クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

262話 休憩中

「うっ……気持ち悪い………うぅ……」
「大丈夫か?ほら、手、貸すぞ?」
「ありがとう……」
 レーネは今、全魔力を使い切って吐き気や目眩などの様々な症状に苦しんでいる。
「ほ、本当に……魔力が……0になるまでさせるなんて……」
「そりゃ魔力を増やすためだからな。ほら、今日はもう横になってろ。ここ、使っていいから。」
 俺は、地面に座り太ももをポンポンと叩く。
「なっ……そ、それって………」
「あ、枕があるからそれを使……」
「ううん!竜斗の太ももで大丈夫!」
「そ、そうか?ってか、結構元気だな。」
「あ……えっと………」
「ははっ、ほら、遠慮なんかいらないからな。」
「…………ありがと……」
 レーネは、少し頬を赤くしてモジモジしながら俺の太ももに頭を乗せた。
 おお、このもちもちとした感覚……昨日、シェレールも乗せたけどまた違った感覚が……
 俺は、つい無意識でレーネの頭を撫でた。
「ふにゃっ!?」
「あ、わ、悪い。嫌だったか?」
「う、ううん……急にされたから……驚いただけよ……べ、別に嫌だったわけじゃないから……」
「そうか?良かった。じゃあ、もう少し撫でていいか?なんか気持ちいいから。」
「………べ、別に好きにすればいいじゃない。」
「んじゃ、好きにさせてもらうな。」
 その後、レーネの頭を撫でるとレーネは「ふにゃ〜」と言う超可愛い声を出しながら気持ちよさそうにしていた。
 結構レーネに懐かれたな。前まではここまで気を許してもらえなかったからな。
「………レーネもちゃんと成長してるんだな。」
「え?な、何よ、急に……」
 レーネは、急に俺から褒められて照れたのか口元を少し緩ませていた。
「いやぁ〜、今のレーネは、出会った時とはまるで違うなって思ってな。」
「そ、そりゃ、あの時と比べたら成長くらいするわよ。それにあたしの生活も劇的に変化したんだから。」
「ははっ、そうだな。…………でも、成長しないやつだっているんだ。……………俺みたいにな。」
「え?……………それってどういう意味?」
「俺は、レーネと出会ってから……いいや
もっと前からずっと変わらない。なんの成長もしてない。この魔大陸に来て色々なことがあったのに……みんなそれぞれ色々と成長している。でも、俺だけは……」
「そんなことないわよ………って言いたいけど……確かにあたしが出会ってから竜斗は何も変わってないわね。」
「ああ。」
「……ねぇ、竜斗、あなた怒ったことある?」
「は?怒ったこと?それくらい普通にあるぞ。」
 だって憤怒のスキルだって持ってるんだからな。このごろ使ってないけど。
「あたし、まだ竜斗のそういう所見たことないわよ。だから……ずっと優しいだけの竜斗。少しは、他のところも見せて欲しいな。」
 レーネは、俺のほうをじっと見つめてそう言ってきた。
 俺の他のところって………
「べ、別に体の変なところを見せろって言うわけじゃないのよ!?ただ、今の竜斗とは違う表情とか気持ちを見せて欲しいの。」
「わ、分かってるよ。」
 さすがに変なところを見せようなんて考えてなかったわ。
「………ねぇ、やっぱり竜斗のことを一番知ってるのってシェレールなの?」
「ん〜………たぶんな。俺、一人でいるよりもシェレールと一緒にいる時間の方が多い気がするし。」
 まぁ、一番付き合いが長いのは白井だけど。
「そうなんだ……ってことはシェレールならあたしが知らない竜斗のことも分かるってこと?」
「まぁ、たぶん分かるだろうな。」
「なら、今度シェレールに聞いてみよっと。」
「ははっ、そうしてくれ。俺じゃよく分からないからな。」
 シェレールならたぶん俺よりも俺のこと分かってるからな。
「………本当に仲がいいのね。」
「まぁな。でも、まだ出会って1年くらいしか経ってないんだけどな。」
「へぇ、そんなもんなのね。よく、そんなけの付き合いでこんなに仲良くなれたわね。」
「ん〜……なんか今思えばシェレールからめちゃくちゃアピールされていたような気がするからな。それで距離がだいぶ近づいたんだろうな。」
「…………やっぱりアピールが必要なのね。」
「ん?どうした?」
「ううん、なんでもないわ。…………それよりも……手……」
「手?……ああ、そういうことか。」
 俺は、レーネの頭の上に乗せたまま止めていた手を再び動かす。するとレーネは、目がウトウトとしてきて眠たそうにしていた。
「寝ていいぞ?」
「で、でも……」
「疲れたときに寝ないと魔力が増える以前に元にすら戻らないぞ。遠慮なんてしなくていいから。」
「………ありがと……それじゃ、ちょっと眠らせてもらうわね。」
「ああ、おやすみ。」
「うん……おやすみ……」
 レーネは、そう言って目を閉じるとすぐに寝息を立てて眠った。その寝顔は、とても可愛らしく俺としてもすごい癒された。

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