2話:夫婦で悔しいです。

【10月25日当日】
この日はものすごく人がいっぱいだった。
やっぱり世界で人気なゲームだな。

「眞希、がんばろ」

「あわあわあわあわあわあわあわあわあわあわあわあわあわあわあわ」

「ま、眞希…？」

「ふぇっ？ん？な、何？まー君！」

「お前ものすごくあわあわしてたけど、大丈夫？」

「あ、あぁ大丈夫大丈夫！！この通り！」

痩せ我慢しなくていいんだよ？と心で伝える。
実際に言ったら怒られちゃうからあえて言わないけど。

「えっと、俺達のチームは…」

《team DOMINION》

な、なんだ？これ…俺と眞希のチームだよな？

「眞希！なんだこのチーム名は！」

「えへへ！かっこいいでしょ？」

「かっこいいでしょ？じゃねぇよ！2人しかいないのに？」

「なーに言っているの？私たちだけじゃないよ？」

「え？」

「眞希ちゃん！」

「マーちゃん！」

振り向くとそこには女子2人がいた。

「だ、誰？」

「私の友達だよ。」

「あ、あぁそうなんだ」

「眞希ちゃん、その人は？」

「私の夫だよ。」

「は、初めまして。夫です。眞希がお世話になっております。」

「え？眞希ちゃん結婚しているの！？」

「ちょっと、私が結婚してないみたいに言わないでよ。」

「ごめんごめん」

「なぁ、眞希…チーム名どうにかしろよ。｣

「嫌よ、このチーム名は私たち3人で考えたのよ！あ、ちなみに友達も同じニートだから。」

まさかの、ニー友！！

「頑張りましょう！」

「「オー！！」」

「オー……」

お前眞希に男友達はいないのか！
俺ものすごく悲しい…。
女子しかいないなんて。

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試合が始まった。
俺たちは、第3試合。勝ったら4試合５試合とどんどん上がっていくシステム。

そして、俺たちの番になった。
すると、司会の人が
『おーっと！これはこれは！なんと、元件1位の眞希選手がいるではないか！』

え？眞希が元県1位？
マジで？

『それでは！team DOMINION.VS DEVIL Waltz.の試合開始です！』

相手のチームもチームで名前厨二病かよ！
まぁ、頑張ればいいさ！


3試合は難なく勝利できた。
4試合も勝利できた。

『さぁ、team DOMINION.ここまで圧勝して来ました！ここから3試合目も勝利できるんでしょうか！続いては、team DOMINION.VS ちーむ雑草の養分！ここで余談ですが、ちーむ雑草の養分の1人神有かみあり蘭夢らん選手は、なんと日本大会のトップになったこともあるです！』

おいおいおい！まじか！
相当な腕だぞ！
まぁ、やるしかない！

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《結果.敗退》

俺はものすごく悔しかった。
仕方ない相手が悪すぎたってのもあった気がする。
次も頑張ればいいさ。


「いやぁ、惜しかったなぁ」

「ほんとねぇ！あと2点差だったのにねぇ」

「じゃあ、私たちはここで」

「あ、じゃあまたね！」

「うん、ばいばーい！」

「…帰ろっか！」

「うぅ…うわーーん！！」

「眞希！どうした！？」

「悔しいよォ！あぁーーー！」

「大丈夫！俺だって悔しかったんだから。でも、楽しかったでしょ？」

「うん…」

「あんなに緊張してたのにな！」

「うるさい！」

「ふごっ！」

グーパンが俺の顔面に飛んできた。


「よし！今日は2人で焼肉だ！」

「え？」

「なんだ？行きたくないのか？」

眞希は首を横に振った。

「2人でお疲れ様会だ！」

俺は眞希の手を繋いで焼き肉屋さんに向かった。