クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
197話 痩せ我慢
俺は、昼食を食べながらジゼルさんにそう言った。
「気に入ってもらえたなら嬉しいな。まだまだいっぱいあるから食べてくれ。」
「ありがとうございます。なら、遠慮なく貰います。」
俺は、そう言ってお代わりを貰った。
「美味しい……」
レーネも最初は、ジゼルさんの作ったものだからあまり食べようとはしなかったが俺たちが食べているところを見て腹が減ってしまったのか一口食べた。
そして、一口食べたらポツリとその言葉が出てしまったのだろう。
「レーネもいっぱい食べるんだぞ?」
「う、うん、分かってる。」
レーネは、そう言って美味しそうに昼食を頬張る。
「……良かったですね、ジゼルさん。レーネ、美味しいって言ってますよ。」
「ああ、良かった。これで少しは、打ち解けるといいのだが……」
「あまり急がない方がいいと思いますよ。逆効果になってしまいますから。」
「確かにそうだな。あちら側から心を開いてくれたらその時、歩み寄ろう。」
「その方がいいです。」
レーネがもっと生きやすいようにまずは、人と歩み寄れるようにしなくちゃな。
「あれ?そう言えばセレスさんって料理はしないんですか?」
俺は、今さっきからバクバク昼食を食べているセレスさんに話しかけた。
「ふぐっ!?………ど、どうして?」
「いや、ジゼルさんが昼食を作っている時、みんな何かしらジゼルさんの手伝いをしていたのにセレスさんだけぼーっと眺めていたような気がしたので。」
「竜斗殿、あまりその件には触れないでくれ。」
「え?」
「竜斗殿は、一度もセレスの料理を食べたことがないからな。仕方ない。」
「もしかして、セレスさんって料理が下手………」
「ち、違うわよ!?少し、苦手ってだけ!練習すれば上手くなるの!でも、なぜか練習させてくれないの!」
「なっ!?何回か練習させたじゃないか!それに、お前の料理は少し苦手ってレベルじゃないぞ!」
「何よ、少しくらい料理ができるからって!」
「……ママ……パパ……喧嘩しない……」
「「あ……」」
娘に喧嘩をとめられる親二人。まぁ、その原因を作ったのは俺なんだがな。
その後俺たちは、昼食を済ませ今さっき行ったところまで転移してからまた、調査を開始した。
少し歩くとまた、すぐに魔物が現れた。
「あれは、ホブゴブリンの群れだな。」
全部で10匹。恐らくみんなの実力なら余裕だろう。
だが、なぜか俺とレーネ以外は表情が今さっきとは少し変わった。
「クロム、どうしたんだ?」
「……おかしいの……」
「おかしい?何が?」
「……魔物の……数が……いつも……より……多い……」
「そうなのか?でも、確かに今さっきからすぐに現れるよな。」
「こんなに多いことは長年ここに来たことがあるが初めてだ。やっぱり何か、あるみたいだな。」
「なら、早く調べないといけませんね。」
「ああ、その通りだ。セレスたちは、今さっき戦ったから次は、俺たちの番だな。竜斗殿、儂から先にやらせてもらっても構わないだろうか?」
「はい、分かりました。」
俺たちは、1歩下がり逆にジゼルさんは、1歩前に出た。
「それじゃ、いくぞ。」
ジゼルさんは、そう言うとアイテムボックスから双刀を取り出した。
そして、駆け出したと思ったら一瞬で10匹のホブゴブリンの首が飛んでいた。
「お、おお……すごい……」
「……パパ……すごい……」
「あの人、すごい強いのね……」
「あなた、やっぱりカッコイイわね!」
俺たち4人から絶賛の評価をもらいジゼルさんは、すごい嬉しそうだ。
「ははっ、そうでも無いさ。それじゃ、いくぞ。」
ジゼルさんは、今さっきよりも胸を張って歩いていた。
これまでの4人の戦いを見て分かった。この人たちは、やばい。この4人が一斉に襲ってきたら勝てるか分からないな。
だが、それは敵の場合だ。今は、味方なのだから胸を借りたつもりで進んでいこう。
「竜斗殿、次が来ましたぞ。頼んでもいいかな?」
「え?あ、はい。」
そんな考え事をしていたらいつの間にか目の前にはホブゴブリン4匹、ブラックウルフ6匹、オーク5匹と言う今さっき戦った魔物が勢揃いしていた。
合計で15匹か。
「今回は、数も多いから手伝ってあげようか?」
「いえ、大丈夫ですよ。」
俺は、セレスさんにそう言って前に出る。
そして、右手を前に出し光魔法の矢を魔物の数分出し、頭を貫く。
「終わりました。」
俺は、振り返りみんなにそう言った。
「「「「…………」」」」
みんな、なぜかキョトンとした表情のままその場に立ち尽くす。
「どうしたんですか?」
「……竜斗……体は……大丈夫?」
「体?何ともないけど?」
「嘘みたい……」
どういうことなんだ?あれくらい普通だろ?いや、人間レベルじゃ普通じゃないかもしれないがこの4人なら全然余裕なんじゃないのか?
(説明します。簡潔に言うと皆さん、痩せ我慢をしていたのです。)
ん?痩せ我慢?
(マスターや、みんなにいい所を見せようとして一人一人結構な体力や魔力を使い戦っていたんです。)
あー、なるほど。
あれ、結構無茶していたんだな?
(はい、そういうことです。)
「あの、そろそろ行きませんか?」
なんかずっとこうしているのも悪いので先に行くことを提案する。
「あ、ああ、そうだな。」
何だかみんな、今さっきよりも少し悲しそうな表情をしてとぼとぼと歩いていた。
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