植物人間
袋の音
とりあえず、ビニールを探そう。
俺は休憩室の棚を開けるとゴソゴソとあさり始めた。
「松笠くん、何してるの?」
すると、突然、後ろから水瀬さんの声が聞こえた。
俺は思わず、ビクリと肩を震わす。
「いや、あの…。それが、ですね…」
俺は手に持っていた折れた箒を差し出した。
水瀬さんが一瞬、驚いた顔になる。
絶対に怒られるよな…。
水瀬さんと俺が口を開くのは同時だった。
「あの、すみませんでした…」
「やっと壊れたか」
俺はその想像していなかった言葉に顔を上げた。
「いやね、この箒、もう捨てようと思ってたんだ。しかし、使えるものを捨てるのはどうもね…。壊してくれて、助かったよ」
「そうですか、あの、ビニールは?」
「ああ、ビニール袋ね。ちょっと待ってよ」
そう言いながら、エプロンのポケットを探り始めた。
「松笠君、本当に無愛想だよねぇ」
そう言いながら、水瀬さんは袋を取り出した。
ガサガサっと無機質な音が聞こえた。
俺は休憩室の棚を開けるとゴソゴソとあさり始めた。
「松笠くん、何してるの?」
すると、突然、後ろから水瀬さんの声が聞こえた。
俺は思わず、ビクリと肩を震わす。
「いや、あの…。それが、ですね…」
俺は手に持っていた折れた箒を差し出した。
水瀬さんが一瞬、驚いた顔になる。
絶対に怒られるよな…。
水瀬さんと俺が口を開くのは同時だった。
「あの、すみませんでした…」
「やっと壊れたか」
俺はその想像していなかった言葉に顔を上げた。
「いやね、この箒、もう捨てようと思ってたんだ。しかし、使えるものを捨てるのはどうもね…。壊してくれて、助かったよ」
「そうですか、あの、ビニールは?」
「ああ、ビニール袋ね。ちょっと待ってよ」
そう言いながら、エプロンのポケットを探り始めた。
「松笠君、本当に無愛想だよねぇ」
そう言いながら、水瀬さんは袋を取り出した。
ガサガサっと無機質な音が聞こえた。
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