クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
180話 魔族の人々
朝食を食べている途中、セレスさんからそんなことを唐突に言われた。
「どこかに行くんですか?」
「街のみんなにも人間と触れ合ってもらいたいの。だから、竜斗だけじゃなくてみんなにも来てほしいんだけど。」
「そういうことですか。俺は、別に構いませんよ。俺も魔族の人たちのこと知りたいですからね。」
「竜斗、ありがとう。みんなはいいかしら?まぁ、でも竜斗が来てくれればそれだけでもいいんだけど?」
「………んくっ!も、もちろん!私も行きますよ!」
シェレールが口に入った食べ物を飲み込み勢いよくそう言った。
「私も行くわ。私も魔族に興味あるもの。」
そんな調子でみんなも続々賛成してくれた。
「ありがとう、みんな。それじゃ朝食を食べた後、1時間後にまたここに来てちょうだい。」
みんな、セレスさんのその言葉に頷いた。
そして、朝食を終えて1時間後。
「みんな、揃ったわね?それじゃ、出発しましょ!街のみんなにはまだ竜斗たちが行くことを伝えていないからきっと驚くわよ。」
セレスさん、なんかまた悪い顔で笑ってる。
ちなみにクロムはついてきている。だが、ジゼルさんは仕事で来られないようだ。
なので、この食堂へ来る前にセレスさんが悪いことをしないようにとすごい頼み込まれた。
俺、止めることできるかな………
そんな不安を抱きつつ俺は、魔王城の外へ出るのだった。
「あの、護衛とかいなくて大丈夫なんですか?」
俺たちは、護衛もなしで出歩いている。
「ええ、もちろん!私たちは、街のみんなを信じてるし、もし何かされそうになったら逆に叩きのめせばいいからね。」
「そ、そうなんですか。」
結構男らしいことを言うセレスさん。
「クロムは、平気なのか?」
「うん……それなりに……鍛えてる……から……」
「そうか。でも、危なくなったらちゃんと助けを呼べよ?」
「うん……竜斗……お願いね……」
「まぁ、別に俺だけじゃないんだが……ちゃんと助けてやるよ。」
「えへへ……ありがとう……」
クロムとも結構仲が良くなりよく喋るようになったし笑うようにもなった。
「そろそろ街の広場に出るわよ。みんな、大体はここにいると思うわ。」
そういえばさっきから人を全く見かけないと思ったら広場にいたのか。セレスさんが集めていたのかな?でも、事前に連絡してないって言ってたし違うのか。
「なんでみんな、広場に集まってるんですか?」
「みんな、大抵この広場で買い物をするからね。今の時間帯じゃ結構な人が集まってると思うよ。」
「それでも買い物とかしない人はどうしてるんですか?」
「ん〜、大抵家にいるか仕事現場に居るかよ。みんな、あまり出歩かないからね。」
魔族って引きこもりかなにかなの?
っと、そんなことを声に出すことは出来ない。
「着いたわよ。」
セレスさんのその声に考え事をやめて前をむくとそこにはこちらを一点に見てくる魔族の人たちがいた。
「みんなぁー!人間族の人たちを連れてきたわよ!」
セレスさんがそう言うとみんな一瞬だけ顔を見合わせ歓声をあげてこちらへ来た。
「あ、あの!お名前を聞かせてもらってもいいですか!?」
「人間族って尻尾も羽も角もないのか!?」
「綺麗な目をしてるね!ねぇ!ちょっとあっちでお話しない!?」
と、いっぱい人が寄ってきてそんなことを多数の方向から言ってくる。
俺以外のみんなに。
何故か知らないがみんな、俺を避けるようにしている。
お、俺、なにか悪いことしたかな?
「やっぱりこうなったわね。」
「うん……予想通り……」
隣の二人がやっぱりと言った顔でそう呟いていた。
「え?何がやっぱりなの!?俺、何か知らぬ間に悪いことでもした!?」
「う〜ん、別に竜斗が悪いんじゃないんだけど……」
「パパから……聞いた……でしょ?……魔族は……その人の……オーラを……見るのことが……出来るって……」
「あ、ああ、そんなことも言っていたな。」
「そのせいなの。竜斗以外の他のみんなは私たちと同じくらいなの……まぁ、それもおかしいっちゃおかしいのだけど……でも、竜斗は、別格なの。」
「べ、別格?」
「うん……次元が……違う……オーラの……質が……違う……私も……最初……見た時は……驚いた……」
「私も驚いたわ。」
「そ、そんなに違うんですか!?」
「ええ、一般人なら近寄り難いわね。」
「オーラを消す方法ってないんですか?」
「無理……だと思う……オーラは……人の……力を……そのまま……表現……したもの……だから……」
「じゃあ、俺は魔族の人とは仲良くなれないのか。」
少し残念だ。この世界では多くの人たちと関わりたいと思っていたのに。
「まぁ、みんなも竜斗の良さに気づけば仲良くなれるわよ。私たちだってこんなに仲良くなったんだからね!」
「うん……ママの……言う通り……それに……竜斗が……みんなと……仲良くなれる……ように……手伝う……」
「そうだな、ありがとう。」
「みゃっ!………えへへ………」
俺は、クロムの頭を撫でる。
クロムの頭、結構触り心地がいい。サラサラした髪が俺の手に絡みつきとても気持ちいい。
癖になりそうだな。
「じー」
「っ!」
俺は、視線を感じ振り返るとシェレールが魔族の人の相手をしながらこちらをじっと見つめていた。
その目に光はない。
あっ、今の俺にもシェレールのオーラが見えるような……いや、あれはオーラと言うより化身だな。鬼の形相でこちらを見てきている。
さすがに怖いのでクロムの頭から手を離す。
すると少し表情は和らいだがまだこちらを見つめてくる。
「そ、それじゃ、俺は、みんなに認めてもらえればいいってことですよね?」
俺は、シェレールから視線を感じつつもどうすることも出来ないのでセレスさんに話を振る。
「まぁ、そうなるわね。でも、別にそんなに気負わなくてもいいわよ。普通に暮らしていたらすぐにみんなも仲良くなれると思うから。」
「そういうものですか。まぁ、確かに変に行動して失敗するのもあれですからね。………ん?」
俺は、一人だけ何故かみんなから離れて孤立している女の子を見つけた。
「あの、セレスさん、あの子は?」
俺は、その女の子を指さしてそう聞く。
するとセレスさんだけじゃなくクロムまで暗い顔をした。
セレスさん、暗い顔もするんだな……
「あの子は………」
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