屋根裏見たら異世界降臨

ノベルバユーザー198902

17話 風邪②

「さて使い方の前に、一部って事を説明しよう。」


「ああ、頼む。」


と言うと紅茶が出される。


「まず私の能力。つまり堕天使の権力者じゃないから」


「ややこしいな。堕天使の権力者じゃないなら俺はどうなるんだ?」


もっともな疑問を聞く。


「堕天使の一部権力者じゃない?」


と言いながらケラケラ笑う。


「とりあえずその名の通り一部しか使えない。」


ホントならありえないから私も困ってるんだがな。


「まぁとりあえず権力なしで権力の一部使うってこだ。」


「なるほど。で、肝心の使い方は?」


「今の権力だと2つある。1つは剣の通常攻撃に、その属性。つまり普通の攻撃より強い攻撃ができる。」


「へぇ~、通常攻撃が必殺技だと思ったほうがいいのかな?」


「もうひとつは斬系の攻撃魔法にも使える。」


「おおお!一部のわりには充分じゃないか!」


これが完全な堕天使の権力者ならどうなるんだろか。


「いや、それは思い過ごしだ。」


「思い過ごし?」


あとから変なことを付け加えてくる。


「使えるのは5分だけだ。5分使ったら10分間使えなくなる。」


「ちっ」


「おい!?舌打ちしたな!?舌打ちだよな!?」


「ごめん本心が。」


「本心なの!?」


びっくりしてる堕天使の神を無視して話を促す。


「ああ。あとは必殺技かな」


「必殺技!?」


ドンっと立ち上がる。


「まぁ使ったら5分の効果が切れるけどな。」


ドンっと座る。


「ちっ」


「おい!?舌打ちしたな!?舌打ちだよな!?」


「待てよ。5分ギリギリに使えば得するのでは?」


自分でこれはいいところに気がついたなと思う。


「ああ、と言いたいが必殺技を使った時点で5分数えられる。5分経ってから再使用の10分が始まる。」


「えっとつまり必殺技使ったら15分間使えないってことか?」


「ああ。そういうことになるな」


「ちっ」


ついつい、本心が出てしまう。


「また舌打ち!?それよりも必殺技だけはその時が来るまで使うなよ。」


と一区切り置くと…


「多分だが使うと一切、堕天使の能力が使えなくなる。」


「どういう事だよ?。」


「まぁ待て、最後まで聞くんだ!堕天使の権力者を倒せば、能力が戻ってくる。ついでに私も」


「なるへそ。」


つまりは一部の権力者じゃ必殺技は一回しか使えない。堕天使の神とまた会うには堕天使の権力者になる必要がある。


「だけど慣れとく必要があるんじゃないか?」


「まぁそりゃそうだな。」


「堕天使の権力が使える状態なら、時間が経てばいくらでも使える。」


「なら常時の戦闘で練習できるな」


「まぁ練習なら相手がいるじゃん」


「誰?」


とハルキが首を傾げる


「すぐそばに」


「メネル?」


「…」


黙り込む堕天使の神。


「ナツ?」


「…」


「じゃあ誰だ…」


よ!と言おうとしたのを遮られる。


「私だよ!!」


と叫ぶ。


「寝てる時はこの空間に いるんだし、何より私は神だ。君の相手など容易い」


「ほんとに?」


「ああホントだ。それよりもう終わりが来たらしい。」


「もう戻るのか」


そっと、目を閉じる。


「んじゃ、また…」


なと言おうとしたのをまた遮られる。


「1ついい忘れていたが必殺技を使えば時の一部権力者も、なくなるからな!」


「はっ何それっ!?」


ちょ待て!と叫ぶがまぶたが開かない。


「うっ」


浮遊感がある。少し経つと感覚が一時消えてた体にまた感覚が戻ってくる。


「うっ。まだ夜か?」


とりあえず聞かなきゃいけないことがあるがまたそれはあとで聞けばいい。


「汗で体がべたつくな。ちょっと拭くか」


「んっ?ハル?」


寝てると思っていたナツから声が聞こえてくる。


「ハル、どうしたの?」


「いや、体拭こうかなと思い」


「その、ハルキはまだ風邪だからね、そう風邪だから私がその。拭いてあげようか?」


ナツがちっちゃい声で何かぼやく。


「えっ?その聞こえなかった!もう一度いいか?」


「だから!僕が体拭いてあげようかって言ってるの。」


段々と声がちっちゃくなっていくがなんとか全ては聞き取れた。


「えっとじゃあ、そのお願いします。」


「じゃあ待ってて!」


と言うと小走りで寝室から出て行く。少し経つと小走りで戻ってくる。


「どう?風邪は?」


「風邪は楽になったかな」


会話をしながらナツが体を拭き始める。


「そっか。起こすのまずいと思ったからご飯は食べちゃたよ!そのかわりおかゆ作っといたから食べといていいよ!」


「まじか!助かる~」


体が密着して内心穏やかではない、ハルキである。


「はいっ!拭き終わったよ!」


なんかもじもじするナツ。


「その、前は自分で拭いてね。」


顔真っ赤にしながらボソッと言う。


「えっ?あっいやっその。前は大丈夫だから。」


思いがけぬ発言にハルキも顔を真っ赤にしてしまう。


「僕は寝ちゃうけど大丈夫?」


「ああ!起こして悪かったな!」


「いや、勝手に起きただけだから気にしないで!お休み~♪」


「お休み、ナツ」


何気ない会話をかわすとキッチンへ向かう。


「さて、おかゆ食べるかぁ」


と言ってもちょっと前に起こった出来事で落ち着かないハルキであった。

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