俺の嫁はニートです。

雅蛇

7話:大晦日でもニートです。前

《12月31日大晦日》
「眞希、今日は何の日か知っている?」

「今日は…12月31日…大晦日?」

眞希は、こたつに入りながら答えた。

「そう!今日は大晦日!だから。今日は大掃除をするぞ!」

「おー!」

俺は掃除を始めた。

「せっせっせっ……」

「あはははははははははははは!!」

眞希は動画を見ている。

「掃除をしろおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

「うわぁぁぁぁ!!」

「全く、こっちは一生懸命掃除しているのに、そっちは動画かよ…大晦日くらいは掃除してくれよ…。」

「いいじゃん!いいじゃん!別にニートなんだから!自宅警備員なんだから!」

「なら、自宅警備員なら家を警備してくれるんだよね?だったら掃除もちゃんとするよね?」

「うっ…でも、自宅警備員は家の警備だけだから掃除とかってのは」

「掃除してくれるよね?」

「はい…掃除します…。」

「はい、よく出来ました!」

「この、悪魔め…!」

「ん?何か言った?」

「いえ!何も!」

仕方なさそうに掃除を始めた眞希。

「ほらほら、掃除くらいちゃんとして。要る物と要らないものを分けて。迷うものがあったら捨てなさい!」

「はーい…」




「終わったよ!」

「お?随分と早かったな。どれどれ」

見てみるといるものに全て入っているではないか。

「はあぁぁぁぁぁぁ!?」

「全部いるものだよ!」

「馬鹿かァァ!!…はぁ、大掃除くらいマジでちゃんとしてくれよ…。じゃあ、いいよ。お前はもうやらなくていい…はぁ…全く……」

(うぅ…まー君傷ついちゃったかなぁ?)

眞希は、黙々と掃除をやった。

(お!眞希やっとちゃんとやってくれたか…はぁ、まぁ、今年最後だし。大目に見るか。)

「まー君、掃除終わった。」

「うん、お疲れ。休んでいいよ。」

はぁ、今年もあと少しで終わるなぁ。

眞希は相変わらずニートだな。

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