クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
248話 独占欲
「もし、竜斗がもう1人恋人にしたいって言う人が出来たらどうするの?」
「…………え?」
私は、ユイさんの問の意味がよく分からず今まで食事をしていた手を止めました。
「………そ、それって、どういう意味ですか?」
私は、もう一度質問を聞きます。
「そのままの意味よ。この頃のクロムの行動を見ていると絶対竜斗に好意を寄せているでしょ?」
「うっ……」
「それに、私や姫乃、ルビーだって竜斗のことがまだ大好きなのよ?一応言っておくけどシェレール、あんたには敵が多いんだからね?分かってる?」
「………分かってます。旦那様は、とても素敵な方です。そんな方をほかの女性が放っておくわけがありません。ちゃんと分かってます。………分かっていたはずなのに旦那様と二人っきりで過ごしていくたびに旦那様は、私だけのものだと心のどこかで思っていました。」
私の今の言葉は、なんの偽りのない言葉。ですが、そんなことを思っていたなんて今、言葉にしてようやく分かりました。
私は、旦那様は自分のものだと勘違いして……ほかの女性が旦那様に行為を寄せても旦那様は私しか見てないと勘違いして……こんなことを思っていたなんて自分に嫌気がさしました。
「シェレール、そんなことを思っていて竜斗のことがまだ好きだなんて言える?」
「っ!………」
私は、旦那様が好きです。でも、今まで散々旦那様が誰かに行為を抱かれるのは私としても嬉しいと言ってきたのに……旦那様を騙していたなんて…私に旦那様が好きって言える資格があるんでしょうか?
私は、そう思った瞬間、体が凍ってしまうかと思うくらいの寒気が起こりました。
「……ぁ…ゎ……」
私は、なにか喋ろうと口を動かしますが声が出ません。私の体、どうしてしまったんでしょうか。
「シェレール、あんたが答えを出せないなら私が答えを出してあげよっか?」
私がユイさんの問の答えを出せず戸惑っているとユイさんの方から答えを出すと言ってきました。
そんなの聞かなくたって分かります。私に旦那様を好きになる資格なんてないってそういうつもりでしょう。でも、そんなこと絶対に言いたくありません。聞きたくもありません。旦那様のことが好きなのは私の本心。だから、言わないでください。好きになる資格なんてないって言わないでください。
「………シェレール……」
言わないで!
「あんたに竜斗を好きになる資格は……」
っ!
「あるに決まってるでしょ?」
「…………え?あ、あるんですか?」
「は?何言ってるのよ?だって、シェレール、竜斗のこと好きなんでしょ?え!?もしかして、好きじゃないの?」
「い、いえ!も、もちろん大好きですよ!誰よりも愛してます!」
「それなら好きになる資格あるに決まってるでしょ?」
「で、でも、私、旦那様を独占しようと……」
「独占欲くらい誰でもあるわよ。逆になんでないのよ?好きな人を独占するってことはそれだけその人のことを愛してるって言う証拠よ?」
「…………」
ユイさんは、ニコッと笑って私にそう言ってきました。今さっきまで心臓の鼓動がうるさいほど大きくそして早く鳴っていたのに今じゃどんどん穏やかに鳴っています。
「ごめんね、変な質問しちゃって。でも、改めて思えたわ。シェレールって本当に竜斗のことが大好きなのね。良かったわ、竜斗の恋人がシェレールで。」
「え?ど、どういうことですか?」
「竜斗への愛の大きさが私と同等、いやそれ以上の人に負けたんだから諦めがつくのよ。」
「そ、そうですか……」
「あ、でも、諦めがつくって言っても隙があったら狙いに行くからね?注意しておきなさい。」
「っ!は、はい!誰も取られないようにガッチリと掴んでおきます!」
「ふふっ、そうしておくことね。……それよりもシェレール、ご飯食べなくていいの?もう冷めてるわよ?」
「あ!?わ、忘れてました!」
「ったく、ちゃんとしなさいよね。………私が竜斗の代わりにあ〜んしてあげよっか?」
「け、結構です!私へのあ〜んは、旦那様だけど決まってます!」
「あらら?そうなの?ふふっ、なら、シェレールが食べ終わるまで待ってあげるわよ。」
「あ、ありがとうございます。急いで食べますね。」
「いいわよ、もっと竜斗のこと、聞きたいし。シェレールなら私の知らない竜斗の顔も分かるんでしょ?」
「ま、まぁ、そ、そうですが……教えないといけませんか?」
「なによ、教えてくれないの?」
「だ、だって、あの旦那様は、私だけのものですし……」
「教えるのも嫌って……分かったわよ、じゃあ、ほかの話をしましょ。」
「あ、ありがとうございます。」
私は、食事に付き合ってくれるユイさんに悪いと思いつつもユイさんとする話を楽しみながら冷えた料理を食べていきました。
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ヒカッチ
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