クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

152話 騒がしい朝

「ふにゅ〜………」
 シェレールは、俺の膝で気持ちよさそうに鼻息をたてながら眠っている。
 その表情はまるで女神とでも言うかのように可愛らしかった。まぁ、いつもだけど……
 俺は、そんなシェレールを見ていたら気が付いたらもう日が昇りかけていた。
 そろそろみんなも起きてくる頃だろう。
 俺もシェレールを起こさないとな。
 俺は、シェレールの肩を揺すり起こす。
「シェレール、もう朝だぞ。そろそろ起きろ〜。」
「んん………あと…もう少しだけ……」
 シェレールは、俺の背中に手を回し抱き着くようにして眠った。
 まだ甘えモードが切れていなかったらしい。
「ったく、あと少しってどれくらい?」
「……ん〜………もう少し〜……」
 シェレールは、まだ頭が回ってないのか同じことを二度続けて言う。
 はぁ、ったくしょうがないな。
 一旦シェレールは、自動車のソファに眠らせるか。
 俺は、シェレールを抱きかかえた。まぁ、お姫様抱っこだな。
 それからシェレールを自動車の中に設置しているソファで横にさせた。
 だが、俺が離れようとするとシェレールは、腕に力を込めて俺が離れられないようにする。
「ん〜……竜斗〜……どこに行くの〜………一緒じゃないとダメぇ〜………」
 そのままシェレールは、強引に俺をソファに引きずり込む。
 俺は、まだ体が完璧に治っていないせいかそのままソファで横になってしまった。
 こうなってしまったらもう俺は逃げられない。
「竜斗〜………」
 シェレールは、俺の頬に自分の頬を擦り付けた。
 シェレールの頬はすごい柔らかくてもちもちしていた。
 そのあとは、俺の頬にキスをしたり私にもキスしてと要求してきたりと本当に甘えてきた。
「竜斗〜………大好き〜……」
 シェレールは、腕に力を込めてギュッとしてきた。
 もうだいぶ慣れた思ったがシェレールの匂いや胸の感触にはまだまだ興奮してしまうようだ。まぁ、仕方ないよな。
 それから数十分後。
「……ん……」
 シェレールの意識が少しづつ戻りかけていた。
「………竜斗?………っ!?」
 シェレールは、今の状況がどうなっているのかを理解し飛び上がるようにして目を覚ました。
「りゅ、りゅ、竜斗がど、どうして私の横に!?」
「嫌か?」
「そ、そんな訳ありません!とても嬉しいです!で、でも、どうして横にいるんですか!?」
「………シェレールの寝込みを襲ったから?」
「っ!?………そ、それなら……どうぞ……」
「え?あっ、ごめん!嘘だよ!?だから脱がないで!」
 俺がちょっと冗談なことを言うとシェレールはそれを真に受け服を脱ぎ出した。
 俺は、それを必死に止める。
「そ、そうなんですか?」
「ああ………本当はシェレールの寝顔が可愛くてつい見とれてたんだ。」
「にゃっ!?か、可愛いにゃんて!?」
 シェレールが慌てすぎて噛み噛みだ。
 ははっ、そんなシェレールも可愛いな。
 本当のことを言うとシェレールが恥ずかしさで悶えてしまうかもしれないのでここはあえて嘘をつく。いや、嘘ではないな。シェレールの寝顔すっごい可愛かったし。
「も、もう!竜斗ったら!」
 シェレールは、頬を膨らませそっぽを向く。
「ごめんって。でも本当に可愛かったぞ?」
「っ!もういいですから!」
「悪い、悪い。そろそろみんなのところへ行くぞ。たぶんみんなも起きている頃だろ?」
「た、確かにそうでしたね。………本音を言えばもう少し二人っきりが良かったです((ボソッ」
 シェレールは、最後の方なにかボソボソ言っていたがよく聞き取れなかった。
 その後、俺たちはみんながいる空間に行った。
「おっ、リュウとシェルか!おはよう!」
「ルカ、おはよう。他のみんなは?」
「少し向こうで朝食の準備をしているぞ。俺もここの片付けが終わったらそっちへ向かう。」
「手伝おうか?」
「いや、大丈夫だ。それよりもリュウは、リルの方を見てやってくれ。」
「分かったよ。それじゃ、シェレールも行こうか。」
 俺たちは、二人でユイたちがいる方に向かった。
「みんな、おはよう〜」
「おはようございます。」
 俺たちが挨拶するとみんな俺たちが来たことに気づいたのかこっちに一斉に視線が注がれた。
「あら、竜斗とシェレール、おはよう。シェレールったら急に居なくならないでよね、心配したんだから。」
「うっ!ご、ごめんなさい。」
 そういえばシェレール、みんなが眠った後に俺の方に来たって言ってたな。
「柊君、シェレールさん、おはよう。」
「リュウさん、師匠、おはようございます。」
「白井、ルビー、おはよう。」
「おはようございます、二人とも。」
「あれ?そういえばリルは?」
「え?いない?いまさっき顔洗いに行かせたんだけど………」
「ちょっと、行ってくるよ。」
 俺は、洗面所へ向かった。

 注・ここは空間魔法で作った空間だが竜斗が前もって家を作っていた。

「リル〜、いるかー?」
 俺は、洗面所に入る前にそう言うが返事はない。
 仕方ない、入るか。
 俺が洗面所に入るとリルが泡まみれになって洗面所のところで眠っていた。
「お、おい!リル!?」
「すぅ〜……すぅ〜……」
「こ、こんなところで眠っていると風邪ひくぞ。それにこんなに泡まみれになって。」
「んん〜……」
 俺は、タオルでリルの泡まみれの顔を拭く。
「ほらっ、起きろって。」
「ん………柊お兄ちゃん?」
「起きたか?ったく、こんな所で寝ちゃダメだぞ?」
「う〜ん……ごめんなさいですぅ〜」
「もうそろそろ朝食の出来るからあっちへ行くぞ。」
「はいですぅ〜」
 リルは、まだ眠気が抜け切っていないようだが何とかみんながいるところへ連れていった。
 その後、みんなで朝食を食べ自動車に戻り魔大陸に向けてまた動き出した。
 久しぶりにこんなに騒がしい朝だったな。

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コメント

  • ヒカッチ

    あのーすいません確かココとルル?が居たと思うんですけど最近全然出て来ないですけどどこに行きましたか?

    2
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