陰キャな俺がハーレムに!?

絵音 聖夜

聖修のお母さん

 家を出て着いたのは大きな家...。聖修の家だ。インターフォンを押す。「はーい!」と福本さんの声が聞こえた。さすがにもう驚かない。前は倒れてしまったけど、今は倒れる理由なんてない。ここで倒れたら注目を浴びるだろうし(だって今朝だから散歩とかしている人がいる)。それに倒れたらきっと車に踏み潰される。朝だから車通りもそこそこあるはずだ。するとドアが開いた。聖修が「遅かったなー」と笑いながら言ってくる。「うるせぇなー...」と俺は答えて、家の中に聖修と一緒に入る。玄関には白いTシャツに短パンを履いた女の子... 福本さんがいた。
「上城くん、おはよう!」
と、ニコニコしながら福本さんは言う。やべぇ。緊張してきた...。
「お、おはよう、ござ... 福本さん。」
完全に敬語になりかけてた。まあ敬語でもいいけど、同い年だからタメ口の方がいい気がする。福本さんの顔を覗くと笑顔で微笑んでいる。可愛い。癒される。聖修を見ると... 笑いを堪えてやがる...。覚えてろよ...と思いながら家に上がる。改めて見るとやっぱり綺麗だと言うことが分かる。日頃から掃除しているんだろうなー... と思っていると扉の中から聖修のお母さんが出てきた。
「風季くん、やっと来たのね。ずっと待っていたのよ。」
と、近寄ってくる。
「おは...」
「あら髪が傷んでるわ... 枝毛も、あと、油っこい。くせ毛は仕方がないけれど...」
今の言葉で俺は10,20,30,50と合計110ダメージくらった。
「やっぱ美容師がそばにいる男子といない男子の髪って全然違うのね〜... 知ってたけど...」
なんかからかわれているような気がする... ってかこれって新手のいじめかよ!? もしかして、いつも美容師俺にいつもこんなこと思ってたりして...。確か、前回行ったっときも...


「髪切りをお、お願いします...。」
美容師さんが止まっている。大丈夫か?
「あ、あの...」
「あ、すみません。えっと、準備するのでこの紙に記入を...」
「あ、はい。」
俺はその紙に名前とか年齢、住所などを書いたり髪の気になる部分、お店を何で知ったかという質問に答えていた。書いている時、俺をチラチラ見ながら他の人とひそひそ話をしていた。


その時別の意味で考えていたから、今ハッキリと言われて気づいた。もしかしてこのことを言っていたのでは...? 余計嫌になってきた。気がつくと俺の顔の前に聖修の手があった。俺はもしかしてぼーっとしてたのか...?
「風季くん大丈夫?」
聖修のお母さんから声をかけられた。
「あ... だ、大丈夫で...す...」
死にかけだな。そんな、俺に聖修のお母さんが
「あ... ごめんね。つい本音が出ちゃって...」
余計傷ついた...。俺の口から魂が出そう...。
「あ、でも安心して。私がとっても綺麗にカッコ良く、風季くんをイメチェンさせてあげるからね。」
と、天使のような笑顔で微笑む聖修のお母さん。本当に40代か...? やっぱ美人だな...そう、思いながら俺は頭を下げて言った。
「よろしくお願いします!」

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