22話:もう少しで産まれます。

双子産まれる1ヶ月前、もうそろそろ産まれるということなので入院することになった。

「そろそろだな！」

「うん！楽しみだなぁ！」

俺も眞希もすごく楽しみだ。
だが、やはり眞希は心配な顔をしている。

「まー君、やっぱり私怖い…」

「大丈夫！俺がついてるから。心配すんな！」

「うん…」

「なんで心配なんだ？」

「いや、死んじゃったら…と思って……」

「こんなことは無いよ。女は誰だって通る道なんだから。俺は男だけど眞希の気持ちも分かるよ？」

「まー君……」

眞希は涙を浮かべた。

「さっ、俺はそろそろ帰るぞ。」

「えぇ！ヤダヤダ！ずっとここにいてよ！」

子供かよ…
俺は、眞希の肩に手を置いた。

「大丈夫だから、お前できる。」

俺は眞希にハグをした。

「そろそろ面会時間終了するから、帰るぞ。」

「うん、ありがとう。」

「じゃあな。」

俺は病室を出た。

「大丈夫、元気に産まれてきてね…。」

眞希はお腹をさすった。
その言葉を聞いた俺はなんか安心した。

俺は家に帰った。そしてら、チャイムがなった。

「はーい。」

「あ、眞宙君。こんにちは」

「あー、野乃か。どうした？」

「今、眞希さんは？」

「今、入院してるよ。」

「え？入院？」

「まぁ、上がってよ。」

俺は、家に上がらせた。
そして、野乃に事情を話した。

「なるほど、妊娠しているのね。おめでとう！」

「あはは、ありがとう。で？用とは？」

「ああ、そうだった。はい、これ。」

野乃が渡してきたのは。漫画だった。

「これ、いつか眞宙君返そう返そうって思ってたんだけどなかなか返せなくて。」

「あー、そういえば貸してたな！」

「いつ産まれるの？」

「もうそろそろらしいんだけど。」

「そうなんだ。男の子？女の子？」

「女の子だよ。しかも双子。」

「へぇ、双子なんだー。」

「うん。」

「じゃあ、私はこれで。」

「うん。ありがとね。」

そう言って、野乃は家を出た。

さぁ！眞希には頑張ってもらわないと！

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