雑学部!!

白兎

食べ物の雑学

「楽しみだねー」


 今日は三人で、飲食店に来ていた。


「わざわざ休みの日に呼び出したわけがこれか」


「だってまだ二人とどこか出掛けたこと無かったから」


「でも、よりによって何故ファミレスなのかしら?デパートや何ならカフェとかもあったでしょうに」


「デパートにはあとで行くけど、その前にお昼にしようと思って。」


 普段は外出をしない津楽と霧崎は一ノ瀬に不満を言うが、楽しそうにしている一ノ瀬を見るとそれ以上は言わなかった。


「早く中に入ろうよ。外暑いし」


「そうだな」


「仕方がないわね」


 一ノ瀬を先頭に三人は中に入り、席に座る。


「何食べよっかなー」


「お前、ファミレスそんなに好きなのか」


「もちろん。子供の頃から来てるしね。ファミレスに行くってなったらすごく嬉しかったし」


 一ノ瀬が子供のように純粋な笑みを浮かべながら話す。すると津楽がこちらも子供のような笑顔になると楽しそうに話す


「知ってるか?飲食店の看板って赤が多いんだけど、それは食欲を促進させる効果があるんだと」


「そうなんだー。確かに、外食の時って普段よりも食べちゃうかも。それも色の配色が関係してるのかも」


「お前は外中関係なく食ってるだろ」


「そんなことないよ!」


 津樂の冗談に一ノ瀬は頬を膨らませている。
 すると、霧崎が待ちくたびれたように口を挟む。


「早く頼みましょ」


「お前、なんだかんだ楽しんでね?」


「そんなことないわ」




 ある程度食べた後、一ノ瀬はメニューを見て悩んでいた。


「エクレアもおいしそうだし、このシュークリームも食べてみたいな。あぁ、でもこっちのパフェも捨てがたいなー」


「早く決めろよ」


 長々と悩む一ノ瀬に、津楽が催促する


「だってどれもおいしそうじゃん!」


「また来たらいいでしょ」


 一ノ瀬の言葉に霧崎は母親のように説得する
 ここで、津楽が一ノ瀬に語り掛ける。


「これは、決め手の足しにしてくれればいいんだが、シュークリームのシュはシュはキャベツを意味し、焼いた生地が似ているから名がついたんだと。
 エクレアは仏語でエクレール・オ・ショコラでエクレールは稲妻を意味し表面の割れ目が稲妻に似ているからという説がある。
 パフェの語源はパーフェクトらしい」


「へー」


「聞いてねぇなこいつ」


 一ノ瀬の対応に残念な表情を浮かべる津楽。
 結局、一ノ瀬は三つとも平らげてしまった。









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