あたしって幽霊?
初仕事
ウルタナでの初めての夜がやってきた。
あたしはヤバチョーに来ていた。
午後七時にヤバチョーで待ち合わせなのだ。
「お集まりの皆様、本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。今回集まって頂いたのは魔物討伐の任務に参加してくださる方の募集で集まって頂きました。ここに集まっている皆様、計四名様で魔物討伐を行います。では皆様で自己紹介をよろしくお願いします」
この人は何者なのだろうか。
ゲームの人? それとも参加者? まぁ良いや。
「あたしは仲間雪です。こっちは護衛のグルーです。よろしくお願いします」
よし! あたしが一番切った!
「俺はホリュー・ケイジ。魔物討伐専門のハンターだ」
ハンターなんているんだ。
「俺はアルカ・フォーイス。特にこれと言った特技はない」
「これで皆揃いました。では簡単に説明させて頂きます。今回の魔物討伐の最終目標はアンカバラリエの討伐です。討伐ランクはDですので簡単だと思いますが決して油断はなさらないようにお願いします」
この人はそもそも何者? 自己紹介もしてないじゃない。
「あの」
「何でしょう雪様」
「あなたのお名前は?」
「これは大変失礼致しました。私はアバーフォース家に仕える執事でございます。名はケント・マックイーンです。以後お見知りおきを」
なるほど。執事さんか。
「アバーフォースの人なら何か条件があるんだろ?」
ケイジさんが言った。
するとマックイーンさんは深々と頭を下げた。
「大切な事を忘れるところでした。ありがとうございます。今回のアンカバラリエの討伐任務に関して追記事項がございます。アンカバラリエの角と第三牙を持って帰ってくることです。失敗した場合は報酬は支払いません。尚今回の任務で入手した物は全てアバーフォース家に属します。そして戦利品によってボーナスも支払います」
なるほど。簡単に言うと魔物の角と第三牙を持って帰ってくる事が条件か。
「ねぇ、第三牙って何?」
小声でグルーに聞いた。
「魔物には牙が沢山あります。その中の三番目に大きな牙という事です」
そういう事――。
でも何で第三なんだろ。普通は一番大きな牙じゃないかな。
まぁあたし達は言われた事をやるだけだ。
「では討伐隊の指揮者を決めたいと思います。推薦してください」
あたしはケイジさんが良いと思うな。だって魔物討伐のハンターなんでしょ?
「ケイジさんに一票」
あたしが手を挙げるとケイジさんがあたしに言った。
「ありがとう。ホリューで良いよ」
ニコッと笑って言ってくれた。
その後全員がホリューさんに一票を投じ、指揮者はホリューさんになった。
「では明朝七時に出発してください。ホテルは私が確保します。その後は野宿をお願いします。そして前金として十五万バウお支払い致します」
マックイーンさんがそう言うと一列になって十五万を受け取った。
財布に十五万を入れてグルーと一緒にホテルに向かった。
一人一室用意されている。
「そうだ、グルー野営用のテントを買ってきて。二人分。自分のは自分で出してね!」
「かしこまりました」
グルーが帰ってくるとテントを受け取り、礼を言って部屋に入った。
さぁ明日から任務開始!
「皆さんおはようございます。ではご武運を祈ります。いってらっしゃい」
マックイーンさんはついてこないんだ。
「じゃあ行くぞ」
隊長のホリューさんが掛け声をかけ、全員でオーと言い、出発した。
町を出てすぐに広陵地帯に辿り着いた。
すると――。
「全員伏せろ!」
グルーがあたしの体を覆い、伏せた。
上空には大きなドラゴンがいた。
幸いな事にドラゴンはあたし達には気づかず飛び去って行った。
「グルーありがとう」
「お礼は必要ありません。これが仕事ですから」
グルーはクールに決め、恰好つけた(笑)。
広陵地帯を進むと魔物が多くいた。
「ねぇ、ホリューさん、何か魔物を一匹狩りたいんだけど――」
「さんはいらないよ。どうしてだい?」
「あたし討伐は初めてだからどんなものか確かめたくって」
「そうか――。よし! 戦利品を多く獲得するチャンスだ! あのビノキキザウルスを狩ろう」
「ありがとうホリュー!」
「作戦は俺が奴の前に行き注意を引き付ける。そしたら後ろから炎の嵐をぶつけまくれ。奴は炎に弱い」
全員が頷き、作戦開始だ。
ヒューイ!
ホリューがビノキキザウルスの前に行き、口笛を吹いた。
ビノキキザウルスは興奮し、ホリューに突進した。
「ブック! ファイアキャノン!」
炎の弾はビノキキザウルスに飛んでいき、背中に命中した。
「シャイニングファイア!」
フォーイスさんが唱え、ビノキキザウルスはうめき声をあげて倒れた。
「死んだの?」
グルーに聞いた。
「恐らくまだ生きています。ビノキキザウルスは二本の牙を抜かれると絶命します」
「そっか。じゃあ早く戦利品を取ろう」
あたし達はビノキキザウルスの前に集まった。
「ホリュー、どうやって牙を抜くの?」
するとホリューは大きな刃物を取りだし、ビノキキザウルスの大きな牙の歯茎に入れて、てこの原理を使って思い切り引っこ抜いた。
それをもう一本やり、二本の牙が出てきた。
そしてビノキキザウルスは絶命した。
「これは君にあげるよ」
「良いの?」
「あぁ」
「ありがとう! カードオン!」
すると『ビノキキザウルスの牙』と書かれたカードが二枚出来た。
やった! 戦利品ゲット!
