最近追放される方が多いみたいなのでパーティーに誘ったら最強ハーレムパーティーができました!?
プロローグ
ズドン・・・・
「ふぅ……」
目の前で巨大なドラゴンの屍が地面に落ちる。ソロでドラゴンを狩るのははじめてではないのだがやはり疲れる。
「さてと…」
手をかざし、アイテムボックスにドラゴンの遺体を取り込む。これでクエストは終了だ。あとはギルドにて報告をするだけなのでさっさと町に戻るとしよう。しかし俺は最近思い始めたことがある。 それは・・
「やっぱソロだと寂しいし、ちょっときついわ……」
ギルドの中に入ると、やはりいつも通り騒がしい。 まだ夕方にもなってないのに飲む奴が多いがまあ冒険者なんて仕事やってれば仕方ないといえば仕方ない。
いつもどおりにまっすぐ受付に向かう。
「あ! おつかれさまです! ジェイクさん! Sランククエストをこんなに早く達成するなんてさすがです!」
と話しかけて来たのはこのギルドの受付嬢である、クエスちゃんだ。犬系の獣人で茶色の毛並みが非常に綺麗だしスタイルも抜群だ。見た目はもちろんだが全ての冒険者に対して親身になって接するし、差別もしないのでこのギルドで圧倒的人気を誇る受付嬢だ。ほとんど毎日というか8割くらいの男性冒険者は彼女を食事などに誘うのだが、ことごとく撃沈しているらしい。なんで仕事中の人を口説くんだよって俺は思うが、まあそれだけクエスちゃんがかわいすぎるのかもしれない。彼女の列はほとんどの時間帯で混むのでこの時間帯が唯一、ほとんど並ばずに行くことができる。 まあ俺はクエスちゃん以外の人でもさほど気にしてはいないがなんかこう、クエスちゃんからいつも視線を感じるので、ついつい足が向かってしまう。 なんでなんだろうな…?
「別に大したことじゃないさ。あ、これ依頼書。」
「ありがとうございます。こちらが報酬になります。 素材のほうはどうしますか?」
「ああ、全部売るよ。 ファイアードラゴンの素材はすでにある程度もっているからね。」
「わかりました! ではあとで倉庫にいってキースさんに渡しておいてください。」
「了解。 それじゃまた明日くるよ。」
「…はい!……たまには誘ってくれてもいいのに…」
「ん?」
「…いえ! な、なんでもありません!」
「そう? じゃあまた明日ね。」
ギルドに出る前に解体屋のキースのところに行ってからギルドをでた。今日もいつも通りギルドにいってクエストを受けて、家に帰る。 一人が寂しいって思っちまうのは仕方がないことなんだろうか。数ヶ月前にSランク冒険者なんて大層なものになったが、あまり実感がわかない。やはりおれはまだ幼馴染と義妹のことを女々しく引きずっているのだろうか・・
俺は小さい頃に盗賊に住んでる村をおそわれたことがある。 幸い両親も知り合いも殺されなかった。 理由は簡単だ。 Sランク冒険者がたまたまその町に宿泊していたからだ。俺はその日行商人家族の娘であるシェリーという女の子と遊んでいた。 彼女は親の仕事の関係で村や町を転々と移動しているため、寂しそうにしていたのだ。しばらくそのこと遊んでいると町中から悲鳴が聞こえたとおもったら数カ所から火が出て、大人数の盗賊らしき人が次々と村の住人を殺していった。俺は初めて心の底から恐怖した。 まだ5歳だった俺はどうすることもできずだた村の大人たちが殺されていくのをみていることしかできなかった。
「お、こんなところになかなか綺麗なガキがいるじゃねえか。 奴隷にしたら高く売れそうじゃねえか」
声が聞こえた方を向くとシェリーをみて盗賊らしき男がふざけたことを言っていた。 シェリーもどうやら恐怖で動けないらしく、逃げれずにいる。頭では助けにいけよと思ってもなかなか俺は動けなかった。
「…イヤ… はなして…!」
男がシェリーを連れていこうと腕を引っ張った。おれはそれをみてようやく体を動かすことができた。 だってそうだろう。 たとえシェリーを見捨てて生きながらえてもおれは一生後悔しながら生きて行くだろう。 そんなことなら一か八かしかない。 そう思いおれは男に向かって思いきり体当たりをした。
「イッテェ… なんだこのクソガキ! 殺してやる!」
「逃げろ!」
俺はシェリーに向かって叫ぶ。しかしシェリーは恐怖で足がすくんでいるらしく動けないみたいだった。 これで終わりか・・ 盗賊の男が剣をふりかぶったのをみて俺は絶対的な死を予感した… のだが…
