最強魔神の封印解除

ゼノン

魔神の力

「今からお前らには、お仕置きを与えてやるよ」
俺はそう言いながら一歩ずつ魔族達に詰め寄っていく。
俺の言葉を聞いた魔族達は、俺が一歩ずつ詰め寄って来るのをみて、同じように一歩ずつ後退していく。恐らく俺が闇のオーラを全開に放ちながら笑顔で詰め寄るから、魔族の本能で後ろに引いているんだろうな。
「キ、貴様ハ、人間ノ癖ニ、何故ソコマデ魔力ガ高イノダ!」
あーこいつ新米のゴブリンだな。俺の魔力を感じて気づけない奴は、新米だからなのか、知らないだけか。
ま、どっちもだろうな。新米だから俺のことを知らない。いや、それはないはずなんだが……もしそうだったら流石に俺も傷つくよ多分。
俺封印されてる間に忘れられたのか……なんか悲しいな。
「貴方達!    我らが王ゼノン様の前であるのに対してなんだその態度は!」
あ、ミクが珍しく怒ってる。
大丈夫だよ、ミク。俺は心が広いから、これぐらいなら許してやっても……、
「ゼノン様って……そのちびっ子がか?」
こいつら皆殺しにするとするか。うん、俺は悪くないもんな。オークの一言が悪いもんな。
「オ前達、今日ノ飯ハソコノ人間ダゾ」
オークがなんか馬鹿なこと言ってる気がするけど、気にしないでおこう。もうこいつら死亡確定だし。
「ククク……アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!    お前ら、もうそろそろいい加減にしろよな?    いくら俺でも堪忍袋の尾が切れるぜ?    ま、もう切れたけどな」
俺はとうとうブチって頭にきてしまい、魔族を睨みつけながら笑い出す。
そして俺は、空間に歪みを出して手を突っ込む。
俺は湯釜した空間の中から魔剣デュランダルを取り出す。ここしばらく戦闘がなかったせいか、魔剣デュランダルは相当飢えているらしく今にも暴れかねない闇の魔力を鞘から漏れさせている。
いくら意思があるとはいえ、ここまでわかりやすい表現の仕方は魔剣としてどうなんですかね?
「ククク、魔剣デュランダルは血に飢えているようだ。お前ら、魔剣デュランダルの食事になってもらうぜ」
俺がそう言って前に出ると、またもや魔族どもは一歩ずつ後ろに下がっていく。
「ま、間違いねぇ。あの剣は、ま、ままま魔剣デュランダル!    でも、魔剣デュランダルは自ら使い手を選ぶ剣のはず……!!」
「つまり、本当にあの人間がゼノン様だと言うのか!」
「でも、ゼノン様は人間の姿をしているわけがない」
「一体どう言うことなのだ」
うるさいわー。さっさと認めればいいのに。ほら見ろ。ミクでさえも引き気味になってるぞ。
「ゼノン様……魔族の王であり神ですよね?」
俺なのね!?    引かれてたのは俺だったのね!?    君普段表情ないんだからわかりにくいんだよね!    ってか、喋り方昔に戻ってないかなミクさん!?
「なんで俺が引かれてんだよ!」
「いやーそこまで魔力が回復していない状態で、闇の威圧されるとなんか複雑というかなんというか……ハッキリ言って意味不明です」
「ホンットにハッキリ言いやがったなおい!    俺だって気にしてんだぞ、魔力!」
あー泣きたくなってきたよ!   でもやらないといけないんだよな。俺は覇王滅龍ゼノラル・ラフォード!    あー嫌な役職だよ。







後書き

皆さん、こんにちは!夜に読んでいる方はこんばんは。朝に読んでいる方はおはようございます!
どうもゼノンです!
もうすぐ「最強魔神の封印解除」のもう1つのストーリーが始まります!
今はまだ詳しいことは言えませんが、もしもう1つのストーリーが始まったら、皆さん是非是非読んでください!!
それではみなさん!    さようなら!!

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