クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

224話 疑惑

 シェレールside
 旦那様が竜王を連れて消えてもうそろそろ一時間ほど経つんじゃないのでしょうか?
 だいぶ遅いですね。………やっぱりそれほど強いのでしょうか?
 と、私がそう思った瞬間、私たちの目の前に何度も見たことのある旦那様の転移用の穴が現れました。
「っ!旦那様!」
 そして、その穴から出てきた旦那様を見て私は、驚きの声を上げ旦那様のところへと向かいました。
「だ、大丈夫ですか!?すごいボロボロじゃないですか!」
 私は、この前、旦那様に選んでもらったハンカチを取り出し旦那様の汚れを拭く。
「………」
「ん?旦那様、どうかしましたか?」
「………あ、いや、悪いな。ちょっとボッーとしてた。」
「そうなんですか?あ、そういえばあの竜王は、どうなったんですか?」
「倒したよ。今度は、ちゃんと見届けた。」
 みんな、旦那様のその言葉を聞くとホッと胸をなでおろしました。
「それなら良かったです。それよりも早くお風呂に入ってきてください。」
 旦那様の姿は、すごい汚れてはいますが怪我などはしてなかったので治療の必要はないと思い私は、そう提案しました。
「ああ、分かったよ。………一緒に入る?」
「っ!………え、えっと……」
 私は、旦那様の意外な提案にあたふたしてしまいました。
「……シェレールが……行かないなら……私が……行く……」
 私が答えに戸惑っていると隣からクロムが口を挟んできました。
「ダメです!私が行きますよ!ちゃんと旦那様の背中、流してあげます!」
「……背中を……流すのなら……私の方が……上手い……」
 クロムは、何かと私に対抗しようとしてきます。
「クロム、そろそろ諦めなさい!旦那様は、私一筋なんです!ですよね、旦那様?」
「え?あ、ああ、そうだな。うん。」
 ん?なぜでしょうか?今さっきから旦那様の様子がおかしいのですが……
「旦那様?疲れているのなら早く寝た方がいいですよ?」
「ん〜、そうさせてもらおうかな。今日は、早く風呂に入って眠ることにするよ。だから、ごめんな。今さっきあんな提案したのに。」
「い、いえ!今は、旦那様の体が一番ですからね!」
「ははっ、ありがとう。じゃあ、風呂に入って来るね。」
 旦那様は、そう言って私たちに背を向け去って行きました。
「……竜斗……ちょっと……様子が……おかしい……」
「はい、そうですね。やっぱりすごい疲れたんでしょうね。」
「……あ……いいこと……思いついた……」
「いいことってなんですか?」
「……それは……言えない……」
「な、何をしようしてるんですか!?私のいないところで旦那様に変なことをするのはダメですよ!」
「……変なことは……しない……変なのとは……」
 ダメです。今日は、絶対にクロムから目を離さないようにしないといけません。今のクロムは、何をするのか私には予想ができませんからね。
 そして、それからクロムをずっと監視したまま時間が過ぎて翌朝。
 昨日は、クロムの行動が不安だったのでつい、クロムの部屋で寝てしまいました。
 旦那様、1人にしちゃって大丈夫でしょうか?
 いつも旦那様は、戦いの後の怪我や疲労をすぐに隠してしまいますからね。
 クロムもまだ寝ていることですし、旦那様のところへ行きましょうか。
 私は、そう思い、クロムの部屋を出て旦那様の部屋へと行きました。
「旦那様、起きてますか?」
 私は、もし、まだ旦那様が寝ていたら起こすのが可哀想なので足音を立てずにベットまで行きました。
「旦那様?っ!」
 私は、旦那様のベットを見るとなぜかそこには旦那様とクロムが一緒に寝ていました。
「クロム………」
「……………ん……んん………あ……」
 クロムは、目が覚めたのか目を擦りながら私の方を見てきました。
「………クロム、何してるんですか?あなた、部屋で寝ていたはずじゃ………」
「……ふふ……バレのなら……仕方ない……」
 なんかすごい悪人がいいそうなことを言っているのですが。
「……今まで……シェレールが……見ていたのは……私の……分身……」
「ぶ、分身!?な、なんでそんなもの!?」
「……竜斗を……癒すため……ふふ……昨日は……竜斗も……気持ちよさそうだった……」
「な!?な、何をしたんですか!?」
「……ふふ……秘密……」
 クロムは、すごい嬉しそうな笑顔を浮かべていました。
「……………おかしい……」
「……ん?……どうしたの……シェレール?」
 私は、一つ疑問に思ったことがありました。
「……どうして急に旦那様は、クロムにそんなに甘くなってしまったのでしょうか?いえ、前もだいぶ甘かったのですが……それでも私がいないところで二人っきりで寝るなんて……旦那様は、絶対にそんなことはしないはずです。」
「……竜斗が……シェレールに……飽きたから……じゃない?」
「そんな訳ありません!」
 絶対に旦那様が私に飽きるなんて……ありえません!
 でも、それならなんでクロムと一緒に寝ているのでしょうか?
 寝落ちっていう可能性もありえますが……
「少し旦那様の様子をじっくりと見てみたいです。昨日は、夕食後はクロムに気を取られて全く旦那様の様子を見ていませんでしたからね。」
「……考えすぎだと思うけど……分かった……協力する……」
「ありがとう、クロム。」
 私は、旦那様の頬を触りながらこう呟きました。
「あなたは、本当に旦那様なんですよね?」

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コメント

  • ZOE

    流石シェレールだ

    0
  • ケモ耳最高

    幼女の添い寝とか最高かよ

    0
  • airi☆

    私も混ざりたいw

    0
  • 頑ななレタス

    大丈夫、見てる人は飽きない

    0
  • ノベルバユーザー264858

    主人公がシェレールに飽きてる訳ないやろ笑飽きてたら偽物笑この2人で解決して欲しい

    0
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