クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

267話 久しぶりのダンジョン

 ガルデさんに邪神の話を聞いて1ヶ月が経った。
 俺は、シェレールが眠ったあと、よく1人で外に出掛け邪神を探していた。
 いずれ俺と前に現れるとガルデさんは、言っていたがシェレールたちと一緒いる時に会うのはまずい。だから、なるべく1人でいるうちに会いたいのだが……全く邪神が来る気配がない。俺の日常は、至って平和な生活だ。
 それと一応みんなには邪神のことについては隠している。
 もし、みんながその邪神のことを知ると絶対に俺を助けてくれるはずだ。
 今回の敵はあまりにも強すぎる。ガルデさんですら手を焼く相手と言っていたからな。
 まぁ、それでも俺たちは普通の生活を送っている。
 そして、今日も俺たちは魔法の練習をしていたのだが……
「…………そろそろ実践で魔法を使ってみようか?そっちの方が経験値が貰えて魔力もだいぶ上がるだろうし。」
 俺は、そう提案する。レーネの魔力量は、もうチートも良いところの量になった。あとこれでレベルが上がってさらに増えたら俺よりも魔力量は、多くなるだろう。
「でも、実践って言われても普通の魔物なら前のあたしでも余裕だったわよ?」
「まぁ、確かにそうだった。だからなるべく魔物がうじゃうじゃいる所に行ってみよう。…………外には出れるか?」
「ええ、竜斗が一緒ならもう外も大丈夫だと思うわ。……でも、なるべく人が多いところは避けたいわね。」
「ああ、分かってるよ。………それじゃ、一緒に行こうか。ほら、 手、繋ぐぞ。」
「へぇ!?べ、別に手を繋いでほしいとは言ってないでしょ!?………で、でも、竜斗が繋いで欲しいなら別にいいけど?」
 あ〜、転移するために繋ごうって言ったつもりなんだが………まぁ、いいか。
「ああ、繋ぎたい。だから、繋いでいいか?」
「し、仕方ないわね……ほ、ほら、早く繋ぎなさい。」
 レーネは、顔を背け手だけ俺の方に出してくれた。
「ははっ、ありがとう。」
 俺は、その手を優しく握る。
「それじゃ、まずは魔物がいそうなところに転移するからな。もしかしたら魔物の目の前に転移するかもしれねぇから気をつけろよ?」
「………わ、分かったわ。」
 繋いでいたレーネの手に少しだけ力が入る。
「よし、行くぞ。」
「ええ、いつでもいいわよ!」
 俺は、レーネの返事を聞いて転移する。
 転移したのは昔、よく俺とシェレールが夜中にこっそりと潜っていたダンジョンだ。一応、もう300階層くらいまで潜っているのでなかなか強い魔物と思うのだが……
「一瞬だったな。」
 俺が予想していたことが的中して転移した目の前に魔物が10体くらい居たのだが……レーネの魔法で一瞬で片付いた。
「ふふっ、今くらいの魔物なら今のあたしには余裕よ。」
「ははっ、なら、もうちょっと下の方に行くか。一応ここダンジョンだから罠とか仕掛けられてるからな?俺の手、離すなよ?」
「う、うん、分かったわ。」
 レーネは、反対側の手まで使って俺の手を握った。
 それじゃ、歩きにくそうだな。
 でも、なんかレーネの顔が満足気だからいいんだけど。
 それよりもナビ、罠とかは大丈夫か?
(はい、問題ありません。この先はあまり罠はないようです。)
 そうか、なら、安心して進めるな。ありがとう、ナビ。
(………それよりもいいんですか?レーネさんと手を繋いだままで。シェレールに言いつけますよ?)
 なっ!?や、やめろよ!そういうこと言うの!レーネが嬉しそうにしてるからいいんだよ!
(…………浮気ですか。)
 ち、違うし!浮気なんかじゃねぇし!
(あ、マスターその先魔物の群れがいますよ。)
 わ、分かった。
「レーネ、この先魔物の群れがいるから奇襲には気をつけろ。」
「ええ、分かってるわ。」
 それから先に進むとナビの言った通り30体くらい魔物が現れて俺たちを襲ったがレーネが全て一掃した。
「はい、お見事。」
「ふん、とうぜんよ、これくらいの相手。」
 レーネは、胸を張りながらそう答えた。
 これくらいの相手じゃなんの練習にもならないし経験値すらも全く貰えないのでさっさと下に行くことにした。
 そして気づけばもう500階層に来ていた。
(マスター、そろそろこのダンジョンのゴールまですぐですよ?)
 はぁ!?ま、マジで!?もう終わりなの!?
 俺は、ナビからこれでゴールだと告げられ項垂れる。まだレーネと互角に渡り合える魔物が現れてないのだ。
「ねぇ、竜斗、あの大きな扉ってボス戦ってことよね?今度こそ強い相手が出てくるといいんだけど……」
 レーネもなんだか不完全燃焼と言うような表情をしていた。
 まぁ、でも、ゴールしてみるのもいいかな。
 俺たちは、ボス戦を挑むため、大きな扉を魔法で開けた。
 そして、その先にいたのは………

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