俺の嫁はニートです。

雅蛇

0話:ニートと嫁

俺には、嫁がいる。俺の嫁は、この前までしっかりと仕事をし家事もしていたんだがここ最近はずっと家にいるし、家事も俺がやっている。
何故かって?
それは、俺の嫁は『ニート』だからさ!
しかも、アニメ大好き、ゲーム大好きで100点満点なニートだよ。
でも、可愛いことには変わりない。
そして、俺が仕事から帰ってくるとお出迎えはいつもしてくれる。たとえ、風邪をひいていても毎日欠かさず。

「ただいま!」

「あ、おかえりなさい!」

うん、さすがニートずぅーっと同じ服。
俺の勘違いかもしれないがニートってずっと同じ服なの?
まぁ、それはさておき。

「ねぇ、お腹空いた!なんか作って!」

「え!?いつもカップラーメンなお前が珍しいな!」

「いいじゃん!」

「仕方ないなぁー、分かった準備するからちょっとまってて!」

「うん!」

晩御飯の準備をしている時もゲームをやりっ放し。

晩御飯が出来た。

「おーい!ご飯出来たよ!」

「うん!後で行く!今すっごくいいところだから!」

正直俺もゲームは大好きだしアニメもそこそこ知っている。ただ嫁は、ゲームやりすぎアニメ知りすぎで痛い夫婦だと思われいるかもしれない。
だから、俺はなるべくアニメあまり知らない、ゲームあまりやらないと仕事の同僚たちに言っている。
それが、とても嫌だった。とても悔しかった。

「はーい!お待たせェ!」

「終わったのか?」

「うん!第4の魔像クリアしたよ!」

「ほんと眞希まきはすごいな、今度倒し方教えてよ。」

「うん!良いよ!」

嫁は、サムズアップをした。

あ、自己紹介していなかったね。
俺は、守崎もりさき眞宙まひろ今年で三十路みそじだ。
こっちが嫁の眞希、まだ25歳。

なぜ、俺の嫁がニートになったのかと言うと。ニートに憧れたらしい。
もちろん、俺は猛反対した。
何故かって?それは、当たり前だよね?だって、辞めるのは行けないことだけど急に俺に相談もなしに勝手に辞めやがった。

その時の俺は、まぁ怒りが頂点に達したね!
1週間くらいお互い口をきかなかったもん。

でも、嫁は可愛いから仕方ないなぁで済ませちゃった。
それが、俺のいけないところでもあることは俺でも分かる。
だから俺はこう言ってしまったんだ。

「俺は、お前がニートでも、構わない。俺は稼げるように頑張るから。」

俺はなんであんなことを言ってしまったのだろうか、あぁ過去に戻りたい…

この先俺は食っていけるのか…
ものすごく心配だ。

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