陰キャな俺がハーレムに!?

絵音 聖夜

吉倉さんとの会話

 「風季くん!風季くん!これどうしたらいいと思う? プリント出すの忘れてて...」
────
 「風季くん、これいる? 妹さんにだけど...」

あれから吉倉よしくらさんは俺にとても話しかけてくるようになった。もちろん俺にはコミュりょくなんてない。だって、(聖修と家族)以外の他人とあまり話したことなんてない。そんな俺は話しかけられるのも、質問されて答えるのも苦手だ。そうやって俺が脳内で説明している間でも吉倉さんは小さな入れ物を俺に差し出している。
「これね、海に行ったとき売られてたもので本物の大きな貝殻で作られたものなの。気に入ってたんだけど使わなくなって...」
そうなのか。仕方がないな、貰ってやろう...!じゃない。なんでわざわざ俺の妹に? 他の女子には聞かないのか...?
「えっと... なんで俺の妹に...?」
と聞くと、その瞬間吉倉さんは首を横に傾けた。
「いや、その... ほかの女子とかじゃなくて、なんで俺の妹なのかなー...って思って...」
「うーん... 他の子に聞いたら『綺麗だけど、あまちゃんのは貰えないよ』とか『価値が高すぎる』って言われて...。れいちゃんに聞いてみたけど『可愛い!でもあまちゃんの大切な物だから貰えないよ!』って言われて...」
おい、女子がみんな拒むのに俺がもらったらどうなる...? この学校中の男女達からの怖く、冷たい目線が俺に向けられるようになるぞ...!ってか
「その『れいちゃん』って誰なの?」
俺のクラスに"れい"という名前の子はいない。他のクラスの人だろうか... それとも...
「れいちゃんは私の幼なじみである、美玲ちゃんだよ。」
あ、福本さんか... 予想が合ってるー... ってか幼なじみなのかよ。幼なじみ同士美少女ってどういうことだよ!どういう繋がりなんだ!
「それより、やっぱいらない?」
「吉倉さんには悪いけど... いらない、かな...」
さすがに俺が貰ったらまずいからな。
「そうなんだ... ごめんね、いきなり質問しちゃって...」
「いや、いいよ」
と、これが俺と吉倉さんの会話。一応最初の頃よりはマシになった方だ。慣れてきたからいいだけで、慣れていない人は本当に話せない。このことも一応聖修あいつに相談してみるか...

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