クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
33話 暴走
シェレールside
柊さんの様子が少しおかしいです。
あのビックウルフが倒されてからなんかずっと俯いてます。それに柊さんから少し禍々しいオーラすら感じます。
正直少し怖いです。
残りの魔物たちも柊さんのオーラに怯えて攻撃してこようとはしていません。
と、そこまでずっと俯いていた柊さんの髪の色が変わりました。
前までは黒い色の髪でしたが今は白色の髪に変化しました。
ど、どういうことでしょう!?
柊さんは俯いていた顔を上げました。
そこまでは髪の色だけ変わったと思っていたんですが目の色も変わっていました。目の色が黒から赤くなっているのです。
「ひ、柊さん、大丈夫ですか?」
私は、柊さんにそう声をかけるとこちらを向いてくれました。
ホッ、意識はあるようで……す?
違う!この人は柊さんじゃありません!
「……あ、あなたはだれですか?」
「ふっ、何を言っているのだ?オレは柊 竜斗だ。」
「ち、違います!あなたは、柊さんなんかじゃありません!柊さんはどうしたのですか!?」
「ちっ!うるさい小娘が。まぁ、いい。今はこの虫けら共を殺してしまおう。」
そう言って柊さん……いいえ、柊さんの体を乗っ取っている何者かが残りの魔物たちの方を向きます。
魔物たちは逃げようとしますが偽物の柊さんが作った結界が魔物達の前に現れ魔物達の逃げ場をなくします。
「逃がすとでも思ってるのか?お前らは、痛みと苦しみを味わい悶えながら死ぬのだ。」
偽物の柊さんは、ニヤッとしてそう言いました。その仕草はもうまるで本物の魔王みたいでした。
もうこの場に偽物の柊さんを止めれる人は誰もいないでしょう。
その瞬間、大勢の魔物のリーダーをしていたと思われる魔物が現れました。
ですが、その魔物は偽物の柊さんと戦おうとせず偽物の柊さんに許しを得ようと膝をつき頭を下げていました。
「ほう、貴様はオレに頭を下げるか。面白い。なら、………まずは見せしめのために貴様を殺すか!」
偽物の柊さんがそう言った瞬間、魔物は自分の持っていた剣で偽物の柊さんの体に当てました。
ですが、その剣は偽物の柊さんに傷を付けるどころか剣自体が折れてしまいました。
「ふんっ、その程度か。」
そう言い放った瞬間、魔物の体に何本かの細く小さな光の棒が突き刺さりました。
その魔物は耳が壊れそうなくらいの大きな叫びを叫びました。
「うるせぇぞ、この虫。少しは黙れ。」
次は、下から上に光の棒が顎をつきししました。
顎を突き刺され声を出せなくなった魔物はただ痛みに苦しむだけです。
次々に現れる光の棒は魔物の急所を的確に避けて殺すことはせずただ痛みを与えているだけでした。
「も、もぅやめて、やめてください!!」
私は不意にそんなことを言ってしまいました。
「ほう、このオレにやめろと言うか。オレの遊びを邪魔するなら次は貴様を殺すぞ。」
「っ!!」
偽物の柊さんは魔物へ攻撃を止めずに私の方に1歩前へ来ました。
「ほう、貴様なかなか良い魔力を有しているな。その魔力、貰うとするか。」
偽物の柊さんは私に手のひらを向けました。
っ!!
「くっ!きゃァァァァァァ!!!」
わ、私の体の中にある魔力が無くなってしまいました。いえ、奪われてしまいました。
「ふふふ、素晴らしい魔力だ!見ろ!この力を!!」
そう言った瞬間、偽物の柊さんから魔力が溢れ出しこのダンジョンを揺らしました。
「だ、ダメです。そんなことしたら………」
私の方もダメかもしれません。
体から魔力を失ってしまうと体を動かす力が無くなり意識が飛んでしまいそうになるのです。
で、でも、どうにかして元の柊さんに戻ってもらわないと。
「おおっとすまなかっな、もうお前には飽きたから次のに移るとするか。喜べ、ようやく殺せてもらえるぞ。」
そう言って偽物の柊さんは、また光の棒を出し魔物の喉につきしました。
魔物は砂と化して消え去った。
「さて、次はどれにするか。」
こ、この状況をどうにかしないと。
「ま、待ってください!」
「ん?ほぅ、まだたっているだけの力は残っているのか。魔力を全て奪い尽くしたというのに。それでこのオレを止めた理由はなんだ?」
「柊さんを返してください!」
「ふっ、なんだと思えばそんなくだらんことか。柊 竜斗はもう死んだ!今、この体は完全にオレの支配下にあるのだからな!」
そ、そんな……。
だ、ダメダメ!私が諦めたら誰が柊さんを戻せるのですか!
「貴様のせいでオレの遊びの時間が遅くなってしまったじゃないか。その罪、オレのおもちゃとなって償え!」
そう言って偽物の柊さんは私に向かって切りかかってきました。
私は、咄嗟に目を瞑って攻撃を待ちました……が全く攻撃が来ません。
私は、ゆっくりと目を開けると目の前には、剣を振りかざす瞬間で止まっている偽物の柊さんがいました。
「なっ!か、体がう、動かねぇ!」
私はこの瞬間思った。これは柊さんの仕業なんだと。
柊さん、良かった。まだちゃんと居てくれてるんですね。
そう思った瞬間、私からさっきまでの恐怖がなくなり目の前にいる偽物の柊さんに手をかざしました。
どうにか、柊さんを戻せますように!
