クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

234話 天使かな?

「………ん……」
 俺は、目を開けぼんやりとおぼろげな景色を見る。
 ここは、どこだ?確か俺、風呂でのぼせて倒れちゃったはずなんだけど……誰かが助けてくれたのかな?じゃあ、俺は今、ベットにいるのかな?
 俺は、そう思ったが枕の硬さが全然違うことに気づいた。ものすごく柔らかくてもちもちでそれにいい匂いもする。ずっとここで眠っていられそうな程の気持ちいい枕だ。
 俺は、あまりの気持ちよさにその枕に頬擦りをしてしまう。この気持ちよさにいい匂いもつくとか最高かよ。
「ひゃっ!」
 ………ひゃ?
 今、確かにそう言ったよな。
 もしかして………
 俺は、今自分が使っている枕を触る。
「んっ!……ひゃんっ!」
 また喋った。
 俺は、しっかりと目を開け上を見る。
「………も、もう……旦那様……くすぐったいですよ。」
「っ!?」
 俺が見た方向にはシェレールが顔を少し赤くして口元に手を当て、恥ずかしそうにしていた。
 俺は、そんなシェレールを見て思いっきり後ずさる。
「ご、ご、ご、こ、ご、ごめん!」
 俺は、その後、床に頭をつけ土下座をして謝る。
 さすがに今のは俺が悪い。寝ぼけていたと言ってもちゃんと確かめなかった俺が悪いのだ。
 なので今は、とにかく謝る。必死に謝って許してもらわなくてはならない。
「ごめんなさい!本当に悪気とかあったわけじゃないから!」
「い、いいですよ、そこまで言わなくても分かってますから。」
「ゆ、許してくれるのか?」
「はい、もちろんです!それよりも旦那様、もう動いて大丈夫なんですか?」
「ん?あ、ああ、もう大丈夫だよ。ありがとう、心配してくれて。俺の方が悪いことしたのに。」
「い、いいんですって。それに……旦那様ならどこを触られたって気にしませんから……」
「っ!そ、それって……」
「で、でも、触るときは触るって言ってほしいです。そうじゃないとビックリしてしまいますから。」
 ………天使かな?この子は、本当に天使なのだろうか。背中に翼が見えるような気がするよ。
「本当にごめんな。シェレールも疲れてるのに膝枕なんてしてくれて。」
「いいんですって。私がしたかったからしたんです。だから、気にしないでください。」
「ありがとう、シェレール。なんか、俺にして欲しいことがあればするけど?」
「し、して欲しいことですか?そう言われても今さっきも十分にしてくださいましたからね。」
「なんでもいいんだぞ?シェレールには、迷惑をかけてばっかだしなにか恩返ししたいからな。」
「………それじゃ、これでいいです。」
 シェレールは、俺のところへ来て胸に頭を置き俺に寄りかかるようにして抱きついてきた。
「あと、頭撫でてもらえませんか?」
「いいよ。」
 俺は、シェレールの要望通り頭を優しく撫でる。
「ふみゅぅ〜……気持ちいいです……」
「そりゃ、良かった。何かほかにして欲しいことなんてあるか?」
「なら………」
 その後、シェレールの要望がどんどん出てきて俺は、それを全て叶えてあげた。まぁ、普段してることとあまり変わりなかったが。
「えへへ〜、旦那様、ありがとうございます。」
「いいよ、これくらい。本当にいつでも言ってくれていいから。これくらいならいつでもやってあげるから。」
「そ、それなら……ま、毎日……して欲しい……です……」
「分かった、なら、毎晩してあげるよ。」
「ありがとうございます!………そういえばどうしてのぼせるまでお風呂に入ってたんですか?」
「ああ、ちょっと考え事をしててね。」
「考え事……ですか?何を考えてたんですか?」
「俺、だいぶ前にみんなに誕生日を祝ってもらっただろ?でも、俺はみんなのこと祝ってないどころか誕生日すら知らなかったから申し訳ないなって。それとみんなの誕生日を知りたいなって思ってな。」
「そういうことですか。旦那様が申し訳ないって思う必要はありませんよ。私たちが知らせなかったんですから。」
「それでも祝ってもらったんだからちゃんとお祝いしないといけないんだよ。だから、シェレールの誕生日、教えてくれないか?」
「私の誕生日ですか……正直に言うともうこの前過ぎたばっかなんですよね。」
 俺は、その言葉に驚き目を見開く。
 シェレールは、えへへと言って誤魔化す。
 俺は、シェレールの肩を掴む。
「よし!すぐに祝おう!今日祝おう!今祝おう!」
「い、いいですよ!別に!」
「なんで教えてくれなかったんだよ!」
「べ、別に祝ってもらわなくてもいいですよ。私にとっては旦那様やみんなと一緒にいられるだけで嬉しいので。」
「そ、そう言ってくれるのは嬉しいが……いや、やっぱりダメだ!ちゃんと祝う!」
「もう過ぎたのでいいですよ!それに旦那様だって白井さんが教えてくれなかったら私たちにずっと黙っていたでしょ!」
「そ、そ、そんなことないぞ?」
「目が泳いですよ。」
「…………分かった、大々的には祝わないからプレゼントは貰ってくれ。明日買いに行くから。」
「ま、まぁ、それなら……ありがとうございます。」
「もうプレゼントするって言ったしサプライズは、無理だな。明日、一緒に買いに行くか。」
「それってデートですか?」
「まぁ、そうなるな。」
「えへへ、デートですか。もうそれだけでプレゼントと同じくらい嬉しいです。楽しみにしてますね。」
「………それじゃ、明日は朝から出かけて夜までずっと二人でいようか。明日は朝からデートだ。」
「いいですね!それ!とっても嬉しいです!」
「それじゃ、もう明日に備えて寝るぞ。」
「旦那様、先に寝ていてください。ちょっと用意しなくちゃいけないものができたので。」
「ん?そうなのか?夜遅くならないようにな。」
「はい、分かってます。」
 シェレールは、そう言って部屋から出て行った。
 俺は、それを見送って明日のために眠った。

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