BD外伝 ルクセンダルク物語 〜第1章〜

無知年

2話「混沌の世界」

1話あらすじ


路地裏で倒れていた主人公
起きた時にはエタルニア公国の宿屋の寝室にいた。
そこでこの宿屋を経営しているという「ルーファ」と言う男と話す。
ルーファは路地裏で倒れていた主人公を見つけてこの宿屋に運んできたと言う。

ルーファの「なぜ路地裏で倒れていたのか…」と言う質問をされた時に主人公はほとんどの記憶が無くなっている事に気付く。
主人公のポケットに入っていた1枚の手紙とペンダントがあった。

手紙を見ると主人公は「ウィル」と言う名前だった事が分かる。

突如ウィルは意識を失い、自分と「ロフィ」と言う名前の少女の映像を見た…
ウィルはこの人が手紙を送ってくれた人だと思い荷支度を始める。
そしてこの人に会うべく、「イスタンタール」に行くことを決意した……
ウィルはポケットに入っていたペンダントを首に掛け寝室を出たのだった。



寝室を出ると、窓際で外の景色を眺めているお婆さんがいた。
どうやら外は雪が降っているらしい。
ゆっくりと落ちていく雪をそのお婆さんは静かにずっと眺めていた。

廊下をちょっと進むと下に降りる階段があった。
僕はゆっくりと階段を降りて行く。
1階に着くと辺りから賑やかな声が響いてきた。
「なんだ…?」
廊下を進むと、大きな扉が目の前に映った。
「この扉の向こうから声がする…行ってみよう。」
そう言うと、僕は恐る恐る扉を開けた。
「これは…!」
扉を開けると、目の前には沢山の人がお酒を飲んでいる。
「酒場か…でもなんで宿屋に…?」
1人でぶつぶつと喋っていると、後ろから誰かに話しかけられた。
「あれ?さっきの…」
「貴方は…」
そこには、ルーファさんの姿があった。

ルーファ「こんな所でどうしたのですか?」
ルーファさんは不思議そうな目でこちらを見ている。
「いや…えっと…実は…ルーファさんを探していたらここに来てしまいまして…」
そう言うとルーファさんはにこやかに笑った。

ルーファ「あはは、そうでしたか!じゃあ立ち話もあれなので、あそこの席に座りましょう!」
僕はルーファさんに言われるがまま酒場の端っこの空いてる席に座った。

ルーファ「何か飲みますか?って言っても見たところ未成年っぽいですよね…うーん…あっ!りんごジュースならありますけど、それで大丈夫ですか?」
「えっ?あっ、えとじゃあお願いします…」
僕の目の前に大きなジョッキ1杯に並々に入れられたりんごジュースが運ばられた。

ルーファ「さぁどうぞ。採れたてのりんご果汁で作ったりんごジュースです。お酒が飲めないお客様に人気なんですよ〜」
「へぇ〜…じゃあ頂きます…」
ジョッキの取手を握り、僕は並々に入れられたりんごジュースを一気に飲んだ。
「美味しいです…!」
あまりの美味しさに飛び跳ねそうになったが、必死に堪えた。
ルーファ「そうですか!お口にあって良かったです!」
ルーファさんはそう言うと、僕の隣りに座ってきた。

ルーファ「そう言えば、確か私に用があるんでしたっけ?」
僕はすっかり目的を忘れていたが、ルーファさんの言葉で我に返る。

「あっはい、そうです。実は…」
僕はルーファさんにナダラケス地方のイスタンタールに行く方法を聞いた。
ルーファ「イスタンタールですか…」
ルーファさんの表情は険しくなる。

ルーファ「ここはエタルニア。ナダラケス地方に行くには海を渡らないといけないのです。そして海を渡るにはガテラティオの街に行かないといけません。外航船が止まるのは海に面したガテラティオだけなので…」
「そうなのですか…えっと…じゃあここからガテラティオまではどの位で着きますかね?」
僕はルーファさんに聞ける事をきいた。

ルーファ「幸い、ガテラティオはエタルニアと近いです。南門を出てそのまま南西に進めば着くでしょう。ですが、いくら近いと言っても1日は掛かります。道中で魔物に襲われる可能性もあるし………あっ!そうだ!ちょっとお待ちくださいね!」

そう言うとルーファさんは席を立ち、酒場を離れていった。
しばらく待ってるとルーファさんが何か筒らしき物と見た事のない武器を持って戻ってきた。 

ルーファ「お待たせしました〜!これは野宿用テントです!私の父の物なのですが、もう使わないと思うのであげちゃいます!このテントを張ると、特殊な呪いが発動してテント周辺には魔物が寄らなくなります!あとこの武器もどうぞ!これは「カタナ」と言って我が家系に大昔から伝わる和の国の武器です!和の国は大昔に滅びたとされるのですがね…」
「えっ!?そんな凄いもの貰っちゃって良いんですか…?なんか悪いですよ…」
僕は目の前にある不思議なテントと「カタナ」を少し眺めた。
「うーん…」
僕が悩んでいるとルーファさんがこう言った。
ルーファ「気にしないで受け取って下さい!この世界は街から出ればもう危険です。街の外は手強い魔物でいっぱいですからね。」
「・・・。」
「じゃあ…」
僕はそう言い、ルーファさんからテントとカタナを受け取った。
ルーファ「あっ、それとこれもどうぞ!世界地図です!この先必要だと思いますから!」

「ありがとうございます!ルーファさんには何から何までほんとお世話になってます…」
ルーファ「いやいや〜困っている人はほっとけませんから…あっ、ガテラティオの街の位置は地図にマークしておきましたよ!」
僕はガテラティオの街の場所がマークされた世界地図も受け取った。

「それでは行ってきますね」
ルーファ「はい、行ってらっしゃいませ!ここにはいつでも戻ってきて構いません。戻られた時は美味しいごはんを用意します!もちろんお代は大丈夫ですからね!」
ルーファさんはそう言って僕を見送ってくれた。
宿屋を出て僕は街の南門へ向かった。
外は凍える程寒い。
冷たい雪が僕の頬に触れる。

「そろそろか…」
目の前には大きな門があった。
「よし。行くぞ!」
僕はそう意気込み門をくぐった。





ここは光と闇が交わる混沌の世界ルクセンダルク。

秩序が崩壊しかけている世界。
その中で繰り広げられる物語を………
貴方は見届けなければならない……

To be continued…

次回「 Following chase」

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