「栄光なる光よ、その者を苦しめる邪悪な気を消したまえ!」
私は、聖霊魔法の解呪の魔法を体にある魔力全てを使って放ちました。
なんで私に魔力があるかっですって?
それは、スキルのMP自動回復Lv6でなんとかMPが少し回復したからです。
「っ!ぐっ!うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
偽物の柊さんは、苦しむ様子を見せています。
お願いします!どうか、柊さんを返してください!
偽物の柊さんは、2、3分くらいずっと苦しんでしましたがその苦しみから耐えられず意識を失ってしまって今は、地面で寝転がっています。元の姿で。
「うっ!んっ…ん…ふぁあ!」
「っ!起きましたか!?柊さん!」
「痛っ!」
「だ、大丈夫ですか!?」
「わ、悪い、体中のあちこちが痛くてな。多分、あの力を使った代償みたいなものだな。」
「そ、そうですか。………うっ!ううぅ!」
「ど、どうしたんだ!?急に泣いて?」
「だって、だって!もう柊さんに会えないんじゃないかって思ったんです!」
「……ごめんな、シェレールさん。大丈夫、俺はここに居るから。」
「ずっと一緒にいてください。」
「ああ、一緒にいるよ。お前が落ち着くまでずっと。」
私は、そのまま柊さんの体に寄り添いずっと柊さんの暖かい胸で涙を零していました。
柊side
俺は、体を乗っ取られたあとちゃんと全てを体の中から見ていた。
シェレールさんにはすごい大変な目に合わせたことも俺は、知っている。
でも、シェレールさんのおかげで俺の意識は今の体に戻すことが出来たからな。
「シェレールさん、ごめんな。あんな辛い思いさせて。それとありがとう。」
「私は、柊さんが戻ってきてくれさえすればなんだったいいんです。私の方こそ戻ってきてださりありがとうございました。」
シェレールさんは、俺の胸から少し顔を上げそうお礼を言ってきた。
ってか、可愛すぎだろ!
こう、抱きしめてるから必然的に上目遣いだし、しかもさっきまで泣いていたから目がすごいうるうるした感じ出てるし!
「あ、そういえばさっきまでいた魔物は、どうなったのですか?」
「ああ、あいつらなら俺が元に戻った時に結界も切れたからその時に逃げていったよ。」
「そうなんですね。……あ、ところでどうして急に体を乗っ取られるようなことがあったのですか?」
「ああ、ちょっと称号にある復讐に抱く憎悪を使ったんだよ。そしたら急に体が乗っ取られたんだ。」
「復讐に抱く憎悪ですか?どんな効果があるんですか?」
「えっと……相手に一定以上の憎悪を抱くと発動する。発動時は、その時のステータスが10倍になる。それと相手の力やスキルを半分奪うことが出来る。(スキルは、ランダム)発動後は、急激な痛みにおわれる。っていう効果だ。あれ?別に体を乗っ取られるようなことが起きそうな効果じゃないな。」
「………たぶん前に1度その効果を発動しなかったことがあるのではないのですか?」
「ん?あ、ああ、あるな。」
「たぶんそれで憎悪が柊さんの体に溜まってしまって今回の発動時に暴発してしまい体を乗っ取られたのでしょう。」
「そうなのか。今度からは気をつけないとな。」
俺がそう言うとシェレールさんは、俺を抱いている腕に力が入った。
「ダメです。その力はもう使わないでほしいです。あんな柊さん私、二度と見たくありません。」
……シェレールさんには本当に辛い思いをさせたな。
「分かった。なら、この力は、使わないって約束するよ。」
「はい!約束ですからね!」
「ああ、分かってるよ。あ、それと今日の謝罪とお礼に俺ができることなら何でもしてあげるよ?」
「え!?な、何でもですか!?」
「ああ、なにがいい?」
「………少し考えさせて貰えませんか?」
「ああ、別にいいよ。いつでも言ってくれ。」
「はい!」
「結構時間が経ったしそろそろ帰るか?」
「んー、もう少しこうしていたいです。」
な、なんだ。なんかシェレールさん、すごい甘えん坊になってるな。
抱きしめてる時もずっと俺の胸に顔をスリスリさせてたし。
まぁ、いいか。シェレールさん、可愛いし。
それに、今日はあと少しで俺がシェレールさんに怪我をさせるところだったからね。
「じゃあもう少しこうしていようか。」
「はい。」
俺たちは、それから数十分間その場で体を休めていた。
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コメント
ノベルバユーザー337301
発動したあとの話の展開の仕方や言葉選びが、ちょっと稚拙かと。。急に萎えました
ノベルバユーザー310507
称号を捨てるスキルでも作ればいいのにな…
ダイアーさん
魔王に乗っ取られたんやな
ノベルバユーザー284939
もうキスでもなんでもしちまえよ
ノベルバユーザー272287
カネキチ