俺の嫁はニートです。

雅蛇

16話:俺出張に行きます。

いつも通り、会社に出勤した。
最近女性社員の姿が日に日に見えなくなっているのは気のせいだろうか。

すると、同僚の話が耳に入ってきた。

「なぁ、最近さー。うちの嫁さん仕事早く帰ってくるんだ。」

「え?そんなの早く帰るなんて予定があるからだろ?」

「いやぁ、それがさぁ。家に帰ると嫁がさぁうちでぐうたらしてるのよ。それで色々と…トホホ…嫌になっちゃう……。」

「あぁ、そーいう感じね。最近女性社員が日に日に少なくなっているのはそのせいかもしれないなぁ。」

「「はぁーーー…………。」」

家に帰ると嫁がぐうたらしている…?
眞希と同じ感じか?

まぁ、とりあえず仕事が済んだのて家に帰ることにした。



「ただいまぁ」

「おかえりなさーい!」

「いやぁ、疲れた。」




「いやぁ、困ったものだよ。最近女社員が日に日にいなくなっているんだ。ほんっと困っちゃうよねぇ。あはは」

「へぇ、そうなんだ。」

「だから、最悪残業になるかもしれないよ。いやぁ、困った困った!」

「色々大変ねぇ。」

「そうなんだよ〜。色々大変…って!お前が言えることじゃねえだろ!」

「ごめんなさい!他人事でごめんなさいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」


はぁ、全く…

「早速なんだけど眞希、俺明日から出張行くことになったから。よろしく」

「えぇー!な、なんでよ!」

「なんでよって言われても、仕事なんだもん仕方ないじゃん。」

「どれくらいなの?」

「3泊4日。」

「修学旅行じゃん!」

なんで、そこで修学旅行なのか。


「まぁ、とにかく3日間はいないから。」

「明日から?」

「そう、明日の朝の5時に出るから。」

「5時!?早くない?」

「仕方ないだろ?じゃあ、飯食って風呂はいって準備して寝るからな!」

「う、うん」

「なんだ?心配なのか?」

コクリ

「心配しなくていいよ。たった3日だろ?」

「されど3日なの!」

「いいじゃないか。直ぐに時なんて経つんだから。」

「そ、それもそうだけど……」

「さ、こんな話はやめだ!飯食いに行くぞ!何食いたい?眞希の好きな物でもいいぞ!」

「……なんでも…」

「じゃあ、寿司でも食いに行くか?」

コクリ

眞希は縦に首を振った。

《寿司屋》

「おいおい、まだ落ち込んでいるのか?」

「べ、別に落ち込んでなんかないよ…」

「そうか?俺には落ち込んでいるようにしか見えないな。」

正直俺も心配だ。
眞希が何かしでかしたら。

《家》
こいつ、いつまで引っ張るつもりだ!

え?何?俺出張行っちゃダメなの?ねぇ、ダメなの!?
空気がめっちゃ重いんですけど!

「な、なぁ大丈夫って言っているんだから、正直俺も心配なんだよ。お前が」

「まー君…」

「お前が事故にあったり、強盗に襲われたり、色々とあるかもしれないじゃん!」

「ま、まー君、それは心配し過ぎだよ。」

「とにかく!心配なのはお前だけじゃないってこと!分かったか?」

眞希の表情がラリの変わった。

「うん!き、気をつけてね!」

「あぁ、頑張るよ。」

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