日常

aisu

日常

 僕の人生は、毎日が平凡な日常だ。

ファンタジー小説みたいに、
何か特別な能力を持っているわけでもなければ、特殊な日常を送っているわけでもない。

毎日が平凡な日常なのだ。

朝起きたらまず顔を洗う。
そして服を着替え、
朝ご飯を食べて、歯磨きをする。
それが一通り終わったら、
誰もいない家の中に向かって、
「いってきます」と言う。
周りにとっては当たり前の言葉だが、
僕にとっては特別な言葉なのだ。

駅まで歩くと、何時もの満員電車に乗る。
やっとのことで駅に到着すると、
一斉に全員が電車を出る。
この人混みに紛れて電車から出ると、
仕事場に向かって歩きだす。

仕事のことは、省略させて貰おう。
だってそんなこと聞いても、
意味がないだろう。

やっとのことで家に帰ると、
また家の中に向かって
「ただいま」と言う。
相変わらず返事はない。

いつも通りの時間に夕ご飯を食べる。
そして風呂に入り、テレビを見る。
そんなことをしているうちに、
就寝時間が来る。

僕は彼女の写真に向かって、
今日あったことを話す。
恐らく半分くらいは愚痴だろう。
最後に彼女の写真に向かって
「おやすみ」と言う。
返事は返ってこない。

布団に入ると、すぐに眠る。

そしてまた、新しい日常が始まる。

彼女がいたのかだって?
いないとは一言も言ってないだろう?
…まぁ『いる』ではなくて
『いた』なんだけど。

それでも、僕の日常は平凡だ。
誰にどう言われようとも、ね。

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