クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

245話 助け舟?

「………二人とも、何してるの?」 
 俺が困っているとそこにレーネが起きてそう言った。
「あ、レーネ、おはよう。」
「うん、おはよう。それで、なんで竜斗がクロムに追い詰められてるの?」
「い、いや……その、色々事情があって……」
「……竜斗……まだ話……終わってない……続ける……」
「クロムも少し、落ち着きなさい。」
 クロムがずいっとこちらに来たのだがすぐにレーネから引き離される。
「……邪魔……しないで……これは……私と……竜斗の……問題……」
「はぁ、あんたね〜、竜斗が好きだからってそんな問いつめたって良い返事が聞けるわけないでしょ?」
 レーネがそう言うと確かにと思ったのか少し、顔を下に向ける。
「反省した?」
「……うん……ごめんね……竜斗……」
「いいよ、好意を向けられることに関しては俺としては嬉しいくらいだし。」
「……うん……竜斗……大好き……」
 クロムは、俺のところへ来て頭を胸に置きすりすりと擦り付ける。
「……竜斗……むふぅ〜……」
「はい、そろそろ離れなさい。」
 そして、またもレーネがクロムと俺を引き離す。
「……むぅ……私が……竜斗に……くっ付いていても……レーネには……関係ない……」
「ふ〜ん……そんなこと言うんだ。………それよりもクロム、あたしを眠らせたのはどういうことかしら?」
「……………ナンノ……コト?」
 クロム、全然誤魔化せてない。目も逸らして言葉も片言だし。
「あんた!竜斗と二人っきりになりたいからって私を寝かしたんでしょ!?」
「……わ……私は……何も知らない……」
「はぁ、あんた、嘘下手ね。」
「……仕方ない……私の……能力は……嘘を見抜く……能力……だから……嘘も……吐きにくい……」
「そういうことね……じゃ、次は、私の番だからクロム、眠ってね。」
 レーネがそう言って手のひらをクロムの方に向け催眠魔法をかける。
 だが、その魔法は掛かることは無かった。
「……残念……魔王である……私に……催眠魔法は……効かない……」
 クロムは、胸を張ってそう言った。
「なっ!?ひ、卑怯じゃない!そんなの!」
「……実力の……差……」
「くっ!た、確かにクロムには魔法じゃ勝てないけど……くうぅ!」
 レーネは、クロムに魔法が効かなかったのがすごい悔しかったのか地団駄を踏んでいる。
「なぁ、レーネ、クロムより魔法が弱いのが悔しいか?」
 俺は、そうレーネに問いかける。
「…………うん」
 レーネは、悔しそうにコクリと頭を頷けた。
「なら、俺と一緒に魔法の練習するか?」
「え?で、でも、魔法の練習って言っても………外に出らないと行けないじゃない………」
 レーネは、外に出るのが嫌なのか不満そうな顔をする。
 俺は、そんなレーネに対してニコッと笑う。
「大丈夫、魔法の練習は外……じゃないからな。」
「魔法の練習は、外でやらないと危険よ?」
「ははっ、分かってる。でも、俺の空間魔法を使えば外に出掛けなくて済むぞ?」
「空間魔法ってあの偽物の竜斗が使ってたやつ?」
「そうそう。」
「竜斗も使えたんだ。」
「元は、あれは俺が取得していた魔法だぞ。それをあの偽物が俺の体を乗っ取って使ってたんだ。」
「へぇ、そうなのね。まぁ、空間魔法の中なら……大丈夫かな。」
「よし、なら、俺と一緒に魔法の練習しようぜ!」
「……待って……なんで……二人きりで……やろうと……してるの?」
「なによ、いいじゃない。二人きりでやったって。」
「……ダメ……私も……手伝って……あげる……」
「え〜、あんた、今さっき、あたしを眠らせて竜斗と二人っきりになってたじゃない?」
「うっ……ごめん……謝る……」
「どうしよっかなぁ?」
 レーネは、クロムにイタズラするような口調で言った。
「まぁ、クロムも入れれば魔法の練習もしやすくなるだろ。」
「…………はぁ、これだから竜斗は……」
「……竜斗らしい……」
「え?なに?俺、馬鹿にされてる?」
「もういいわよ。分かったわ、クロム、魔法の練習、手伝いお願いできる?」
「……うん……任せて……」
 なんか少しゴチャゴチャとしてしまったがレーネの魔法の練習にクロムも手伝ってくれることになった。
「それじゃ、明日からやろっか。」
「よろしくね、竜斗!クロム!」
 レーネは、年相応の可愛らしい笑顔でそう言った。

「クラス転移で俺だけずば抜けチート!?」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く