陰キャな俺がハーレムに!?

絵音 聖夜

光月

 『J-cuteジェイキュート』の掲示板...。小5から高1まで入ってるのか... 人数多くねえか?でも、小5は1人だけだし小6は光月みづき合わせて2人だけか...。本来なら中1が多く入るものの去年は小学生が3人...中1が2人入ってきたのか。今年のオーディションはもうあってるのか...。毎年5月の始め辺りに発売される6月号に書類審査... つまりオーディション応募が開始される。そしてそれは7月の終わりあたりで締め切られ、8月辺りに二次審査、9月に最終審査、10月に発売される11月号で発表か...。厳しいな、これ。審査が3つくらいある。それくらい多いのだろうか。今はまだ6月でオーディションが始まったばかりだ。発表まで遠いのに「今回のオーディションあまり期待はしないの私だけ?」や「去年が良すぎたから今年は期待出来ない気がする笑」だの書いてある。去年が良すぎた...か。それはとても良かったって事だろう。掲示板を見ていくとランキングとかあった。参加型の。全員で23人いるのか。光月は何位だ?と見ていくと...
「5、位...!?」
静かにそう驚いた。23人中やり始めて1年も経っていないのに5位は高い...。と画面を見続けた。
「お兄ちゃん!」
光月の大きな声を聞いた、気がついた。いつからいたのかは分からないけど部屋の入口に光月がいた。
「えっと... な、に?」
「ご飯できたって言うよりみんなもう食べ終わったよ。お母さんが呼んできてって言ったから。」
と俺に言う。時計を見ると8時を過ぎていた。いつも7時あたりに食べ始めているから食べ終わったのだろう。
「ごめん、わざわざありが...なに?」
「・・・くらべるのやめて...。何にもない。」
と少し怒ったように下へ降りていった。最初の方は聞こえなかった。けど"くらべるのやめて"とは聞こえた。悪いことしてしまった。そう思いながら下へ降りた。
 リビングに入ると妹はすぐ上に行き、部屋へ入った。
「風季... 光月に酷いことしたの?」
と、リビング入った瞬間、聞かれた。
「自分ではしてないつもりだけど、光月からしたら嫌だったかもしれない。」
俺は正直に言う。嘘をつく必要がないし、嘘は嫌いだ。
「何をしたの?」
とお母さんが聞き出す。
「俺、光月がモデルやってること知った。もっと知りたいからってググッたんだ。たまたまランキング的なやつが出てきてそれをみた。光月がいつからいたのかは分からないけど多分俺が5位と呟いた時からいたと思う...。」
お母さんは真剣な目で俺を見つめ、考え始めた。
「実は光月はランキングとか順位、争いとか不平等がとても嫌いなの。それだけでそんなに怒るのはおかしいと思うかもしれない。けど誰だって嫌いなものはある。それに対して少ししたことで怒る人も。それを風季は認めてあげている?」
俺は黙り込んだ。認めてあげたい。確かに順位とかつけられのは俺は嫌いだ。けどだからといって怒る必要も無い。俺は俯いたまま黙り込む。
「認めてあげていないのなら、認めてあげて。光月は前、7歳くらいの頃だったかしら...。スカウトされてオーディションを受けた。合格してとても嬉しそうだったわ。でもレッスン中の時その先生がたまたま不平等って言ったら悪いかもしれないけど依怙贔屓えこひいきする人で、光月はその人に依怙贔屓されたの。今の子って怖いわよね。それに対して前からいたひとつ年上の前からレッスンを受けていた女の子に文句を言われて泣かされてレッスンを辞めた。その後何度もスカウトされたけどそれを全部拒否し続けた。去年友達にオススメをされてオーディションを受けたらグランプリ。あの子だってあんな辛い思いもう二度と味わいとくないはず。だからこそ辞めて、彼女の前でそういうことをするのは。」
俺は妹のことを、6年生の時見れていなかった。初めて知った。小さい頃にあんな事されたら誰だって嫌だ。いけないことをしたな、俺。
「お母さん、ありがとう。謝りに行ってくる。」
と、階段を素早く登って行った。
 そして、俺は妹の部屋の前で立ち止まった。

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