大罪の魔女達

黒猫

連れ去った目的

「まさかあなたが報復の魔女零殿だったとは…食べ物を恵んでもらったのに…気絶させて連れ去るとは…本当に申し訳ないでござる…」誰かが言っている声が聞こえる…「ん…ここは?痛っ」頭がズキズキする…とりあえず立たないと…痛い…私は壁に沿って歩いていった。
「…!!」曲がり角から誰かが来る気配がした。
どうし…!!頭の痛みがまして視界がぐらりと揺れた。
咄嗟に誰かが私を支えてくれる。
その顔を見るまもなく私は頭の痛みに耐えきれず気を失った。



数分後…
ひんやりとした何かを額に当てられ私は少し目を開けた。
「あ!!報復の魔女殿!!良かった!!目が覚めたでござるね!!」あれ?あの時の人?ここは少しずつ意識が覚醒して行った。
「申し訳ないでござる」私の目が覚めた途端あの時の人が土下座した。
「え?あの…何を…」私が聞くとあの時の人は、謝罪してきた。
「自分の部下が迷惑をかけたでござる…これはもう腹を切って魔女殿に詫びるしか!!」そう言うと小さなナイフ?のようなものを取り出しお腹に突き立て横にグイッと動かした。
横に切れたお腹から血が吹き出る。
「?!」倒れそうになるあの時の人を受け止め仰向けに寝させ私はナイフを身体から抜いた。
次は治癒魔法を使う。
傷口に触れ意識を集中させるように魔力を流し込む…すると頭がズキズキと痛み出した。
(うぐっ…負けるか…負けてたまるか!!)しかし私は気にせず魔力を流し込む。
完全に傷口が塞がった。
「良かっ…た……」バタリ…魔力の大半を使い果たし私は倒れそうになった。
すると素早くあの時の人が私を受け止めた
「良かった…生きてた…」そこで私の意識はふっ…と途切れた。


数時間後…
私は和の国の王?のような人にまたもや土下座されていた…ええ…何この状況…私が考えていると私の隣にいるあの時の人(忍(しのぶ)と言うらしい)が説明してくれた。
「今この国は資源が枯渇しているのでござるなので魔女殿達の力を借りて大地に力を戻して欲しいのでござるよ」そう言うと、忍さんは申し訳ないでござるといってまた土下座した。
「…うーん…じゃあ厨房に連れて行って貰えますか?」そう言うと忍さんが私をお姫様抱っこして厨房まですぐに連れて行ってくれた。
「ここで料理をする人は?」「いないでござる」「え?」「いないでござるよ…」「ええ!!」「今までは握り飯だったのでござるよ…」「あれ?じゃがいもならあるじゃないですか」「いもは粥にするぐらいしか」「お肉もちょっと残ってますし」「食べるには足りないでござるよ…」「何人くらい必要ですか?ご飯」「60人ほどでござる…零殿やはり無理なら…」「なあーんだ!!杞憂でした!!忍さんも手伝ってくださいね?」そう言うと私は大きな鍋に芋を入れた腐っているものもあったのでそれは畑に植えてみよう。
「忍さんこれミンチ…細かく切って貰えますか?」「切るのは得意でござるよ!!」そう言うと猛烈な勢いで切り刻み始めた。
さてとそのうちに私は、玉ねぎがあったからみじん切りにしてっと…涙が…そしたらしっかり塩を振ったひき肉と玉ねぎを炒める!!玉ねぎは色が変わったら入れる事!!絶対!!そしたら和の国の調味料醤油の出番!!私が常備している砂糖と醤油を10個分で大さじ二だから…3倍の大さじ6位かな?を加えて茹でたじゃがいもの皮をむいて潰しひき肉と混ぜる小麦粉とパン粉が無いので小麦とパンをバックから取り出し変換する。
するとあっという間に小麦粉とパン粉が出来上がった。
そしたら円形にして、小麦粉⇾溶き卵(6個)
⇾パン粉の順にくぐらせて揚げる。
ちょうど兵が帰って来たらしいので揚げていく。
鍋またはフライパンに3cmほど油を入れ高温にしてきつね色になるまでさっと揚げれば完成っと。
兵士の人達は美味しいと言ってもらえた。どうやら私を1番に攫ってきた理由は美味しい料理が食べたかったかららしい…素直にそう言ってくれれば良いのに…

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