妹はヤンデレで小学3年生、姉はツンデレで大学2年生

西東 北南(さいとう ぼくなん)

10.

休日が終わり学生にとって1週間で最も気の乗らない月曜日。デパートから帰って雫に説教され、日曜日は『朝から夜まで雫と遊ぶ刑』という名の刑を降され釈放された月曜日の朝にいたる。ハッキリ言おう。  ・・・・・とても大変でした。 元気と体力が溢れんばかりの小学生を相手に日頃運動せず部活も所属していない高校生が相手するには酷な話だ。どんなことをしたかというと、6時30分に起こされ雫の好きなオムレツを作り一緒に食べその後にプリ〇ュアを一緒に見るまではいい。 だが、ここからが地獄の始まりだった。プリ〇ュアを見終わると雫に連れられいつも遊んでいる公園より少し遠目の公園に連れてこられた。なぜ遠目の公園にしたかと疑問に思い雫に問いかけると。『今日はいつもと違う場所でお兄ちゃんと新しい人生を(公園で)遊びたかったから。』とちょっと訳の分からないことを言っていた。それから、鬼ごっこ・隠れんぼ・滑り台・砂遊びなどお昼まで休憩なしで遊んだ。楽しかった。楽しかったのだが疲れた。鬼ごっこの時点でボロボロだった。俺が鬼をしたのだが全く捕まえられなかった。30分間ずっと走った。途中から何を追いかけているのか分からなくなった。俺がお手上げすると次は雫が鬼をすると言い出した。休みたかったのだが強引に始められてしまった。結果は雫の圧勝。ただ、捕まえる時に毎度体全体を使って捕まえて来るので腰が痛い。隠れんぼでも雫の圧勝。滑り台は100回ほど滑った。雫は100回滑り台を昇り降りしても余裕のご様子であった。子どもって凄いよね。滑る時は雫が俺の股の間に座るようにして滑った。柔らかくで温かくで甘い匂いがしてドキッとした。お昼になったら家に帰った泥だらけになってしまったので雫とお風呂に入ってからお昼にした。お風呂ではゆっくり出来ると思っていたのだが、もっと遊びたいと直ぐにお風呂から出されてしまった。お昼ご飯はミートスパゲティにした。お昼を食べ終わると次はゲームをした。そんなこんなで夜まで遊んだ。久しぶりに体を動かしたからベットに入ると直ぐに夢の世界へと落ちていった。雫も俺ほどじゃないが何かと疲れたようで俺のベットに入り込むことなく寝ていた。

そして今にいたる。まだ寝足りない。全身が痛く特に足腰がヤバい。疲労もまだ完全に取れていないので俺は今とても老けていることだろう。

「よう、おはよう雄太。なんか老けたな。」

裕志だ。

「おう、おはよう。」

「どうしたんだ?」

「昨日雫と1日中遊んでな。」

「だとしてもそんなに疲れないだろ。」

「小学生舐めんなよ!!」

「お、おう。すまん?まぁとにかく急がないと遅刻するぞ。」

「あぁ。」

授業中寝そうだなと思いながら帰ったらまた寝たい、そう思う俺だった。





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