「よくやったな! 坊主!」
そこで英雄ヒーローが現れた。そこからは一方的だった。あとでわかるのだが彼、アランはSランク冒険者だったのだ。何十人もの盗賊をあっという間に倒していった。そして俺はこの時心の底からこの人のような冒険者になりたいと思ったんだ。アランはお礼などいらないの一点張りそれどころか村人たちの捜索、家の修理など盗賊倒した後も村のためにがんばってくれた。 そして彼はなんのお礼も受け取らずにさっていった。 そして俺はこの時から冒険者になって彼のような男になることを目指した。この事件のあとシェリーは俺の義妹になった。両親が盗賊に殺されていたのだ。 俺によく懐いていたシェリーを見て両親はシェリー養子にしてくれた。 それからはおれとシェリーと幼馴染であるクレアは鍛錬の毎日だった。 幸いおれの両親は元Cランク冒険者だったため、いろいろなことを教えてもらい冒険者登録する前からかなりの実力をつけることができた。そして3人一緒に冒険者になりパーティーを組んで数年たったある日…
「おい。いいかげんにシェリーとクレアとのパーティー解消したらどうだ? 彼女達からはいいにくいだろうから俺様がいってやるが、彼女たち魔導師は俺みたいな魔導師と組むべきなんだよ。 おまえみたいな剣士がいつまでもパーティーを組んでるのはおかしいとおもわないのか?」
と俺に2人とのパーティーを解消しろと言っているのが最近Aランクになったクリストファーというやつだ。 俺とシェリーとクレアは3人パーティーなんだがクリストファーはソロだ。なんで魔導師と剣士が組むべきではないと言っているのかは簡単な理由だ。 魔道士はなんでもできるからだ。トップクラスの魔導師は防御、攻撃両方を非常に高いレベルでこなせるため、前衛や後衛などという分担が必要ないのだ。 特にシェリーとクレアは最年少Sランク冒険者とその次の最年少Sランクなのだが、魔力の量が二人ともえげつないので魔力切れをおこす心配がないのでこのクリスの言う通りたしかにおれはあまり必要ではないのだ。
「そ、そうか… じゃあ最後に二人に別れの挨拶だけでもさせてくれ。」
「え?…まじか… お、おう! さっさと行ってきな! …こんなに上手くいくなんて」
なんか小声でクリスが言っていた気がするが気にせずクレアとシェリーのところへ向かった。
「シェリー、クレア…」
「お、お兄様・・・」
「じぇ、ジェイクどうしたの?」
「今までありがとうな。クリストファーから聞いたよ、魔導師3人でパーティーってのは確かにいいとおもうぜ! 確かに俺はあまり必要ないかもってのは思ってたからよ。2人はクリスと一緒にがんばってくれ!」
「あ、えーと そのお兄様が必要ないなんてことは「ちょっとシェリー!」あ!」
「ちょ、ちょっと待ってねジェイク!」
そういってふたりは俺のいない方向をむくとなにやら小声でしゃべっていた。 1分ほどで話が終わったらしく二人がこっちに向き直るとクレアが喋り出した。
「そ、その私達はクリストファーとパーティーを組むけど・・そのなんていうか、ジェイクがどうしてもっていうなら今まで通りに3人でパーティーを組んであげてもいいわよ…?」
「そ、そうですよお兄様! クリストファーなんかよりお兄様の方が…じゃなくて… えと、お兄様がその私たちをその、選ぶというか… 必要ならその…今まで通りでも…というか私はそのほうが「シェリー!」あ!」
「と、とにかく! 昨日泊まった宿にあと1週間はいるから、いつでもきなさいよ! 別にクリストファーのことは気にしなくていいから、来るならはやくきなさいよ!えと、待っててあげなくもないんだから! いくわよシェリー!」
「は、はい!」
なぜか顔を真っ赤にしながら急いで宿に向かう二人を見て、おれの悲しくなっていた気持ちが不思議と和らいでいくのを感じた。あんなに俺のことを思っていてくれいたのが嬉しかった。 別に対して戦力的に必要もないだろうに、頼めばまだこのままパーティーでもいいなんて言ってくれて嬉しかった。でもこれ以上彼女達に甘えるわけにはいかない。 俺は彼女達が向かった方向と逆に歩みを進め、その町を出た。
「ふぅ……」
