クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

99話 不安

「ルビーの実家の街ってどこなんだ?」
「ここから東の方にあるカリウス街と言う街です。」
「分かった。」
 俺は、自動車にカリウス街という街を行先に決め出発した。
「ルビー、明日の午後にはカリウス街に着くそうだ。」
「は、はい!リュウさん、それにみなさんも本当にありがとうございます!」
 ルビーは、みんなに向けて深く頭を下げてお礼を言った。
「ルビー、それなん度目のお礼よ。もういいって何度も言ってるでしょ?」
 コルンは、そう言ってルビーの頭を上げさせようとする。だが、ルビーはまだ頭をあげようとはしなかった。
「ですが、本当にみなさんにはいくらお礼をしても足りないほど感謝しています!」
「ルビー、こんな時はお互い様だ。俺は、もしみんなや、みんなの家族に何かあったらすぐに助けに行く。ルビーもそうだろ?俺やみんなに何かあったらすぐに駆け寄ってくれるだろ?だから、あまり気にするな。」
「……分かりました。」
 ルビーは、ようやく頭を上げた。
「ったく、ルビーて時々強情な時あるからね。」
「そ、そうかな?」
 俺たちは、うんうんと頷いて応えた。
「ええっ!?みんなまで!?もう!酷いですよ!」
 ルビーがそう言うとみんな、あははと笑っていた。
 今さっきまでの少し緊張した空気から和やかな空気へと一変した。
 それから時間が過ぎて夜になった。
 俺たちは、簡単な夕食を食べてから早く寝ることにした。
 俺は、外でなにが起こるかわからないので野営をしている。
「あ、あの、リュウさん、隣座ってもいいですか?」
「ん?」
 俺は振り返るとそこには少し元気の無い表情をしていたルビーがいた。
 何か悩み事かな?と思ったけど急にお父さんが倒れたんだ。まぁ、不安なんだろうな。
 よし、少しでも元気が出るように話し相手になってやろう。
「ああ、いいぞ。」
「ありがとうございます。」
 俺は、隣にもう一人分座れるスペースを作ってルビーを座らせる。
「で、何かあったのか?浮かない表情してるけど?」
「そう見えます?」
「まぁな。話してみてよ、少しは元気になるぞ?」
「ふふっ、ありがとうございます。それでは、聞いて貰えますか?」
「ああ、ドンと来い!」
「私、昔は結構親に甘えてきていたんです。」
「へぇ、そうには見えないけどな。」
「そうですか?でも、甘えていたんです。私は、このままじゃダメだと思って、自分の甘さを捨てるために親の元を離れ、たくさん魔法の練習をして冒険者になったんです。リュウさんは、何か冒険者になった理由とかあるんですか?あ、そう言えばリュウさんって異世界から来た勇者様だったんですよね?」
「そうだな。まぁ、勇者と言われるようなこと一つもやったことがないがな。」
「そんなことないですよ。リュウさんの過去のことは分かりませんが私が出会ってからのリュウさんは、とても勇者様っぽかったです!」
「あはは〜、そうかな?そう思ってもらえているのなら嬉しいよ。っと、なんか俺の話になったな。」
「そう言えばそうですね。えっと、どこまで話しましたっけ?」
「ルビーが冒険者になった所まで話したな。」
「あ、そうでしたね。冒険者になったところまではよかったんです。ですが、私みたいな無能な人がいても何も役に立たないから何度もパーティの人から断られ続けたんです。だからしょうがなく一人で依頼を受けてたんです。でも、私、戦う力なんてないから何度も依頼に失敗して挫折し始めたんです。ですが、絶対に強くなってやるって思って何度も依頼を失敗しては魔法の練習をして、また依頼を受けて失敗して魔法の練習をしての繰り返しを何度もしました。そしてようやく一人でも依頼をこなせるようになった時くらいにギルさんたちから声をかけてもらいパーティに入ることが出来たんです。その時はすごい嬉しかったです。ようやく前の甘えていた私という壁を超えれたと思えたから。でも、それは間違いだったんです。だって、今の私は、不安で怖くて夜も眠れないほどなんです。結局私は、何も変われていないんだと思いました。」
 そう語るルビーは、手が震えていた。声も震えていた。目にも少し涙のようなものが見える。
 そんなに不安で、そんなに悩んでいたのか、ルビーは。
 俺は、そんなルビーに少しでも元気になって欲しくて震えている手を握りルビーの目を見てこう言った。
「大丈夫。俺みたいなルビーの過去を知らないやつが言っても説得力がないけどルビーの話を聞く限り絶対にルビーは、変わってる!断言してやる、ルビーは変わった。だって、俺は今のルビーを心の底から信頼している。仲間だと思っている。だから、元気だしてくれ。ルビーのお父さんの病気はルビーの強くなった治癒魔法で治してあげたらいい。もし、それがダメだったら俺も、みんなも助ける。」
「リュウさん……ありがとうございます。」
 俺の握ってるルビーの手からは震えが消えていた。
 そして、ゆっくりと俺の肩に頭が乗ってきた。
「ルビー?」
「ふみゅ〜」
「寝ているのか?」
 俺の肩にはとても安心したような表情をしているルビーがいた。
「おやすみ、ルビー。」

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コメント

  • アリス64

    \( ‘ω’)/ウオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーッッッッッッッッッッッッッッ!!

    1
  • カツ丼

    ルビーヒロインランキング追い上げ急上昇

    4
  • ふるふる♡コンパス大好き

    ルビーかわゆす

    1
  • ペンギン

    ルビーいいですねぇw

    2
  • 白髪

    次で100話ですねこれからも頑張ってください(((o(*゚▽゚*)o)))

    1
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