屋根裏見たら異世界降臨

ノベルバユーザー198902

31話 お茶会

ガチャ


「そこに座って待ってて」


「ああ」


そう言うとハルキ、時の神は椅子に腰を掛ける。


「なぁ時の神?」


「なんだ」


「今更だが名前教えてくれよ!」


やっぱり呼びにくいし、知っておきたい。


「神は簡単に名前教えるものじゃない、やだね」


「ちっ」


「まぁ、一部じゃなければいいが」


「うぉっ!まじか!」


「それに私には今はいない。私は下に付きたくないしね」


堕天使も居るみたいな事を言ってたしてっきり居ると思っていた。堕天使も目が点になっている。


「じゃあ俺が迎えに行ってやる!待ってろっ」


「今の話聞いてたのか!?」


「もちろん」


「はぁ、まぁどっちにしろ時代の。時の流れに任せる。」


時の神らしい事を初めて聞く。


「はいっ、ハルキは紅茶で時の神さんはお茶ですよねっ」


一人一つずつ、時の神にはお茶を、堕天使の神とハルキにら紅茶を堕天使の神が置いていく。


「さて、君は今、気絶してここにいる。が早めに元の世界に戻れば気絶直後からスタートさせられる。」


「まぁ、私の力だがな」


はぁとため息をつく時の神に対し、堕天使の神はのほほんと笑う。


がただそれだけのはずなのだが背中がぞくぞくする。風気と言うかなんと言うか。


「まぁそうかじゃあお茶してる場合じゃねぇ。」


「が君の体は、限界寸前だ。」


「そこで私と堕天使は問いたい。前、堕天使が教えた必殺技をなんで使わない?」


「…?」


なんの話か。記憶を辿っていく。


「…。あっ!すっかり忘れてた!その件で聞きたいこともあったし」


「ああ、だろうな。堕天使の説明不足だったし、少し勘違いしてるところもあるだろう。」


「勘違い?」


「ああ、必殺技は大っきいものじゃない。今お前が使える1番の攻撃技よりも弱い。が使い方次第でそれは異次元のものとなる。」


「異次元の、物?どゆこと?」


「ああそうだ。ウルフの小娘みたいな感じで使えるやつだ。一回で使う大技、的なものではない。」


「つまり、身体強化魔法?」


「まぁ、そんなところだ。まぁ身体というのはちょっと間違いかもしれんがな」


「なるほど、ちなみにそれはどのくらい強いの?」


「うーんこのぐらい」


そこで、堕天使が割り込んでくるが怒られてしまう。


「まったく。だから説明不足になるんだよ。めちゃくちゃ強くなる。その理由は剣に1つ魔法が付与される。」


「イマイチ強さが分からないんだが」


「使えば分かるもんだ。」


「そういうものなのか?」


「そういうものだ。」


「分かった。とりあえずどんなものかは理解できたよ」


「んじゃ、早めに戻ったら?」


「堕天使の言うとおりだな」


「分かったよ、とりあえずありがとなっ」


そう言うと目をつぶる。


「どういたしまして~」


「いや、そのっ、ど、どういたしまして。」


普通な堕天使に対し、見えないところで変な反応がある。どうせなら見たかっゲフンゲフン。


少しラグがありながら浮遊感が来る。


「あと剣も壊れるから気おつけてね」


「おっおま、また大事な事を今更ァァァ!」


体に感覚がなくなり光とともに神の世界を去る。

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