大罪の魔女達

黒猫

魔女落葉(らくよう)

『零…零…彼女は落葉(らくよう)と言う魔女気をつけて』ぱちっ私は目が覚めた。
「忍さん…落葉って人知ってる?」「楽…葉…零殿!!その名を何処で聞いたのでござるか?!」そう言うと忍さんは戸惑った。
「夢見で聞きました。」そう言うとさめは不安そうな顔をした。
「落葉は、拙者と同じ忍者だったでござるある時落葉は国を救うと言う名目で獄門貼り付け(ごくもんはりつけ)にされたのでござるしかし魔女になれなかった彼女は国外へ永久追放されたのでござる。前の殿(との)の話なのでござるが…」忍さんは悲しそうに言った。
「そんなの酷くありませんか…さいっていですよ…」私は涙を浮かべて言ったらしい
そりゃ共感もする。
私達大罪の魔女は、拷問によって産み出されるのだから…怠惰の姉さまは、アイアンメイデンドイツ語で「アイゼルネ・ユングフラウ」(聖母マリアをかたどったとも言われる女性の形をした高さ2メートル程の大きさの、中が空洞の人形である。)で、大罪の魔女になった。
色欲の姉さまはファラレスの牡牛(鉄製の牡牛で下から焚き木をして炙りながら殺す拷問器具)で…暴食の姉さまは串刺し刑(和の国で言う針の山)で…私は生きたまま解体された。
「最低ですよ………獄門貼り付けって何ですか?」私が言うとさめが少し呆れたと言う表情をした。
「あ…ええーと…さらし首にしたあと馬で引きずる事でござるよ…さらし首にはしなかったものの…」忍さんの表情が曇る。
「忍さん」私は忍さんを読んで頬を撫でて「忍さんは何も悪く無いですよ大丈夫です。」笑って言うと忍さんは少し顔が赤くなった。
なんでだ?
「あ…あああありがとうでござるよ零殿…」顔が赤くなったけど思考は正常らしい。
「さめ、さめにお願いしたい事があるんだけど良い?」私はそう言うとさめに使い魔の主としての命令を出した。

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