屋根裏見たら異世界降臨
33話 これは2つめの決着
お父さんの戦い方は動物を狩っている時やそこに来た森のモンスターと戦っている時に飽きるほど見ていた。と言うより飽きてた。
お父さんの流儀はとりあえず受け止めるとかよりは受け流し相手を崩す。これだけは出来なくてカウンター使いと、なった。これからもカウンターはもちろん使う。がこの敵は一撃一撃は強くない。なら、お父さんの流儀の方が相性がいいはず。
「ふぅ、落ち着いた。」
「何だその構え?初めて見る…そういえばいたな。そんな構えをしていたやつが。」
そう言うとネクロマンサーが駆け出す。がナツは身動き一つしない。
ネクロマンサーの杖がナツに向かっていく。それを受け流す。さらに、その剣に雷を加え杖を渡り、ネクロマンサーに痺れを与える。それは一瞬でも戦闘に取っては致命傷となる。一瞬、痺れたネクロマンサーに太刀が向かっていくが、かすり傷でそれは終わる。
「構えとかは同じだが、お前はお前。やつじゃないな。」
「完全に真似ると誰が言った?僕は太刀だけで相手の体制は崩せない。ならひと工夫ってだけ。」
それにしても杖を渡って来るとは。私の杖はあらゆる耐性を付与してるはずなのだが。
が、ナツはナツ。ナツが今まで鍛えてきた戦い方を捨てると言った訳ではない。
「雷を開放する感じ!」
「ちっ」
あいつが太刀に雷の属性を付与してるのは間違いない。
「距離を取らなければ」
が迫るのをやめないナツ。
「ちっ、だめか。」
杖で受け止める。が、痺れが来る。
「さらにっ」
ネクロマンサーが態勢を崩す。どうやらナツの攻撃がうまく行ったらしい。
さらに隙を突かれる。
「グハッ。」
「これで終わりだよ。」
それにもうこれ以上は…
構え直し思考から戦闘に戻る。お互いぶつかり、そして…
今度こそ地に突いたのは、ネクロマンサー。ただ一人。
「もう終わり、あとはゆっくり…」
「まだ終わらないっ!死者蘇生の能力よ、偉大なるスケルトンよ真の怖さを、我が力で見せつけよ!【ラストスケルトン】」
見たことあるスケルトンが地面から這いつくばって出てくる。そして体の中央には大きな黒い丸の物。
「ばっ、爆弾っ!」
これを倒し切る気力はもうない。さらに、
「神より与えられし権限よ、今こそ真の力を開放…うっ。」
ネクロマンサーが物凄く吹っ飛び、近くの民家に突っ込んで行く。
「明るき場所を闇とかし、姿をくらませ。【ブラック・ミスト】」
「っ!?」
その闇は深く、広く広がっていく。そして体が引っ張られ…
「おい、ナツ大丈夫か?」
「ハル!?なんで…」
「こっちはもう終わった。あまり動けないけど闇で補えばネクロマンサー、一人ぐらい殺れる。」
「でも、剣は?」
「とりあえず気にするな。そこで、休んでて。と言いたいが爆弾だけ処理頼む。」
「分かった。任せてと言いたいけどネクロマンサーのトドメはナツがやる。」
「分かった。」
おそらくもう唱える力もないだろう。
「ねぇ、ネクロマンサー。ありがとう。」
残り少しの生命を唱えるのに、使うのではなく問うのに使う。
「なぜそんな事を?敵なのに…」
「敵だからだよ。強くしてくれた。だめなところに気づかせてくれた。」
「ふぅ、こんなのが最後とはな。お前にこの力をやりたい。トドメを刺してくれ」
嘘は感じない。
「…?どゆこと?」
「いいから」
「分かった。」
敵に情けは無用。なのにネクロマンサーは好きでやっていたわけじゃないような気がする。それでも。
「ありがとう。本当に。」
お父さんの流儀はとりあえず受け止めるとかよりは受け流し相手を崩す。これだけは出来なくてカウンター使いと、なった。これからもカウンターはもちろん使う。がこの敵は一撃一撃は強くない。なら、お父さんの流儀の方が相性がいいはず。
「ふぅ、落ち着いた。」
「何だその構え?初めて見る…そういえばいたな。そんな構えをしていたやつが。」
そう言うとネクロマンサーが駆け出す。がナツは身動き一つしない。
ネクロマンサーの杖がナツに向かっていく。それを受け流す。さらに、その剣に雷を加え杖を渡り、ネクロマンサーに痺れを与える。それは一瞬でも戦闘に取っては致命傷となる。一瞬、痺れたネクロマンサーに太刀が向かっていくが、かすり傷でそれは終わる。
「構えとかは同じだが、お前はお前。やつじゃないな。」
「完全に真似ると誰が言った?僕は太刀だけで相手の体制は崩せない。ならひと工夫ってだけ。」
それにしても杖を渡って来るとは。私の杖はあらゆる耐性を付与してるはずなのだが。
が、ナツはナツ。ナツが今まで鍛えてきた戦い方を捨てると言った訳ではない。
「雷を開放する感じ!」
「ちっ」
あいつが太刀に雷の属性を付与してるのは間違いない。
「距離を取らなければ」
が迫るのをやめないナツ。
「ちっ、だめか。」
杖で受け止める。が、痺れが来る。
「さらにっ」
ネクロマンサーが態勢を崩す。どうやらナツの攻撃がうまく行ったらしい。
さらに隙を突かれる。
「グハッ。」
「これで終わりだよ。」
それにもうこれ以上は…
構え直し思考から戦闘に戻る。お互いぶつかり、そして…
今度こそ地に突いたのは、ネクロマンサー。ただ一人。
「もう終わり、あとはゆっくり…」
「まだ終わらないっ!死者蘇生の能力よ、偉大なるスケルトンよ真の怖さを、我が力で見せつけよ!【ラストスケルトン】」
見たことあるスケルトンが地面から這いつくばって出てくる。そして体の中央には大きな黒い丸の物。
「ばっ、爆弾っ!」
これを倒し切る気力はもうない。さらに、
「神より与えられし権限よ、今こそ真の力を開放…うっ。」
ネクロマンサーが物凄く吹っ飛び、近くの民家に突っ込んで行く。
「明るき場所を闇とかし、姿をくらませ。【ブラック・ミスト】」
「っ!?」
その闇は深く、広く広がっていく。そして体が引っ張られ…
「おい、ナツ大丈夫か?」
「ハル!?なんで…」
「こっちはもう終わった。あまり動けないけど闇で補えばネクロマンサー、一人ぐらい殺れる。」
「でも、剣は?」
「とりあえず気にするな。そこで、休んでて。と言いたいが爆弾だけ処理頼む。」
「分かった。任せてと言いたいけどネクロマンサーのトドメはナツがやる。」
「分かった。」
おそらくもう唱える力もないだろう。
「ねぇ、ネクロマンサー。ありがとう。」
残り少しの生命を唱えるのに、使うのではなく問うのに使う。
「なぜそんな事を?敵なのに…」
「敵だからだよ。強くしてくれた。だめなところに気づかせてくれた。」
「ふぅ、こんなのが最後とはな。お前にこの力をやりたい。トドメを刺してくれ」
嘘は感じない。
「…?どゆこと?」
「いいから」
「分かった。」
敵に情けは無用。なのにネクロマンサーは好きでやっていたわけじゃないような気がする。それでも。
「ありがとう。本当に。」
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