クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

225話 結団

 シェレールside
 やっぱり怪しいです。
 私は、今日の朝から旦那様の様子をずっと見てきましたがやはりいつもとどこか違う感じがしてきます。
 言葉では表現しずらいのですが……雰囲気が違うという感じがします。
「やっぱり旦那様、おかしいと思うんですがクロムは、思いませんか?」
「……確かに……いつもと……ちょっと……違うような……気がしてきた……」
「ですよね!」
「……シェレール……静かに……竜斗に……気づかれる……」
「あ、ごめんなさい。」
「……でも……あれが……竜斗じゃ……ないなら……あれは……誰?」
「そ、そこまでは分かりませんが……旦那様の姿をして私を騙そうとするなんて……許せません。」
「……シェレール……落ち着いて……怖いよ……」
「す、すいません。旦那様の格好をして騙されてると思うとすごい腹が立ってきてしまいました。」
「……うん……その気持ち……分かるよ……でも……まだ……証拠が……ない……」
 そう、証拠がないのです。あれが旦那様じゃないっていう証拠が。
「どうしたら証拠が出せるのでしょうか?」
「……分からない……姿や……声……話し方も……全部……竜斗と……同じ……だから……」
 私たちがどうやって証拠を出そうと考えていると白井さん、ユイさん、ルビーさんが私たちのところへとやって来ました。
「ねぇ、シェレール、あの竜斗、いつもと違わない?」
「っ!やっぱりそうですよね!違いますよね!」
「……シェレール……静かに……」
「ああ、ごめんなさい。」
 ユイさんも気づいていたことに驚いてまた大声を出してしまいました。
 ですが……旦那様は、全く気づいていません。
「やっぱりってことはシェレールさんもそうなの?」
「はい、今日の朝からどことなく違和感があったんです。」
「そうなんです。私たちも師匠と同じようにどこか違和感を覚えちゃったんです。」
 どうやら3人とも、私たちが感じた違和感を感じ取ったらしいです。
「良かったです、みなさんも分かっててくれて。」
「あたりまえでしょ?竜斗とはもう1年くらいの付き合いになるんだから。」
「私は、みんなよりも長いんだからね。」
「私は、皆さんよりも少し短いですがそれでも半年くらいは一緒にいました。それに振られてしまいましたが私が好きになった人です。分からないわけがありません。」
 なんですか、もう。旦那様は、私のものなんですよ。それなのにさも私が一番旦那様のことを好きであると言ったような言い方。本当にこの人たちは……
 私は、そう思うのと同時に心の底ではものすごく嬉しかったです。みんな、旦那様のことをちゃんと見ていてくれていたんですから。
 はぁ、本当にクロムといいユイさんといい……私の敵、多すぎますよ。
「……シェレール……それで……どうする?……まず……本物の……竜斗を……探す?」
「はい、そうですね。」
「でも、どうやってそんなことするの?」
「ふふ、それならいい方法があります。」
 私は、歩きながら目を閉じ呼びかけました。
(すいません、シェレールです。もし、私の声が聞こえたら返事をいただけませんか?)
 私がそう呼びかけると返事は、すぐに帰ってきました。
(はい、シェレールさん、どうかしましたか?)
(返事を返してくださりありがとうございました。一つお願いしてもよろしいですか?)
(なんでしょうか?)
(旦那様……竜斗がどこにいるのか教えてもらえないでしょうか?)
(はい、構いませんよ。)
(本当ですか!?ありがとうございます!)
(あなたの探してる竜斗は……あなたが偽物と思ってる人の中にいます。)
(え?そ、それってどういうことですか!?)
(すいません、もう時間が来ました。それでは。)
(え!?も、もうそんな時間!?)
(あ、それともう一つ、竜斗さんは、シェレールさんたちを信じていると言ってましたよ。)
(ど、どういうことですか!?私たちを信じてるって。)
 私がそう言っても返事は帰ってこなかった。
 でも、ちゃんと情報は聞けました。
 私は、みんなにあの偽物の旦那様の中に本物の旦那様がいるということを教えました。
 するとみんな、よく分からないと言った表情をしていましたがそれでも旦那様の情報はそれしかなかったのでそれを信じることにしました。
「それよりもシェレール、なんでそんなことを知ったの?」
「あ、それは……秘密です。」
「えぇ〜、なんでよぉ〜。」
 みんな、すごい不満そうな顔をしていましたがこれは言えません。旦那様にすら本当のことを教えていないのですから。だからせめてみんなに話すのは旦那様に話してからではないと。
「まぁ、いいわ。それよりも竜斗の居場所も分かったし、どうやって竜斗を助けるか考えましょ!」
 あの人が最後に言ってくれた言葉、旦那様は、私たちのことを信じてる……任せてください!絶対に助けてみせます!
 それから私たちは、偽物の旦那様にバレないように作戦会議をしました。

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