クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
181話 いじめられっ子
「ん?吸血鬼?それって、人の血を吸って自分の配下を作ったりするやつ?」
「ん〜、血を吸うのはあってるけど別に配下になったりしなわよ。」
「あ、そうなんですね。それよりも吸血鬼も魔族なんですね。」
「まぁね。でも、吸血鬼はすごい特別な存在なの。あの子は、昔私が旅をしていた時に倒れているところを見つて保護したの。周りには親らしき人もいなかったからね。吸血鬼なんて見たのも初めてだから何とかして助けなきゃと思ってすぐにここに引き返したの。でも、それが間違いだったみたい。」
「え?どうしてです?」
「ここにいるみんな、吸血鬼なんておとぎ話程度にしか考えてこなかったからどう接したらいいか分からず、ずっとあの子を避けていたの。それだけならまだいいものの、ある一部ではあの子をいじめる人も現れたの。」
「っ!……いじめ……ですか。」
いじめという単語に俺は、異常に反応してしまった。
あの子も俺と同じくらい苦労しているのだろう。
「それで、あの子をどうするんですか?」
「………まだ考え中なの。本当ならここにいて欲しいと思ってるわ。でも、あの子、何も言わないの。」
「………ふむ、人見知りのクロム状態だな。」
「………あの子は、クロムよりも酷いわ。話しかけるとすぐにどこかへ行っちゃうもの。」
「それは……まぁ、でもそれくらい普通と思いますよ。」
「そう?」
「はい、俺も経験ありますからね。いじめられてる時なんて誰も信用しませんし出来ませんからね。」
そうだ、信用なんてできない。
「だけど……変われる可能性は充分にあると思いますよ。」
「本当!?」
「ええ……だって、俺が変われたんですから。」
そう、変われるはずだ。俺が変わったように、クロムを変えたようにすれば……
だが、あの子はクロムより酷い。
話しかければ逃げる。……俺もそんなことしてたな。
そんな時、俺って何考えてたんだっけ?
そうだ、クロムより酷いと言っても俺よりまだマシな方だ。………たぶん。
だから、俺がいじめられていた時、どうして欲しかったのか考えてみる。
あの時は、俺の居場所がないと感じていた。学校では友人や先生からいじめられ、家に帰っては親から暴力を振られていた。
登下校も、ずっと土とか石を投げられていた。体育のドッチボールではずっと俺が当てられていたな。それが嫌で俺、ずっと外野だったな。まぁ、そんな俺にもわざと当ててきたけど。
でも、あの子には俺が負っていたような傷跡はない。というのことはまだ、そんなに酷くはないという事だ。
ナビ、間違ってないか?
(はい、その通りです。)
ふむ、だとしたら俺よりも簡単だな。
だが、自分を変えるのと人を変えるのではなくその難しさがはるかに違う。
自分のことをよく知ってるのは自分だけ。だから俺は、自分で俺を動かすことが出来た。まぁ、その支えをしてくれた人もいっぱいだけど。
だが、俺には人の気持ちを理解したりできない。だからどうやって相手に接したらいいのか分からない。
無理やり話しかけても逃げられるしもしかしたら、あの子を傷つけるかもしれない。
それだけは絶対に避けなくてはいけない。
「どうだい?なんか考えついたかな?」
「いえ、まだ……」
「竜斗……頑張って……」
クロムが心配そうにこちらを見ている。
俺は、そんなクロムに笑顔で語りかける。
「クロムも心配なのか?」
「うん……心配……」
「それなら手伝ってくれないか?」
「え……何を……手伝うの……」
「いじめを受けたことのある俺、人見知りのクロム、それから立ち直れた時のことを話してみようぜ。」
「……うん……頑張る……」
「でも、竜斗、話しかけようにも逃げられるのよ?どうするの?」
「う〜ん、問題はそこなんだよな〜。話さえできれば解決できそうなんだけど……」
「しかも竜斗、忘れてない?」
「え?何が?」
「あなたがみんなから怖がられているって。そんなオーラを纏った人が近づいたら誰でも逃げるわよ?」
「………ぁ……」
そうだった、俺みんなから避けられてるんだった。
(マスター、私に任せてください。マスターのオーラくらい簡単に消してみせます。)
おっ!ま、マジか!?
(はい、マジです。私とマスターは、運命共同体、そのくらい朝飯前です!)
お、おお、分かった。
ナビ、結構表現が豊かになってきたな。
まぁ、前よりは話しやすいからいいけど。
これでオーラの件は済んだな。
あとは逃げられないようにするだけだが……
「………」
ん?あの子、今さっきからどこ見てんだろう。
吸血鬼の女の子は、みんなが騒いでる中、ずっと一点だけ見ている方向があった。
おっ!あれは………
これならいけるかもな。
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ZOE
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ノベルバユーザー282067
ドッチボールではなくドッジボールですよ