目の前で巨大なドラゴンの屍が地面に落ちる。ソロでドラゴンを狩るのははじめてではないのだがやはり疲れる。
「さてと…」
手をかざし、アイテムボックスにドラゴンの遺体を取り込む。これでクエストは終了だ。あとはギルドにて報告をするだけなのでさっさと町に戻るとしよう。しかし俺は最近思い始めたことがある。 それは・・
「やっぱソロだと寂しいし、ちょっときついわ……」
ギルドの中に入ると、やはりいつも通り騒がしい。 まだ夕方にもなってないのに飲む奴が多いがまあ冒険者なんて仕事やってれば仕方ないといえば仕方ない。
いつもどおりにまっすぐ受付に向かう。
「あ! おつかれさまです! ジェイクさん! Sランククエストをこんなに早く達成するなんてさすがです!」
と話しかけて来たのはこのギルドの受付嬢である、クエスちゃんだ。犬系の獣人で茶色の毛並みが非常に綺麗だしスタイルも抜群だ。見た目はもちろんだが全ての冒険者に対して親身になって接するし、差別もしないのでこのギルドで圧倒的人気を誇る受付嬢だ。ほとんど毎日というか8割くらいの男性冒険者は彼女を食事などに誘うのだが、ことごとく撃沈しているらしい。なんで仕事中の人を口説くんだよって俺は思うが、まあそれだけクエスちゃんがかわいすぎるのかもしれない。彼女の列はほとんどの時間帯で混むのでこの時間帯が唯一、ほとんど並ばずに行くことができる。 まあ俺はクエスちゃん以外の人でもさほど気にしてはいないがなんかこう、クエスちゃんからいつも視線を感じるので、ついつい足が向かってしまう。 なんでなんだろうな…?
「別に大したことじゃないさ。あ、これ依頼書。」
「ありがとうございます。こちらが報酬になります。 素材のほうはどうしますか?」
「ああ、全部売るよ。 ファイアードラゴンの素材はすでにある程度もっているからね。」
「わかりました! ではあとで倉庫にいってキースさんに渡しておいてください。」
「了解。 それじゃまた明日くるよ。」
「…はい!……たまには誘ってくれてもいいのに…」
「ん?」
「…いえ! な、なんでもありません!」
「そう? じゃあまた明日ね。」
ギルドに出る前に解体屋のキースのところに行ってからギルドをでた。今日もいつも通りギルドにいってクエストを受けて、家に帰る。 一人が寂しいって思っちまうのは仕方がないことなんだろうか。数ヶ月前にSランク冒険者なんて大層なものになったが、あまり実感がわかない。やはりおれはまだ幼馴染と義妹のことを女々しく引きずっているのだろうか・・
俺は小さい頃に盗賊に住んでる村をおそわれたことがある。 幸い両親も知り合いも殺されなかった。 理由は簡単だ。 Sランク冒険者がたまたまその町に宿泊していたからだ。俺はその日行商人家族の娘であるシェリーという女の子と遊んでいた。 彼女は親の仕事の関係で村や町を転々と移動しているため、寂しそうにしていたのだ。しばらくそのこと遊んでいると町中から悲鳴が聞こえたとおもったら数カ所から火が出て、大人数の盗賊らしき人が次々と村の住人を殺していった。俺は初めて心の底から恐怖した。 まだ5歳だった俺はどうすることもできずだた村の大人たちが殺されていくのをみていることしかできなかった。
「お、こんなところになかなか綺麗なガキがいるじゃねえか。 奴隷にしたら高く売れそうじゃねえか」
声が聞こえた方を向くとシェリーをみて盗賊らしき男がふざけたことを言っていた。 シェリーもどうやら恐怖で動けないらしく、逃げれずにいる。頭では助けにいけよと思ってもなかなか俺は動けなかった。
「…イヤ… はなして…!」
男がシェリーを連れていこうと腕を引っ張った。おれはそれをみてようやく体を動かすことができた。 だってそうだろう。 たとえシェリーを見捨てて生きながらえてもおれは一生後悔しながら生きて行くだろう。 そんなことなら一か八かしかない。 そう思いおれは男に向かって思いきり体当たりをした。
「イッテェ… なんだこのクソガキ! 殺してやる!」
「逃げろ!」
俺はシェリーに向かって叫ぶ。しかしシェリーは恐怖で足がすくんでいるらしく動けないみたいだった。 これで終わりか・・ 盗賊の男が剣をふりかぶったのをみて俺は絶対的な死を予感した… のだが…
「よくやったな! 坊主!」
