クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

206話 一旦休憩

『余をここまでさせたものは今までにいた事はない。貴様が強いというのは認めよう。だが、ここまでだ。』
 竜王は、そう言うといまさっきとは比にならないくらいの速さで俺の背後を取った。
「っ!」
 そして、竜王の爪が俺に向かってくる。
 俺は、咄嗟にその爪を掴みなんとかその攻撃から身を防ぐことが出来た。
 だが、竜王は、腕に重さをかけ俺を潰そうとする。
「くっ!う、うぉぉおおおおお!!!!」
 俺は、なんとか竜王を跳ね飛ばすことに成功し、一旦呼吸を整える。
「はぁはぁ、あんなに図体がでかくなったってのに速さは、落ちるどころが上がってるなんて嫌になるわ。」
 俺は、そろそろ体力的にやばいと感じている。早めに竜王を倒さないとこっちが負ける。
 俺は、竜王の背後を取ろうとするが竜王も今さっきよりもスピードが速くなっているためなかなか背後を取れず何度も攻撃が防がれる。
『ここまでよくやった。褒めてやる、人間よ。だから、これは最大の敬意を払った攻撃だ。』
 竜王は、そう言うと両手を合わせその中に光の玉を作り出す。そして、その玉を上へと放つ。
 そしてその玉は、バラバラに散らばり流星のごとく地面に落ちてくる。
 俺は、それを何度も避けるが避けても避けてもキリがないほど数が多い。
 そして気づけば俺が立っている地面が崩れかけていた。
「しまっ……かはっ!」
 俺は、その場から逃げようと思い一旦離れようと思ったが落ちてくる光の玉を見落としていて背中に直撃してしまった。
 そして、連続して俺の体に何度も光の玉が当たる。
「くっ、うっ!チクショォォォォオオオ!」
 俺は、頭上に爆発系の魔法を放ち光の玉を一旦全て消す。
『ほう、あれを耐えるか。だが、貴様、もう虫の息じゃないか。』
 竜王は、次は口から火の玉を吐き出そうとする。
 俺は、疲労と痛みで傲慢の能力を使うことも避けることも出来ない。
 また死ぬのか?次も生き返れる保証がない。
 な、なんか、防ぐ方法はないか?
 そんなことを考えていると竜王の口元に火の玉が飛んでいった。
「っ!?」
「竜斗殿!こっちだ!」
「ジゼルさん!?」
 ジゼルさんが結界の外から手を振って呼んでいる。
『お、おのれぇ!老いぼれの魔族が!』
 次は、ジゼルさんに向けてあの火の玉を吐き出そうとしている。
「竜斗殿!急いで!」
 俺は、結界へと急ぐ。
 それと同時に竜王が火の玉を吐き出す。
 俺は、今持っている全ての力を出し結界の中へ入る。
「はぁはぁ、ま、間に合った。」
「竜斗殿、良かった。よく間に合ってくれた。」
「ジゼルさん、ありがとうございました。本当に助かりました。」
「いや、竜斗殿が無事でよかったよ。」
「……竜斗……かっこ良かったよ……」
「確かにあれはすごかったわ。」
「クロム、レーネ、起きていたのか。ぐっすりと眠れたか?」
「「…………う……うぅ……うぇえぇえええん……」」
「おわっ!」
 クロムとレーネは、急に泣き出したと思ったらこれまた急に抱きついてきた。
「あらあら二人とも、また泣いちゃったの?」
「え?また?」
「今日はこれで三度目よ。今さっき言ったわよね?二人とも竜斗が死んだと思って泣いてそれで疲れて眠ちゃったって。」
「ああ、そうでしたね。」
「それで目覚めたら竜斗が生きているって分かってそれで嬉しくて泣いちゃったのね。そして、今、実際に竜斗の声を聞いて泣いちゃった。」
「……うぅ……竜斗……良かった……生きてて……すごい……心配した……」
「ずっ……ほ、ほんとよ……このあたしに……心配させて……」
「ごめんな、二人とも。」
 俺は、クロムとレーネの頭を優しく撫でる。
「それで竜斗、あいつに勝てそう?」
 俺が二人を撫でているとセレスさんがそう尋ねてきた。
「ん〜、微妙ですね。ちょっと体力と魔力的にきつそうです。」
 俺の体力と魔力は、もう底をつきかけていた。
「それならここで休憩していけば体力は、戻るでしょ。それと魔力は……みんなあれをやりましょ。」
「ん?あれ?」
「あれって何よ?」
 どうやら知らないのは俺とレーネだけらしい。
「えっと、魔族だけが出来る他人に魔力を譲渡できる儀式よ。レーネちゃんも手伝ってくれる?」
「へぇ、そんなものがあるのね。分かったわ……竜斗のためだもんね。」
「よし、なら、まずは休憩ね。」
 俺たちがそんな会話を結界の中でしていると竜王が外で俺たちに火を吐いたり爪で攻撃をしてくる。だが、結界があるので当たることはまずない。
「……竜斗……私の膝……使っていいよ……」
 クロムは、頬を真っ赤に染めながら正座をして膝のところにポンポンと手を当て俺を誘ってくる。
「使っていい?ん?それってそこで横になっていいってこと?」
「……うん……そうだよ……」
「ちょ、何言ってるの!?クロム!」
「……だって……休憩……でしょ?」
「そ、そうだけど……分かったわ、なら、今回はあたしの膝を使わせてあげる!」
 レーネは、そう言ってクロムと同じように正座をして膝のところにポンポンと手を当てる。
「あらあら、竜斗、モテモテね〜。これをシェレールが見たらどう思うかしら?ふふ、面白そうね。」
「こら、セレス、やめてやれ!」
 隣で色々とセレスさんとジゼルさんが話しているが俺は、二人の幼女に見つめられそんな所ではなかった。
「……さぁ……」
「どっちを使うの!?」
 二人からの鋭い視線が刺さる。
「………分かった、なら、これでどうだ?」
 俺は、二人をくっつけその間に頭を乗せる。
「……ふふ……これなら……平等……」
「確かにね……」
 二人ともそう言いながら嬉しそうに俺の頭を撫でる。
 ふむ、幼女の膝、それと手、めちゃくちゃ柔らかいし暖かい。
 最高の枕みたいだ。
 俺は、どんどん瞼が重くなりそのまま意識が飛んだ。

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