泡沫

小田 恵未里

空気

よくわからない思いが体を駆け巡っていく。
辛くて、苦しくて、喉がしまっているのが分かるから、きっとこの感情の意は『嫌悪』だ。
色褪せた文が私の目の前に打ち出されていく。
もう、何を言いたいのかわからなくなった。
というより、元より浅い考えしか私の頭の中にはないのだ。
私は私である限り、喉の締まりは続く。
わたしはわたしでいる時間が一番嫌いだ。
このまま自分のことを忘れられたらいい。
何も考えずに、ただ世界の流れを見ていたい。
世界は美しいと思う。
けれど、その空気中には、毒素が仕組まれている気がしてならない。
喉が苦しい。
息が供給されない。
このまま宙に浮けたらいいのに。
夢うつつの状態のまま、過ごせたら良いのに。
わたしだということを忘れられたらいいのに。

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