そこで英雄ヒーローが現れた。そこからは一方的だった。あとでわかるのだが彼、アランはSランク冒険者だったのだ。何十人もの盗賊をあっという間に倒していった。そして俺はこの時心の底からこの人のような冒険者になりたいと思ったんだ。アランはお礼などいらないの一点張りそれどころか村人たちの捜索、家の修理など盗賊倒した後も村のためにがんばってくれた。 そして彼はなんのお礼も受け取らずにさっていった。 そして俺はこの時から冒険者になって彼のような男になることを目指した。この事件のあとシェリーは俺の義妹になった。両親が盗賊に殺されていたのだ。 俺によく懐いていたシェリーを見て両親はシェリー養子にしてくれた。 それからはおれとシェリーと幼馴染であるクレアは鍛錬の毎日だった。 幸いおれの両親は元Cランク冒険者だったため、いろいろなことを教えてもらい冒険者登録する前からかなりの実力をつけることができた。そして3人一緒に冒険者になりパーティーを組んで数年たったある日…
「おい。いいかげんにシェリーとクレアとのパーティー解消したらどうだ? 彼女達からはいいにくいだろうから俺様がいってやるが、彼女たち魔導師は俺みたいな魔導師と組むべきなんだよ。 おまえみたいな剣士がいつまでもパーティーを組んでるのはおかしいとおもわないのか?」
と俺に2人とのパーティーを解消しろと言っているのが最近Aランクになったクリストファーというやつだ。 俺とシェリーとクレアは3人パーティーなんだがクリストファーはソロだ。なんで魔導師と剣士が組むべきではないと言っているのかは簡単な理由だ。 魔道士はなんでもできるからだ。トップクラスの魔導師は防御、攻撃両方を非常に高いレベルでこなせるため、前衛や後衛などという分担が必要ないのだ。 特にシェリーとクレアは最年少Sランク冒険者とその次の最年少Sランクなのだが、魔力の量が二人ともえげつないので魔力切れをおこす心配がないのでこのクリスの言う通りたしかにおれはあまり必要ではないのだ。
「そ、そうか… じゃあ最後に二人に別れの挨拶だけでもさせてくれ。」
「え?…まじか… お、おう! さっさと行ってきな! …こんなに上手くいくなんて」
なんか小声でクリスが言っていた気がするが気にせずクレアとシェリーのところへ向かった。
「シェリー、クレア…」
「お、お兄様・・・」
「じぇ、ジェイクどうしたの?」
「今までありがとうな。クリストファーから聞いたよ、魔導師3人でパーティーってのは確かにいいとおもうぜ! 確かに俺はあまり必要ないかもってのは思ってたからよ。2人はクリスと一緒にがんばってくれ!」
「あ、えーと そのお兄様が必要ないなんてことは「ちょっとシェリー!」あ!」
「ちょ、ちょっと待ってねジェイク!」
そういってふたりは俺のいない方向をむくとなにやら小声でしゃべっていた。 1分ほどで話が終わったらしく二人がこっちに向き直るとクレアが喋り出した。
「そ、その私達はクリストファーとパーティーを組むけど・・そのなんていうか、ジェイクがどうしてもっていうなら今まで通りに3人でパーティーを組んであげてもいいわよ…?」
「そ、そうですよお兄様! クリストファーなんかよりお兄様の方が…じゃなくて… えと、お兄様がその私たちをその、選ぶというか… 必要ならその…今まで通りでも…というか私はそのほうが「シェリー!」あ!」
「と、とにかく! 昨日泊まった宿にあと1週間はいるから、いつでもきなさいよ! 別にクリストファーのことは気にしなくていいから、来るならはやくきなさいよ!えと、待っててあげなくもないんだから! いくわよシェリー!」
「は、はい!」
なぜか顔を真っ赤にしながら急いで宿に向かう二人を見て、おれの悲しくなっていた気持ちが不思議と和らいでいくのを感じた。あんなに俺のことを思っていてくれいたのが嬉しかった。 別に対して戦力的に必要もないだろうに、頼めばまだこのままパーティーでもいいなんて言ってくれて嬉しかった。でもこれ以上彼女達に甘えるわけにはいかない。 俺は彼女達が向かった方向と逆に歩みを進め、その町を出た。
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コメント
伊予二名
ざまあはほけん…ざまあしないのかな?ざまあが必要なイベントが起きないって事なのかな?