クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

240話 誕生日プレゼント

「シェレール、何か欲しいものあった?」
 俺たちは、シェレールのプレゼントを買いに近くのアクセサリー店に入った。
「え……あ、あの……わ、私としては自分で選ぶより旦那様に選んでもらった方が嬉しいんですが……」
「あ、ああ、そうだよな。悪い。」
「いえ、いいんですよ。私のわがままなんですから。」
「わがままを言って欲しいって言ったのは俺なんだ。………それよりもこんなものがいいって要望はあるか?俺、どうにもこういうアクセサリーってよく分からないんだよな。」
「そうですね……もう指輪は、いっぱいあるのでそれ以外ならなんでも嬉しいですよ。」
「指輪以外か……」
 俺は、店に並んでいるものを見る。
 う、う〜ん、どんなものがいいんだろう。
 な、ナビ〜……
(こういうことは私に頼らないでください。シェレールさんは、マスターに選んで欲しいんですよ。私が選んだって知ったらシェレールさんは、嬉しいと思いますか?)
 うっ、ご、ご最もです。頑張って自分で選びます。
(よろしい。)
 うぅ、すごい上から目線だけど逆らえない。
「さ、さてと、どれがいっかな〜。」
 俺は、ナビに注意された後、再度、アクセサリーの品々を見る。
 アクセサリーって色々と種類があるんだなぁ〜。ネックレスやイヤリングとかあと他にも。それに宝石の種類も違う。
 ああ、クソっ!適当に選ぶのも俺は嫌だしかといって真剣に選ぶのもどれがいいのか全く分からない。
 アクセサリーを選ぶのってんなに難しいのか。
 それから数時間後。
「だ、旦那様、もう本当にいいですって。どんなものでも嬉しいので。」
「そういう訳にはいかない!せっかくシェレールにあげるプレゼントなんだ。色々と見てどれが一番いいか考える!」
 俺は、アクセサリー店を一店舗だけでなく他のところも色々と見てきてアクセサリーを選ぶがまだ迷っている。
 だが、今は、だいぶ絞ってネックレスにすることに決め、そして、ネックレスの品の中から二つだけ厳選して選んでいる。
 その二つは、宝石が違うだけであとは全く一緒なのだ。だが、この宝石が俺の中で一番重要なんだ。シェレールが付けてもおかしくないような色の宝石。
 一つは、淡い青色の宝石、もう一つは、透明でキラキラと輝いている宝石。
 う〜ん、正直どっちを付けてもシェレールは、可愛いのだ。だからこそ困っている。
「も、もう、本当にいいですから。旦那様がそれだけ真剣に選んでくれただけで私は、嬉しいです。」
「そうは言うが俺は、このプレゼントは大事なものと考えてるんだぞ?シェレールに渡す初めての誕生日プレゼントなんだから。」
「う、うぅ、そうですが……そうですね。私も旦那様のプレゼントならすごい悩みますから気持ちは分かります。だから、待ってます!旦那様、いいの選んでくださいね!」
「っ!」
 シェレールは、今さっきまで少し困ったような顔をしていたが顔をブンブンと横に振り雑念を振り払ったようなそんな行動をした。そして、シェレールは改めて頼んだ。俺に誕生日プレゼントを選んで欲しいと。とてもいい笑顔で。その笑顔は、ものすごく可愛くて、きらきらと輝いて見えて、それで癒しの効果もあるものだった。
 何度も見たことあるシェレールの笑顔。だが、なんだか今日はいつもよりその笑顔が輝いていて胸がすごいドキッとした。
 こんなにドキドキしたのは確か……そうだ、シェレールに告白した時だ。まだ、シェレールに告白して数ヶ月しかないのにもうこんな感覚を忘れていたんだな。ははっ、だからシェレールのプレゼントがどれにすればいいのか迷うのか。あの時の俺ならすぐに選べただろうな。
 大丈夫、この気持ちを忘れなければちゃんと選べる。
「よし!決めた!」
 俺が選んだのは透明でキラキラと輝いている宝石が付いてる方のネックレスだ。なんでこっちを選んだかは分からないが何だかこっちの方がピンと来たような気がした。
「シェレール、これでいいかな?」
「はい!もちろんです!なんの文句もありません!」
 俺は、シェレールの応えを聞き会計を済ませた。
「悪いな、誕生日遅れてしまって。はい、誕生日プレゼント。」
「………嬉しいです。旦那様、このプレゼント選ぶのに何時間も掛けてくれました。本当に嬉しいです。」
 シェレールは、俺があげたプレゼントを大切そうに胸に抱えて少し涙を零しながら喜んでいた。
「何時間も掛けてしまったせいでデートする時間も少なくなってしまったがな。」
「いいんです!旦那様がこれを真剣に選んでる時の顔、すごく格好よくてそれだけで私、幸せでした!」
「そうか……なら、良かったよ。だが、………」
 俺は、シェレールの手を引く。
「まだデートは、終わってないぞ!最後まで楽しむぞ!」
「〜っ!はい!そうですね!せっかくのデートですもんね!」
 そして、俺たちは、もう日も暮れかけているオレンジ色に染まった街を手を繋いで歩く。

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