俺の嫁はニートです。

雅蛇

3話:ニートな嫁

「じゃあ、行ってくるね!」

「うん、なんか寂しいなぁ」

「はは、大丈夫だよ。なるべく早く帰るから、最悪残業になるかもしれないけど。」

「うん、分かった。頑張って!」

「うん、じゃあ、行ってきます。」

「行ってらっしゃい!」



さあ、まー君が仕事に行っている間は、ゲームで暇を潰そう!

「…とは言っても…やるゲーム全部クリアしちゃったんだよね…ゲーム買おうかなぁ…でも、1ヶ月に1個なんだよね…」

財布の中身を確認したら、2千円と400円

「………買えない」



【夕方】

俺は、メールを眞希に送った。

『何とか、仕事が早く終わったから今から帰るけど、何かいる?』

「うん?あ、まー君からだ」

私は、メールを返した。

『喉乾いたからコーラ買ってきて!』

『了解』



《数分後》

「ただいま!買ってきたよ!」

「おかえりなさい!ありがと!」

「今日はオールするの?」

「今日はじゃなくて今日もだよ!」

「ソウダッタナァ」

「何よ!その反応は!」

「あはは!悪い悪い!」

眞希そそくさと自分の部屋に篭もった。


俺は、ワイシャツを洗濯機の中に入れた。

「…風呂にでも入るか」

そう言って風呂に入った。

「はぁ、さっぱり」

俺はタバコで一服し冷蔵庫から冷えたビールを取り出した。


「まー君!」

「うおっ!な、なんだよ眞希」

いきなり眞希が出てきた。

「あのね!相談があるの!」

「な、なんだ?俺にできることなら聞くぞ!」

「あのね!新しいゲームを買ってほしいの!」

「「…………」」

しばらく沈黙が続いた。

「それは、ゲームのカセット?」

眞希は首を縦に振った。

「ダメだよ、この前買ったばかりじゃないか!1ヶ月に1個って決めだじゃないか!もう少しなんだから我慢して?な?」

「だよね、ごめんね?」

「謝ることじゃないよ」

「いやいや、謝ることだよ。じゃ」

眞希は自分の部屋に戻っていった。

「ふぅ、あいつ寝てくれないかなぁ」

《12時40分》

俺は、眞希の様子を見に行った。

「くすぅ…くすぅ…」

眞希は寝ていた。

「よし」

俺は眞希の1番欲しかったゲームを枕元に置いた。

「眞希…お前ならわかってくれるよな?俺はお前を愛していてる俺はお前を信じている…おやすみ…」

俺は眞希の頭を撫でた。

【朝】

俺はいつも通りに起床した。

「まー君!これまー君が買ったの!?」

それはゲームのカセットだった。

「え?お、俺じゃないよ?」

「嘘だ、じゃあ一体誰が?」

「買ってはないけど、仕事の同僚に貰ったんだ。」

「あ、そうなんだ!これ1番欲しかったゲームだったんだ!」

「うん、知ってるよ。欲しい欲しいってゲーム屋で駄々こねてたもんね…」

「うるさい!」

「ふごっ!」

グーパンが俺の顔面に飛んできた。

「あの時は恥ずかしかった。」

「もう!やめてよ!」

「悪い悪い!」

「じゃあ、早速やるから邪魔しないでよ!」

「あ、あぁ分かった。」

一緒に出かけようと思ったっだけどなぁ。

俺は心がしょぼんとなりながら、家事をした。

「はぁ、一緒に出かけたかったなぁ…仕方ないのかなぁ…」(泣)

こうして、俺の休みは過ぎ去って行く。

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