俺の嫁はニートです。

雅蛇

14話:ニート風邪をひきました。

「うぅ………頭いたーい…。」

眞希は、風邪をひいた。

それは、旅行から帰ってきたところ。

急に朝、頭痛いとかダルいとか言ってきた。

「熱測ってみて。」

熱を測ったら、なんと、38℃あら困ったよ。
今から仕事だって言うのに、仕方ない。
午前中は仕事を休むか…。

「よし、眞希病院行くぞ。」

「えぇー!ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダーー!!」

「病院行かないと治らないぞ!」

「病院痛いもん!この感じインフルだから、寝てる!」

「ダメだ、自分がインフルでも、病院行かなきゃ、分からないじゃないか!」

「いいの!自分の体は自分が一番わかっているから!」

「だとしてもだよ!」

「でも、イヤだー」

はぁ……子供かよ…25にもなって…

「絶対鼻のやつするもん!」

「鼻のやってあれか?棒を鼻の中に入れるやつか?」

コクリ

「はぁ、あのな?それくらい我慢してくれよ。そんなの早く終わるんだから。」

「とにかく!病院行くぞ!」

「イヤだ!イヤだ!イヤだ!イヤだ!イヤだ!イヤだ!イヤだーーー!!!!!」

俺は眞希を引きづって行った。

《病院》
「ゔぅ…グスン………」

そ、そんなに嫌だったのか…

「守崎さん、守崎眞希さん!」

「さ、呼ばれたぞ?行ってこい。」

「イヤだ…まー君一緒に来て………」

「はいはい……」

俺と眞希は診察室に入った。

「はい、こんにちは。では、早速眞希さん。どんな風に体がだるいのかな?」

「えーっと、関節の節々が痛いし、体もだるいです。」

「そうですか。じゃあ念の為検査をしましょうか。」

「うん?検査?」

「うん、インフルかどうかのね?」

眞希は、この時察したようだ。

「はーい、じゃあちょっと上を向いてくれるかな?」

「イヤだ。鼻のやつ!」

頼む。眞希見てるこっちが恥ずかしいから。

「すぐ終わるから。我慢してね。」

「は、はい……」

おぉ、すんなり聞きいれてくれたぞ。

「では、終わるまでちょっとまってて下さいね。」

《結果:インフルエンザA型》
「はい、じゃあお薬出しておくので、しっかり飲むように。」

「すみません、ありがとうございました。」

「いえいえ、とんでもないですよ。」

はぁ、病院の付き合いで疲れた……。

会社今日は、休むか…。

薬を処方せんからもらい家に帰った。

「じゃあ、薬飲んでちゃんと寝ててくれよ?」

「うん…わかった。」

はぁ…俺もちょっと寝るか…。






「う、うーん……」

どれくらい寝たのだろうか。
時計を見ると、7時過ぎだった。

「あ、眞希に飯を作ってやらなきゃ…さて、何を作ろうか。」
さっぱりしたものは何かあったっけな?

冷蔵庫を見てみると。
何も無い。

「しくったなぁ。」

眞希の部屋を覗くと、ぐっすり眠っていた。

「まだ飯はいいかな?どうせ眞希は、起こしても起きないし…。」

俺だけで飯食うか。
とは言っても何を食おうか。

コンビニでいいかな…いや、コンビニっていう気分じゃないしな。でも、うちには何も無いし……困ったものだ。

仕方ない。コンビニにしよう。
俺は近所のコンビニに行き、夜飯を買った。

すると、俺が飯を食べようとした時

「まー君…お腹空いた……。」

「あぁ、はいはい、おかゆでいいかな?」

コクリ

「それとも、うどん?」

コクリ

「そばにする?」

コクリ

「おい、眞希?」

コクリ

俺は眞希の体を揺らすと、眞希は立ちながら寝ていた。

「おい!眞希!」

「う、うぇあ…!?な、何?まー君…。」

「お前立ちながら寝てたぞ?」

「え?寝てないよ?」

「いや、寝てたから。眠いんじゃ寝てなよ。まだ熱あるじゃないか。」

「でも、なんか食べなきゃ死んじゃう。」

「わかった。じゃあ、眞希何がいいんだ?」

「うどん…」

「わかった。作るからそれまで寝てて。」

コクリ

俺は眞希のうどんを作った。

あまり食欲がないと思うから、薄味に作った。

「はい、眞希作ったよ。」

「あ、ありがとう……」

眞希は、黙々とうどんを食べた。

何だ、意外と食欲あるじゃん。
と、思っていたが。

「ごちそうさま……」

なんと、半分しか食べていない。

「え?もう要らないのか?」

コクリ

「わかった。じゃあ、薬飲んで寝ろよ?」

コクリ

「にしても、意外だったなぁ。こんなに残すなんて。でもまぁインフルだし仕方ないよなぁ。」

そう思いながら飯を食い、洗い物をし、風呂に入った。

眞希の部屋を覗いた。
まだ起きていた。

「眞希風呂入れるか?」

「え?あ、あぁうん…」

「じゃあ、入っちゃいなよ。そっちの方がさっぱりするぜ?」

「うん、そうする…」

眞希は風呂に入って行った。



「まー君…」

「うん?何?眞希」

「その、ありがとうこんなことしてくれて」

「何を言っているんだ?」

「え?」

「当たり前だろ?風邪ひいてるお前に何ができるって言うんだ?」

「まー君……」

「だから、早く治せ?いいな?」

「うん!ありがとう…!」

まさかこんなこと言われるなんてな。
びっくりしたわ。

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