青い果実 -Unripe fruit-
-春風-((佑翔))
どうしよう…。
僕は目の前の状況に焦っていた。
今、僕の前には顔を赤くしてすやすや眠っている佑衣がいる。
佑衣と2人でアイスを買って、僕の家まで来た所まではよかった、はずだ。
が。コンビニでアイスと一緒に買ったチョコレートに、ブランデーが入っていたのだろう。
佑衣はそれで酔っ払ってしまったようだ。
「はぁ…も、こんな無防備で、どしよ」
サラ…
佑衣の髪を撫でる
「んむっ…んー…」
幸せそうに微笑む。
そんな佑衣が可愛くって…。どうすればいいのか分からない。
「こんなに無防備だと、いくら僕だっていつまでも耐えられないんだからな…」
佑衣は鈍感なのか何もわかってない。
家に来る時もさっきの言葉だって…
僕だって思春期男子だ。そりゃ、少しはそういうことだって…。
とりあえずまだ寝かせとこう。
「んぅー、ゅー、とっ…」
ゴロン、とソファーから落ちそうになる。
「あっ!ぶっ、な、、、ふぅー、」
間一髪で抱きかかえる。
このままだといつか落ちてしまう。
佑衣を軽く抱き抱えたまま、寝室へと向かう。
「っしょっと…ほんとによく寝てるなぁ」
移動の間も起きそうですらなかった佑衣の、頬をぷにぷにしてみる。
「ほんっ、とに。こんなにぐっすり寝ちゃって…どーなっても……んー!」
タオルケットをかけてあげながらポツリとつぶやく。
あーーぁ、ほんとにもう…。
1人でボソボソ言いながら佑衣の隣にぺしゃっ、と突っ伏す。
「あーぁ、もう。かわいいなぁ…」
そんな呟きは睡魔に襲われた僕の意識と共にフェードアウトしていった。
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僕は目の前の状況に焦っていた。
今、僕の前には顔を赤くしてすやすや眠っている佑衣がいる。
佑衣と2人でアイスを買って、僕の家まで来た所まではよかった、はずだ。
が。コンビニでアイスと一緒に買ったチョコレートに、ブランデーが入っていたのだろう。
佑衣はそれで酔っ払ってしまったようだ。
「はぁ…も、こんな無防備で、どしよ」
サラ…
佑衣の髪を撫でる
「んむっ…んー…」
幸せそうに微笑む。
そんな佑衣が可愛くって…。どうすればいいのか分からない。
「こんなに無防備だと、いくら僕だっていつまでも耐えられないんだからな…」
佑衣は鈍感なのか何もわかってない。
家に来る時もさっきの言葉だって…
僕だって思春期男子だ。そりゃ、少しはそういうことだって…。
とりあえずまだ寝かせとこう。
「んぅー、ゅー、とっ…」
ゴロン、とソファーから落ちそうになる。
「あっ!ぶっ、な、、、ふぅー、」
間一髪で抱きかかえる。
このままだといつか落ちてしまう。
佑衣を軽く抱き抱えたまま、寝室へと向かう。
「っしょっと…ほんとによく寝てるなぁ」
移動の間も起きそうですらなかった佑衣の、頬をぷにぷにしてみる。
「ほんっ、とに。こんなにぐっすり寝ちゃって…どーなっても……んー!」
タオルケットをかけてあげながらポツリとつぶやく。
あーーぁ、ほんとにもう…。
1人でボソボソ言いながら佑衣の隣にぺしゃっ、と突っ伏す。
「あーぁ、もう。かわいいなぁ…」
そんな呟きは睡魔に襲われた僕の意識と共にフェードアウトしていった。
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