クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
バレンタイン特別版
「柊君!はいっ!これ。」
「ん?なに、これ?」
俺は、突如白井から手のひらに収まるような小さめの箱を貰った。
「今日はね、日本時間ではバレンタインなんだよ!だから、作っちゃった!」
「ああ、バレンタインか。ってか、白井、よく日本時間が分かるな。」
「ふふっ、これでも毎日日記を書いてますからね!ということで、はい!」
「ありがとう、白井。喜んでもらうよ。」
俺と白井のそんなやり取りをシェレールがジト目で見ていた。
「………竜斗、バレンタインとはなんなのですか?」
「あ〜……えっと、なんか、女の子の方から好きな男やお世話になっている人、仲のいい人にチョコレートを渡すイベントみたいなやつだ。」
「そ、それって、私もあげないといけないじゃないですか!言ってくださいよ!」
「いや、別に気にしなくてもいいぞ。シェレールたちの世界にはそんな風習は無いんだし。」
「嫌です!だって白井さんからは貰ったんですから彼女である私があげないのはおかしな話です!………でも、チョコレートむてなんですか?」
「あー、そっか。この世界にはチョコレートなんてものは存在しないのか。………って待てよ?だとしたら白井は、何を俺にくれたんだ?」
「えへへ、いいからまずは開けてみて。」
「う、うん、分かった。」
俺は、白井から貰った箱のリボンを外し箱の中身を見る。
「………これって………ケーキ?」
「うん!美味しそうでしょ?」
「ああ、美味しそう。でも、ケーキだってこの世界にはないだろ?」
「別にケーキは、材料さえあれば作れるもん!私、前の世界じゃ結構お菓子とかケーキとか作ってたんだよ。本当は、柊君に食べて欲しかったんだけど柊君、すぐにいなくなっちゃうから全然あげられなくて…」
「あ、ごめん。あのときは……」
あまり思い出したくない過去だな。
「でも、今年は渡せた!えへへ、早く食べて食べて!」
「ああ、分かった。いただきます。」
俺は、白井の手作りケーキを掴み一口食べる。
「おおっ!美味い!」
「本当!?本当に美味しい!?」
「ああ、美味い!俺、こういうの表現するの下手だけど美味いってのは分かるよ。」
「そ、そっか……えへへ、良かった……」
「………し、白井さん!わ、私にもそのケーキというお菓子を作れるように教えてくださいませんか!?」
シェレールは、白井に食ってかかるようにしてそう言った。
「う、うん……いいよ。」
白井も少し圧倒されながらだが受け入れた。
それから数時間後。
「………ごめんなさい………」
シェレールは、ぐちゃぐちゃになっているケーキを前に俺に謝ってきた。
「………これ、私が後で食べますね……はぁ、もうそろそろ今日が終わってしまいますね……竜斗に……ちゃんとプレゼントしたかったですけど……残念です……」
シェレールは、すごい寂しそうな顔をしてぐちゃぐちゃのケーキを下げようとした。
「………竜斗?」
俺は、勝手に皿を下げられる前に手を伸ばしケーキが乗っている皿を掴んだ。
「何してるんですか?」
「そりゃ、こっちのセリフだぞ。何勝手に皿を下げようとしてんだ?」
「え?」
「シェレールが一所懸命作ってくれたのはシェレールの姿を見てわかる。」
シェレールの姿は、エプロンに所々クリームが付いている。
「それにシェレールがわざわざ作ってくれたんだ。食べないわけないだろ?」
俺は、そう言ってシェレールが作ったケーキを掴む。
そしてそのまま一口食べる。
「ぁ………」
シェレールは、俺の手を止めようとしたが止められる前に食べる。
………
「………やっぱり不味いですよね……残ったものは私が食べますので竜斗、そのケーキ私にください!」
「………」
「もう結構ですよ!竜斗に一口食べてもらっただけで本当に嬉しいので!だから………」
「………確かに……確かにお世辞にも美味しいとは……言えない……」
「ぅ……そ、そうですよね………」
「………ただ、シェレールが頑張って作ってくれたってのは分かる。」
「でも、頑張っても……味が不味かったら嫌ですよね?」
「………確かに味的には問題はあるな………でも……」
「ぇ……」
「俺は、好きだぞ、このケーキ。」
「っ!ど、どうしてですか!?美味しくないんですよね!?なのになんで好きとか言えるんですか!?」
「………だって、シェレールが俺のためにわざわざ作ってくれただから。しっかりとこのケーキに愛情がこもってたよ。それがすっごい嬉しいんだ!だから俺は、このケーキが好きだ!」
「………ぅ……うぅ……あ、ありがとう……ございます……」
シェレールは、涙を零しながら俺にそう言ってきた。
「なんでシェレールが俺にお礼を言ってんだよ。俺の方がお礼を言わないといけないだろ。………シェレール、ありがとう!」
「……竜斗!」
シェレールは、俺に抱きつき、さらに涙を零した。
「やっぱり竜斗は、優しいです。とっても……とっても優しいです。」
「そんなことないよ。」
「いいえ!断言できます!竜斗は、世界で誰よりも優しい人です!………竜斗の彼女になれて私、すっごい幸せです!」
シェレールは、そう言って俺の唇にキスをしてきた。
不意にキスをされたので少し体のバランスが崩れそのまま倒れてしまった。
「あっ、ご、ごめんなさい!私、嬉しくて………」
「いいよ、別に。それよりもシェレールは、怪我してないか?」
「はい、大丈夫です!えへへ、竜斗〜」
シェレールは、俺の胸に頬を擦り付けてきた。
シェレール、甘えモードに入ったな。
「……お部屋、行きましょ?」
シェレールは、何かをねだってくるかのように上目遣いでそう言った。
「ははっ、バレンタインのお返しをするのは来月のホワイトデーっていう日なんだけどな………」
「別に構いません。さっ、早く行きましょ!」
シェレール、結構強引になって来たな。別に俺は、困らないけど……
俺は、シェレールに強引に部屋へ連れ込まれて行った。
まぁ、こっからはご想像のままに。
それにしても俺、初めてバレンタインにこんなプレゼント貰ったな。
皆様、今回も読んでいただきありがとうございます!
こういう特別版、お正月以来ですがどうでしたか?楽しんで頂けたのなら幸いです。
まだ他にもやって欲しいイベントがあれば言ってみてください。少なからず叶えたいと思いますので………
因みにどうでもいい事なのですが作者は、まだ一度もバレンタインチョコという物を貰ったことがありません。………悲しい……
それではこれからもよろしくお願いします!
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コメント
HARO
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砂糖より甘い。
地球儀さん
良いなぁ~貰えて
俺なんか毎年ゼロなのに…
ノベルバユーザー264858
甘々すぎる笑最高でした
シオン♪
くっ!…なんて羨まs…なんてけしからん奴等だ!
ノベルバユーザー294920
今年はまだ終わってないからまだわかんないっすよ、、、!!!