クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

230話 限界を超えて

 シェレールside
「うがぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
 っ!?
 今まで、私たちとずっと戦っていた偽物が急に心臓を抑え悲鳴を出しました。
「な、なんだ!?」
「私たちの攻撃が効いた………って、わけじゃなさそうよね。」
「……うん……私たちの……攻撃……あの……偽物には……ほとんど……効いてない……」
「そうよねぇ。だったらあれは、どういうことなのかしら?」
 みんな、偽物が急に苦しみ出したことに疑問を持ち攻撃の手を止めてしまいました。
 そんな私も攻撃の手を止めてしまっていました。
 何なのでしょうか、あれ?
(あれは、偽物の核を竜斗さんが取り込んだことであんなふうになってしまったのです。)
 旦那様が!?
(はい、竜斗さんは皆さんの戦っている姿を見て自分もなにか力になりたいと思ったらしいですよ。)
 〜っ!良かった、良かったです。ちゃんと旦那様が生きててくれて。
(感激しているのはいいのですが今が攻撃のチャンスなのではないのですか?今なら大ダメージを与えられると思いますよ。)
 っ!そ、そうでした!
 私は、みんなの方を向き声を掛けました。
「みんな!今がチャンスです!自分の全ての力を振り絞って攻撃しましょう!」
 私のその声掛けにみんな、ハッとなり力強く頷いてくれました。
 そしてみんな、自分の全力を出すために力を溜め始めました。
「ぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁああぁぁあああ!!!この俺が負けるものかぁぁぁぁ!!!」
 ですが、そこで偽物も苦しみながらですが攻撃の準備を始めてます。
 お互いに力を溜めるのに時間が掛かりそれを放出したのは同時でした。
 私たち、8人の全力の乗った攻撃です!絶対に負けられません!
「こ、この俺が負けるはずはないんだぁぁぁぁぁ!!!」
 偽物はさらに力を上げてきました。
「くぅっ!……わ、私たちだって絶対に負けません!」
「……竜斗の……ためなら……なんだってできる……」
「私は、旦那様に何度も助けられました!」
「……私も……怖がり……だったけど……竜斗の……おかげで……みんなと……仲良くなれた!」
「だから…………」
「……今度は……」
「「私が旦那様(竜斗)を助けます(る)!!!」」
 そこで私とクロムも自分の限界を超えて力を出します。
「っ!負けるものか!負けるものか!負けてたまるかぁぁぁぁ!!!」
「「はぁぁぁぁぁあああ!!!」」
 私たちの攻撃がさらに強まり偽物の攻撃をどんどん飲み込んでいきます。そして、その攻撃を全て飲み込み私たちの攻撃はさらに偽物へと直撃したのです。
「く、くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!」
 偽物は、そのまま遠くに飛ばされていきました。
「はぁはぁ、終わりました……ね……」
「……やった……勝った……」
 私とクロムは、限界を超えてしまったのでもう立つことすら出来なくなり座り込んでしまいました。
「って、そういえば竜斗は、どうなったの?」
「「あ………」」
 そうでした!そこを失念していました!
 旦那様は、あの偽物の中にいたと言うのですからとにかくあの偽物を倒すのに必死になってしまいました。
「い、急いであの偽物を追いかけなくちゃ………」
 早く旦那様の所に行かなきゃと思うのに全く力が入らず立つことができません。
「ほら、手、貸すわよ。」
 私が頑張って立とうとしていたところにユイさんが手を差し伸べてきました。クロムにはレーネちゃんが手を貸しています。
「ありがとうございます。」
 私は、ユイさんの手を取り助けてもらいながら立ち上がりました。
「早く旦那様の所へ向かいましょ。」
「あんまり無茶しちゃダメよ。いざとなったら私たちだけで行ってくるから。」
「だ、ダメですよ!旦那様は、私に1番に会いたいはずですから!」
「…………妙に自信たっぷりね〜。」
「……あんまり……期待すると……後悔……する……」
「なっ!?く、クロム!?何を言ってるんですか!?」
「……もしかしたら……私を……一番に……見たがってる……かもしれない……」
「そんなわけないです!絶対に私の方です!」
 私とクロムがそんな喧嘩をしていると遠くから誰かが飛んでくるのが見えました。
「っ!あ、あれは……竜斗……よね?」
 ユイさんが確認するように旦那様の姿を見ました。
 旦那様は、私たちのところに着地して
「はっはっはっ!貴様らじゃどうやっても俺には勝てない!」
 ………………
 着地した旦那様は、口を開くなりそんなことを言ってきました。
「…………何を言ってるんですか?旦那様?」
「……何……言ってるの……竜斗?」
 みんなも私たちに続いて旦那様の変な発言について疑問を問いかけました。
「ば、バレてる!?」
「当たり前ですよ。」
「だ、だって今さっきまでこの姿で俺の偽物と戦ってたんだろ?なら、騙されるかな〜って?」
「はぁ、何を言ってるんですか。………今の旦那様が本物だってくらい一目でわかりますよ!」
 私は、ユイさんから離れて旦那様に抱きつきました。
「おっと。」
 旦那様は、そんな私をちゃんとギュッと抱きしめてくれました。
「あ!……ずるい……」
 クロムもそんなことを言いながら旦那様に抱きつきました。
「あ、ちょ、さ、さすがに今の状態で2人は………」
 旦那様は、私たちを支えきれずその場に倒れ込んでしまいました。
「まだ力も回復してないんだからあまり無茶するなって。」
「……えへへ……ごめんなさい……」
 クロムは、顔をニコニコと笑いながら謝罪しました。
「ったく、次は気をつけるんだぞ?」
「……うん……気をつける……」
「むぅ〜、私のこと無視してませんか、旦那様?」
「む、無視なんてしてないぞ!?」
「じー」
「ご、ごめんって。」
 旦那様は、そう言って一旦立ち上がり私たちの方に手を差し伸べてきました。
「ほら、2人とも。」
 私たちは、その手をぎゅっと握りしめ旦那様に寄りかかるようにして立ち上がりました。
「旦那様……」
「……竜斗……」
「おかえりなさい!」
 こうしてようやく旦那様を取り戻すことが出来ました。

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コメント

  • ZOE

    よかった、、、

    0
  • HARO

    お身体に気をつけて

    2
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