この調子でアンカバラリエも討伐しよう!
あたしはヤバチョーに来ていた。
午後七時にヤバチョーで待ち合わせなのだ。
「お集まりの皆様、本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。今回集まって頂いたのは魔物討伐の任務に参加してくださる方の募集で集まって頂きました。ここに集まっている皆様、計四名様で魔物討伐を行います。では皆様で自己紹介をよろしくお願いします」
この人は何者なのだろうか。
ゲームの人? それとも参加者? まぁ良いや。
「あたしは仲間雪です。こっちは護衛のグルーです。よろしくお願いします」
よし! あたしが一番切った!
「俺はホリュー・ケイジ。魔物討伐専門のハンターだ」
ハンターなんているんだ。
「俺はアルカ・フォーイス。特にこれと言った特技はない」
「これで皆揃いました。では簡単に説明させて頂きます。今回の魔物討伐の最終目標はアンカバラリエの討伐です。討伐ランクはDですので簡単だと思いますが決して油断はなさらないようにお願いします」
この人はそもそも何者? 自己紹介もしてないじゃない。
「あの」
「何でしょう雪様」
「あなたのお名前は?」
「これは大変失礼致しました。私はアバーフォース家に仕える執事でございます。名はケント・マックイーンです。以後お見知りおきを」
なるほど。執事さんか。
「アバーフォースの人なら何か条件があるんだろ?」
ケイジさんが言った。
するとマックイーンさんは深々と頭を下げた。
「大切な事を忘れるところでした。ありがとうございます。今回のアンカバラリエの討伐任務に関して追記事項がございます。アンカバラリエの角と第三牙を持って帰ってくることです。失敗した場合は報酬は支払いません。尚今回の任務で入手した物は全てアバーフォース家に属します。そして戦利品によってボーナスも支払います」
なるほど。簡単に言うと魔物の角と第三牙を持って帰ってくる事が条件か。
「ねぇ、第三牙って何?」
小声でグルーに聞いた。
「魔物には牙が沢山あります。その中の三番目に大きな牙という事です」
そういう事――。
でも何で第三なんだろ。普通は一番大きな牙じゃないかな。
まぁあたし達は言われた事をやるだけだ。
「では討伐隊の指揮者を決めたいと思います。推薦してください」
あたしはケイジさんが良いと思うな。だって魔物討伐のハンターなんでしょ?
「ケイジさんに一票」
あたしが手を挙げるとケイジさんがあたしに言った。
「ありがとう。ホリューで良いよ」
ニコッと笑って言ってくれた。
その後全員がホリューさんに一票を投じ、指揮者はホリューさんになった。
「では明朝七時に出発してください。ホテルは私が確保します。その後は野宿をお願いします。そして前金として十五万バウお支払い致します」
マックイーンさんがそう言うと一列になって十五万を受け取った。
財布に十五万を入れてグルーと一緒にホテルに向かった。
一人一室用意されている。
「そうだ、グルー野営用のテントを買ってきて。二人分。自分のは自分で出してね!」
「かしこまりました」
グルーが帰ってくるとテントを受け取り、礼を言って部屋に入った。
さぁ明日から任務開始!
「皆さんおはようございます。ではご武運を祈ります。いってらっしゃい」
マックイーンさんはついてこないんだ。
「じゃあ行くぞ」
隊長のホリューさんが掛け声をかけ、全員でオーと言い、出発した。
町を出てすぐに広陵地帯に辿り着いた。
すると――。
「全員伏せろ!」
グルーがあたしの体を覆い、伏せた。
上空には大きなドラゴンがいた。
幸いな事にドラゴンはあたし達には気づかず飛び去って行った。
「グルーありがとう」
「お礼は必要ありません。これが仕事ですから」
グルーはクールに決め、恰好つけた(笑)。
広陵地帯を進むと魔物が多くいた。
「ねぇ、ホリューさん、何か魔物を一匹狩りたいんだけど――」
「さんはいらないよ。どうしてだい?」
「あたし討伐は初めてだからどんなものか確かめたくって」
「そうか――。よし! 戦利品を多く獲得するチャンスだ! あのビノキキザウルスを狩ろう」
「ありがとうホリュー!」
「作戦は俺が奴の前に行き注意を引き付ける。そしたら後ろから炎の嵐をぶつけまくれ。奴は炎に弱い」
全員が頷き、作戦開始だ。
ヒューイ!
ホリューがビノキキザウルスの前に行き、口笛を吹いた。
ビノキキザウルスは興奮し、ホリューに突進した。
「ブック! ファイアキャノン!」
炎の弾はビノキキザウルスに飛んでいき、背中に命中した。
「シャイニングファイア!」
フォーイスさんが唱え、ビノキキザウルスはうめき声をあげて倒れた。
「死んだの?」
グルーに聞いた。
「恐らくまだ生きています。ビノキキザウルスは二本の牙を抜かれると絶命します」
「そっか。じゃあ早く戦利品を取ろう」
あたし達はビノキキザウルスの前に集まった。
「ホリュー、どうやって牙を抜くの?」
するとホリューは大きな刃物を取りだし、ビノキキザウルスの大きな牙の歯茎に入れて、てこの原理を使って思い切り引っこ抜いた。
それをもう一本やり、二本の牙が出てきた。
そしてビノキキザウルスは絶命した。
「これは君にあげるよ」
「良いの?」
「あぁ」
「ありがとう! カードオン!」
すると『ビノキキザウルスの牙』と書かれたカードが二枚出来た。
やった! 戦利品ゲット!
この調子でアンカバラリエも討伐しよう!
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