クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

212話 説得

「ねぇ、竜斗、ジゼルさんたちと行った調査ってどんなことしたの?」
 調査から帰ったきた日の夕食のとき、ユイからそんな質問が来た。
「ここから北のほうにあるリライトって言う山へ行っておかしな事がないか調べただけだよ。」
「へぇ、そうなのね。それで何かおかしなことでもあったの?遅くても二日以内には帰れるって役人の人に聞いたんだけどあんたたち出て行ってから3日の朝に帰ってきたじゃない。」
「い、いや、特に変わったことは無かったぞ。ちょっと帰るのが遅れただけだ。」
 俺がそう言うと俺の横にいたシェレールは、すごい睨んできたんだが……あ、そうか、シェレールって確か心透視のスキルを持っていたっけ。だから、俺が嘘をついたって分かったんだ。でも、ここにクロムがいなくて助かったわ。確か、クロムも嘘を見抜く能力があったよな。
「………竜斗……それは本当のことなんですね?もし……嘘だったら……」
 怖い!めちゃくちゃ怖いよ!シェレール!
「わ、分かった、分かったから!ちゃんと話すよ。」
「何、竜斗、私たちに嘘をついてたの?」
「いや、まぁ……うん……」
「酷いよ!柊君!嘘つくなんて!」
「ご、ごめんって。ちゃんと話すから。」
 俺は、シェレールたちに今回の調査でリライトの山に異変があることを教えてそして、その原因が竜王だってことも教えた。
 だが、一つだけ隠したことはある。
 俺が一度死んだってこと。さすがにシェレールにそんなことを教えたら何かとこれからのことで不便になりそうだからな。
 たぶん危ないところにまず一人では行かせてくれなくなりそうだな。
 まぁ、でも、シェレールに心配させたくないってのが一番の本心だけど。
「竜王……ね。それでその竜王はどうなったの?」
「たぶん死んだと思う。トドメを刺す前に洞窟が崩れてしまったから死んだかどうか分からない。でも、たぶんあの状態なら普通に死んだと思うよ。」
「そうなのね。それでなんでそんな話黙ってたのよ?」
「いや、だってみんなに心配させちゃ悪いかなって思ってよ。」
「竜斗……えいっ!」
「いてっ!」
 何故か分からないが急にシェレールからゲンコツされてしまった。
「竜斗!私は、竜斗どんなことでも知りたいです!それが私にとってすごい不安に思うことでもです!ちゃんとそういうことも話せての恋人関係だと私は思うんです!」
「………最もです……ごめん。なら、これも話した方がいいか。」
「ま、まだ黙っていたことがあるの!?」
 俺は、一度竜王に殺されたことを教える。
 今度はさすがにみんな黙ってしまった。
「まぁ、そんな反応になるわな。でも、まぁ、今、生きてるからあんまり心配しなくてもいいぞ。ほら、ちゃんと体も動くし!」
 俺は、そう言って大丈夫というように上半身を動かす。
「………シェレール、怒った?こんなことを隠していて……」
 俺は、恐る恐るそう尋ねた。
「………はい、とても怒っています。」
 シェレールは、冷たい声でそう言う。
 この声は、シェレールが本気でキレている証拠だ。
「竜斗がそんな大事なことを隠していたことにも腹を立てていますが私がそれに気づかず竜斗に甘えてばっかだったことに一番腹を立てています。………ごめんなさい、竜斗……」
 シェレールは、その冷たい声から一変、今にも泣き出してしまいそうなそんな声で俺に謝ってきた。
「そんな!別にシェレールは、悪くないし気づかなくて当然だよ。だって……その……シェレールと最初キスした時に傷とかは完璧に治ったんだからな。だから、気にしないでくれ!」
「でも……でもぉ〜」
 シェレールは、涙を抑えきれず一気にこぼしてしまった。
「………悪い、俺たちちょっと席外すな。」
 俺は、そう言ってシェレールの手を持って食堂から出て行った。
 そして、一旦俺は、シェレールを連れて俺の部屋へと戻った。
「………シェレール、少しは落ち着いたか?」
「……ぐずっ……は、はい……すいませんでした、急に泣いてしまって……」
「全く……」
 俺は、シェレールを優しく抱きしめた。
 こうしているとシェレールは、落ち着いてくれる。もう、何度もしてきた。
「……竜斗の匂いがします。ちゃんと竜斗が触れている感覚もあります。竜斗の心臓の音が聞こえます。」
 シェレールは、俺の体をペタペタと触る。
「ほら、ちゃんと生きてるだろ?それにどこも痛くない。これもシェレールのおかげだよ。シェレールが俺にキスをしてきたから治ったんだ。ありがとう。」
「わ、私は、ただ竜斗にキスをしたくてしたんです!怪我があるなんてあの時は全く知らなくて……」
「それでも、シェレールが治してくれた。この事実に間違いはない。シェレール、本当にありがとう。」
「〜っ!竜斗は、ずるいです。いつもいつも私に優しくしてくれて……だからこそ、隠し事をされるのはすごい辛いです!怪我をしているなら絶対に私に言ってくださいって前から言ってますよね?」
「ご、ごめん、あの時はシェレールの勢いに負けて……」
「あぅ、そ、それは私が悪いですね……」
「………ははっ、なら、今回は、お互い悪いってことでチャラにしないか。もうこれからは絶対にシェレールを悲しませるようなことや不安にさせるようなこたはしない。約束する。」
「……絶対ですよ?絶対に守ってくださいね。」
「ああ、分かってる。」
「私も今度は竜斗の体を優先します。竜斗がキツそうな時は竜斗の体を一番に考えます!あと、あまり私のことを気にせず何かあったら話してくれると嬉しいです。私だって鬼じゃありませんよ。ある程度のことは許します。」
「分かった、何かあったら隠さずに全て話すよ。」
「あ、でも、女遊びだけはダメです。浮気は絶対に許しません。………絶対ですに許しません。」
 なぜ2度言った!?
「浮気なんてするわけないだろ!」
「ふふ、分かってますよ。ちゃんと信じてますから。」
「そろそろ戻るか。途中で朝食を抜け出しちゃったし。」
「そうですね、戻りましょうか。」
 俺たちは、手を取り合って食堂へと戻って行った。

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コメント

  • イルシオ

    絶対ですに許しませんってなんか変じゃない?

    0
  • ネコネコ(ФωФ)

    ケモミミ最高さん!そんなこと言うと竜斗が死n…はっ!竜斗!今すぐ逃げろ!

    1
  • ケモ耳最高

    膝枕のこととかその他諸々話してなさそうw

    1
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