急がなくても問題ないよ。時間は、まだあるんだから。」
「うん……ごめんなさい……」
「謝る必要なんてないぞ。はしゃいでるレーネは、いつもと違って可愛かったからな。」
「〜っ!か、可愛いとか言われても……べ、別に嬉しくないし!」
レーネは、顔を真っ赤に染めてそっぽを向いた。
本当に可愛いやつめ。
「って、レーネ、怪我してるじゃねぇか!」
レーネをよく見てみると右膝あたりに擦り傷が出来ていた。
「すぐに治すから見せてみろ。」
「こ、これくらい平気よ。」
「いいから。」
俺は、レーネの右膝に手をかざし治癒魔法をかける。
するとみるみるうちに治っていった。
「…………すごい……もう治っちゃった。竜斗って治癒魔法も使えたのね。」
「まぁ、一応だけどな。シェレールの方が俺よりも圧倒的に上手いよ。」
「へぇ、シェレールがね。まぁ、確かに治癒系が上手そうね。」
確かにねシェレールは、癒しになるからな。うん、間違いない。
「ねぇ、そういえば竜斗の得意系統ってなんなの?」
「ん?得意系統って?」
「だから、あたしだったら火属性系とか、シェレールだったら治癒系とか、クロムなら水属性系とか。なんかないの?」
「ん〜……特に得意不得意はないかな。」
「へ〜、やっぱり竜斗は、万能型なのね。」
「でも、得意不得意がないから何かしら得意な系統で勝負されたら俺は負けるってことだ。万能型は、良いところも多いけど悪いところも多いんだ。」
「…………でも、あたし、1回も竜斗に勝ったことないわよ?火属性魔法で勝負掛けても相殺されちゃったし……」
レーネがムスッとしながらそう言う。
「悪かったって。あんまり怒るな。」
「ふんっ、別に怒ってないし!あたしじゃ竜斗には勝てないわよ〜。」
あ〜あ、完全に怒っちゃった。
こういう時は………どうすればいいんだろ?
…………ま、まぁ、とりあえずシェレールと同じようにしてみるか。
俺は、歩いているレーネの後ろから脇に手を当て抱っこする。
「ちょ、な、何してるのよ!」
「シェレールは、こうやってしたら結構喜ぶんだけど?」
俺は、そう言ってレーネをお姫様抱っこの状態にした。
「〜っ!?……こ、この…この状態は………さ、さすがに………んにゃーー!!!」
レーネは、急に暴れだして俺の腕から無理やり下りた。
「も、もうっ!急にあんなことするの止めてよね!」
「ご、ごめん……」
あちゃ〜、さらに怒らせちゃったな。と思ったのだが
「………………ふん」
レーネは、俺の手を再び握ってくれた。
「きゅ、急にあんなことされたらシェレール以外は誰だって怒るからね………でも、あたしに気を使ってくれたから………その……嬉しかったわ………ありがと……」
レーネは、恥ずかしそうに顔を真っ赤に染めて下を向きながらそう言った。
「俺も急にビックリさせてごめんな。」
「……う、うん……」
レーネは、今さっきよりも俺に近づきレーネの肩がちょうど俺の腰らへんに当たった。
「………あ、竜斗、あれ、また扉があるわよ。」
「ん?あ、ホントだ。行ってみようぜ。」
「う、うんっ!」
俺たちは、手を繋いだまま走った。
そして、ワクワクとしながら扉を開けると…………
「…………なっ!?」
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