クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

260話 魔法勝負

 レーネの魔法の練習を始めてから約一ヶ月だった。
 もうだいぶレーネは、俺の練習にも慣れてきて近頃は、最後らへんにもう少し教えてとと言ってくる。
 子どもの成長というものは本当に嬉しいのだな。レーネがどんどん魔法を上達していくのを見ると俺としてはすごい嬉しくなるからな。
 今日もいつも通り魔法の練習をしている。
 だけど、もう練習と言っても教えることが少なくなってきた。正直に言うとあとは、魔力の量があればなんでも出来ると言ってもいいくらいだ。
 そんな子にもうこんな練習しても意味が無い。
「………よしっ!今日は、俺と本気の魔法勝負やってみるか。」
 俺がそう提案するとレーネは、ぱあっと太陽が輝きを放っているかのような笑顔を見せた。
「ほんと!?本当にいいのね!?」
「あ、ああ、正直もう練習しても無駄だからな。実践を多く積んだほうがいいだろう。」
「うんっ!」
「ははっ、そんなに俺と魔法勝負するのが嬉しいのか?」
「もちろん!あたしは、毎日竜斗を超えるつもりでやってたんだから!ようやく本気の竜斗の強さが見れるんだから嬉しいに決まってるでしょ!」
「俺を超えるつもり………か。………じゃあ、準備が出来たら教えてくれ。」
 俺は、レーネから一旦距離を取り準備運動を始める。向こうではレーネもウキウキとしたような顔で準備運動をしている。
 無邪気で可愛い顔だな。
 俺がレーネの顔を見て癒されているとレーネは、こっちに手をブンブン振って合図してきた。
「竜斗〜!いいわよ〜!」
「分かった〜!」
 ここは、俺が作った空間だから思いっきりやれるな。
「竜斗っ!行くよ!」
「こいっ!」
 レーネは、俺の返事を聞くとまずは火魔法で俺の周りを囲んだ。
 まずは敵を逃がさないように素早く周りを囲め、ちゃんと俺が教えていたこと、分かってるな。それなら次は……
 俺の頭上に全属性系統の槍が出される。
 周りは、火の海、頭上には数百本の槍。逃げ場はないな。
 そして、その槍は雨の如く俺に向かって降ってきた。
「…………ふっ」
 俺は、自分の足元に数百本の全属性系統の槍を作り振ってくる槍を相殺する。
 俺は、槍と槍が相殺しているところにできた隙間から火の海の外に出た。
「やっぱりこんなんじゃダメよね……」
「ははっ、ちゃんと俺が教えたことが出来てて偉かったぞ。普通の人ならあそこでやられていたな。」
「竜斗に効かないんじゃ意味がないわよ。」
 レーネは、悔しそうな表情をして次の魔法を繰り出す。
 次は、また俺を囲むように仕掛けてきた。だが、次は、俺を中心として半径5メートル程の半円を作り完全に囲む。
「これじゃ、隙間なんてないから逃げられないでしょ!」
 レーネは、そう言って次の魔法を繰り出す。
 俺の足元が一瞬だけピカっと光ったと思ったら次の瞬間、俺を巻き込んで爆発が起こった。
「これでどうっ!?」
 レーネは、少し期待した声音でそう言った。
 うん、爆発自体の威力も十分だし、俺を囲んでいる結界もまだ解かれていない。
「まっ、いいんじゃないか?ちゃんと出来てるぞ?」
 俺は、そう言って結界を破壊しレーネに近づいた。
「っ!」
「正直に言えば力が自分と同等かもしくはそれ以上の場合は一発だけじゃなくて数発打って欲しいところだな。」
「…………ねぇ、竜斗!」
 レーネは、なんだか少し不機嫌そうな表情で俺を呼んだ。
「ん?なんだ?」
「全力でやるって言ったでしょ!何よ!今さっきからあたしのフォローばっかりじゃない!」
「あ、わ、わりぃ。つ、ついな。ここからは真面目にやるよ。」
「絶対だからね!」
 レーネは、まだ少し不機嫌そうな表情だ。
 ここは、ちゃんと約束を守らないとな。
「……………」
「っ!?」
 レーネは、今さっきまでの不機嫌そうな表情から一転して次は、目を見開いて少しガクガクと体が震えわしている。
 無理もない。俺の魔力をプレッシャーとしてレーネに乗せているからな。
「…こ……これが……竜斗の……魔力………」
「止めるか?」
「………じょ、冗談言わないで!やっと面白くなってきたところよ!」
 ふむ、ここで強気にくるか。やっぱり、レーネは、強いな。このメンタルを日常でも生かせれば誰も怖くなくなるんだろうけど……
「……何、竜斗、全然仕掛けてこないわね。………竜斗が仕掛けてこないならこっちから行くわ!」
 レーネは、そう言って俺の周りに魔法陣を作り様々な魔法を繰り出す。
 俺からのプレッシャーのせいか少し、魔法の威力が下がったな。
 これくらいならいくら受けても大丈夫だが……まっ、全力でやるって言ったからな。
「………っ!」
 俺は、魔法の攻撃の間を通ってレーネに近づく。
「くっ!」
 レーネは、俺を近づけたらまずいと判断したのか攻撃の数を増やす。
 そこで俺は、今さっきと同じことをした。俺の後ろに多数の攻撃魔法を作りだしレーネの魔法を相殺する。
 そして、俺は、一瞬でレーネの背後をとり催眠魔法で眠らせた。
 俺は、その場に倒れ込もうとするレーネを抱きかかえる。
「俺を超えるならもうちょっと厳しい練習メニューをしないとな。」
 俺は、明日からの練習メニューをどうするかをシェレールとクロムのところへ向かいながら考えた。

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