俺の嫁はニートです。

雅蛇

11話:ニートと旅行に行きます。1

私がある日漫画を読んでいると。

「ただいまぁ。」

「あ、おかえりなさい!」

「あぁ、ただいま。早速だけど旅行に行くぞ!」

「うん!…え?、えぇー!!!!!!どど、どういうことなの!?」

「いや?ただ単に行きたくなったから。」

いやいや、旅行ってでも私は家に居たいから断ろうかなー…いやいやいや!ここで断ったら、まー君との楽しい思い出が作れない!でも…あぁー!私にどうしろと言うのですかぁ!これは神様のいたずらですかぁ!家に居たい!でも旅行にも行きたい!

「うん?眞希行きたくないのか?そんな頭かきむしっているけど…。」

「へ?あ、ああ。い、行くよ?もちろん行く。」

「よし、早速準備しよ。」

なんてことを言ってしまったんだ私は!
そ、そうだ!

「まー君!準備出来たよ!」

「お、早いな。だけどもう少し待って…えぇ!!お前まさかとは思うけど旅行先にテレビゲームを持っていくなんてことないよな?」

「その、まさかでーす!」

「いや、さすがにダメだよね?ね?分かるよね?眞希なら分かってくれるよね?ね?ね?」

「ぎゃああぁぁぁ!わかった!私が悪かったです!ごめんなさい!許してぇぇ!」

まー君が真顔で迫ってきたのはものすごく怖かった…。

「全く、眞希の悪い癖だよ。」

「はい…」






「さ、行くぞ。」

「うん!」

うちには車がある。
ここから3時間かけて有名スポットに行くらしい。

「って言うか、まー君。有給とったの?」

「もちろん、有給取らなきゃ旅行になんか行かないだろ?」

「それもそうね。有名スポットってどこなの?」

「うん?そりゃあ凄くいいところだよ。」

その、凄くいいところがわかんないから聞いているんだけどなぁ…。


「その前に旅館に荷物を置いていこうか。」

「うん」

それから、私とまー君は旅館に着いた。

「旅館藤宮…」

旅館の外見は薄汚い外見だった。

私とまー君は、旅館の中に入った。

「いらっしゃいませ。お越しいただきありがとうございます。」

「ご予約した守崎です。」

「あ、守崎様ですね。お越しいただきありがとうございます。」

旅館の女将が正座しお辞儀した。

「いえいえ、早速チェックインをお願いします。」

「はい、かしこまりました。ささどうぞこちらへ。」

チェックインを済まし。部屋に案内された。

「こちらのお部屋でございます。」

案内された部屋は、9条の畳でテレビもあるし冷蔵庫もある。
案外広かった。

「では、失礼致します。」

女将は深々とお辞儀をして戸を閉めた。

「まー君、案外いい旅館だね!」

「だろ?いやぁ、良かった。ここ結構安かったんだよ。」

「アァ、ソーナンダ。」

「うん?どうした?」

「イヤ、ナンデモナイ。」

「あっそう。」

まー君が旅館で安く済みたいなんてまー君らしくないなぁ。気のせいかな?

「よし、荷物を置いていこうか。」

「うん!どこ行くの?」

「もう、行き先は決まっているから大丈夫!」

「早く!行こうよ!」

私はものすごくワクワクした。

コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品