陰キャな俺がハーレムに!?

絵音 聖夜

お詫び

 「光月みづき... さっきはごめん... なさい。光月の前で酷いことをして... 怒らせてしまって...。情けねえお兄ちゃんだよな、俺。お兄ちゃん失格だ...。」
自然と出た言葉。恥ずかしと気がついたが言ってしまった言葉は残ってしまう。すると目の前のドアがゆっくりと開く。目の前には黒い瞳を潤わせて、鼻が真っ赤になっている光月がいた。
「私もいきなりキレてごめんなさい。私、比べられの嫌なの。だから、それはやめて...」
声が震えている。妹にこんな気持ちを味あわせるとか俺は本当に酷すぎる。
「本当にごめんなさい。お詫びは... 情けないけど俺が出来ることならなんでもする。」
と頭を下げる。光月から鼻水をすする音が聞こえる。俺はひたすら頭を下げる。
「そんなに謝らないで欲しい...。もうしなかったら私はそれでいいから。顔をあげて。」
俺は顔をあげる。そこには鼻は赤いけれどニコッと笑った光月がいた。可愛い。
「お詫びのお願い、いいかな...?」
「え、あ、あー、もちろん!」
ぎこちない言葉で答えた。
「じゃ、じゃあえーっと... 1つ目は...」
うん...?"1"つ目?
「もう少し、本当の兄妹のように接して欲しい... かな。ぎこちないのはやめて欲しいの。私もやめるから...!」
と俺に微笑みかけている。
「わ、分かった。任せてくれ。」
と俺も笑い返す。それに対して光月の笑顔は倍増した。
「あと、それとね...。一緒にお仕事したいの。お兄ちゃん最近輝き始めてるし、絶対に合格するから。」
と言うと部屋に入り何かを持ってくる。見ると紙を持っていた。
「これね、私の雑誌の男子オーディション。これがあるのは12月だけどこれに応募して欲しいの。...ダメ?」
その聞き方は反則だ。なんて可愛いおねだりをするんだ!?
「そ、その...。俺身長低いよ?約168cmだよ?」
「大丈夫だよ!165以上あったらいいから!」
「え、えーっと... 考えてみる...でいいかな?」
「いいよ!できたらいいね、お仕事。」
「あ、ああ。そうだな。」
やっぱ可愛いなあ、光月は。っていうよりモデルとか俺は無理だろ!考えてみるとは言ったけど...。それはその時に任せよう。すまん、未来の俺。難しい仕事だけどどうか解決してくれ!

「陰キャな俺がハーレムに!?」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「学園」の人気作品

コメント

コメントを書く