小さき蒼雷の魔法使い
第六十五話「創造神の愚痴」
大変お待たせしました。
俺は今、とても困っていた。
あたり一面が、白く目の前には机と椅子があった。
教会……いや、神の部屋に来て、1時間位経っただろうか……創造神クリエイト爺の愚痴を聞かされていた。
創造神、もうクリエイト爺でいいか、でクリエイト爺と対面するように椅子に座り、現在までほぼ一人でしゃべり続けていた。
(よくこんなに話が続くものだ……。)
「おい!聞いておるのか?ライガよ。
儂は怒っている訳じゃない……メッセージを見るようにしてほしいだけなんじゃ。」
「……俺が悪かったから、そろそろ真面目な話を「いや、お前さんはまだわかっとらん!」
(ええ~……わかったって言ってるのに……まだ続くのかよ。)
こんな感じで1時間ほど愚痴を聞いていた。
そんなとき、俺とクリエイト爺以外は居ないはずのこの空間に女性の声が響いた。
「創造神さま、そろそろ話をしませんと時間がなくなってしまいますよ?」
「……魔法神、なんのようじゃ?」
「いえ、大した用では無いのですが、そこの少年がかわいそうに見えまして口を出させて頂きました。
それに、この場所へ居られる時間もあまりないですからね。」
(助かったみたいだな……お姉さんありがとう。)
いつの間にか俺の後ろから現れた女性は、ライガの頭を少しなでで創造神と向かい合った。
少し会話を見ていれば分かるが、どうやらクリエイト爺は、魔法神……えっと、仮にマーリンと呼んでおこう。そして、マーリンが少し苦手なようだ。
「創造神さまのお気持ちも分からなくもないのですよ?
ですが、今回は大事な話があってこの少年を呼んだのではないですか?」
「……そうだな。そうだぞ?今回は大事な話があって呼んだのだ。」
(おいおい、創造神はこんなお爺様でもやってけるのだろうか?)
ライガは、2人の神の考えがまとまるまで少し待機して待つことにした。
この状態で口をはさむと話がさらにややこしくめんどくさい方向に行っちゃいそうだったのだが、どうやらライガの考えは正解だったようだ。
「ごめんなさい、待たせたわね。」
「いや、大丈夫だ。」
どうやら、問題は解決したらしい……クリエイト爺が魔法神と呼んでいた女性、俺は勝手にマーリンと心の中で呼んでいる神がこちらに向き直り改めて自己紹介をしてきた。
「一応、はじめまして。
私は、この世界ファルスで魔法神をしています……名前は無いので好きに呼んで下さいね?
今さっき名付けて頂いたマーリンでもかまいませんよ。」
「……魔法神と言うと魔法を司る神って認識でいいのか?」
「ええ、その認識で大体あってるわよ?勿論他にもやることはあるけどね。」
(創造神に魔法神か……この調子だと他にも神様はいるんだろう。)
ライガは、ほんの数秒だけ思考するとマーリンが発言してきた。
「ライガ君、神は私たち以外にもいるわ。
ただ、今回はそこにいる創造神……えっとクリエイトって呼んでたよね、そのせいで余り滞在時間もないから質問は又にしてもらえるかしら。ある程度の質問は今からする話で解決すると思うけれどね。」
マーリンの会話の内容から前半のクリエイト爺によってこの場所にとどまれる時間をだいぶ使ってしまったのだろう。
まあ、創造神ならその辺の事の管理もしとかないといけないのではないかと思うが、これでいいなら大丈夫だと納得しとこう。
(しかし、神とは、みんな心が読めるのだろうか?まあ、また今度でいいが、それよりも……。)
「話とはなんなんだ?」
ライガが、話しかけた瞬間この場の空気が変わった。
「そこからは、儂が話そう。
まず、最初に極僅かな可能性の話である事と、万が一、億が一に起きたとしても今すぐ如何こうなる話では無い事を分かった上で聞いてくれ。」
これまでの創造神とは違い、真剣な表情で語り始めた。
そして、俺も頷く事しか出来なかった。
「さて、まず話す事は、この世界ファルスのことじゃ。
この世界ファルスは、大体予想できるとは思うが儂が創り出した世界だ。」
世界ファルスは、創造神が世界となる土台を創った。
その後、創造神は5人の神を創造した……
一人は、世界のあらゆる生命を司りし 【生命神】
一人は、世界全体の時間と別空間を司る【時空神】
一人は、世界の魔法関係もろもろを司る【魔法神】
一人は、世界の商業関係を司る 【商業神】
一人は、世界のパワーバランスを司る 【武 神】
この5神によってファルスは完成した。
「儂が創りだした土台に、生命神が生命を……創造に伴って出来た魔力の制御と魔法全般の管理を魔法神が行った。
次に、儂たちの力が強すぎた事や魔力の事が重なり偶然ではあるが、霊界や魔物、そして、異種族が生まれたのだ。」
皆様、柊☆黐です。
本日もお読み頂きまして、誠にありがとうございます。
お手数ではありますが、是非お気に入り登録といいね!の方をして頂けると大変うれしく思います。
では、次回六十六話「ファルス」お楽しみに♪
俺は今、とても困っていた。
あたり一面が、白く目の前には机と椅子があった。
教会……いや、神の部屋に来て、1時間位経っただろうか……創造神クリエイト爺の愚痴を聞かされていた。
創造神、もうクリエイト爺でいいか、でクリエイト爺と対面するように椅子に座り、現在までほぼ一人でしゃべり続けていた。
(よくこんなに話が続くものだ……。)
「おい!聞いておるのか?ライガよ。
儂は怒っている訳じゃない……メッセージを見るようにしてほしいだけなんじゃ。」
「……俺が悪かったから、そろそろ真面目な話を「いや、お前さんはまだわかっとらん!」
(ええ~……わかったって言ってるのに……まだ続くのかよ。)
こんな感じで1時間ほど愚痴を聞いていた。
そんなとき、俺とクリエイト爺以外は居ないはずのこの空間に女性の声が響いた。
「創造神さま、そろそろ話をしませんと時間がなくなってしまいますよ?」
「……魔法神、なんのようじゃ?」
「いえ、大した用では無いのですが、そこの少年がかわいそうに見えまして口を出させて頂きました。
それに、この場所へ居られる時間もあまりないですからね。」
(助かったみたいだな……お姉さんありがとう。)
いつの間にか俺の後ろから現れた女性は、ライガの頭を少しなでで創造神と向かい合った。
少し会話を見ていれば分かるが、どうやらクリエイト爺は、魔法神……えっと、仮にマーリンと呼んでおこう。そして、マーリンが少し苦手なようだ。
「創造神さまのお気持ちも分からなくもないのですよ?
ですが、今回は大事な話があってこの少年を呼んだのではないですか?」
「……そうだな。そうだぞ?今回は大事な話があって呼んだのだ。」
(おいおい、創造神はこんなお爺様でもやってけるのだろうか?)
ライガは、2人の神の考えがまとまるまで少し待機して待つことにした。
この状態で口をはさむと話がさらにややこしくめんどくさい方向に行っちゃいそうだったのだが、どうやらライガの考えは正解だったようだ。
「ごめんなさい、待たせたわね。」
「いや、大丈夫だ。」
どうやら、問題は解決したらしい……クリエイト爺が魔法神と呼んでいた女性、俺は勝手にマーリンと心の中で呼んでいる神がこちらに向き直り改めて自己紹介をしてきた。
「一応、はじめまして。
私は、この世界ファルスで魔法神をしています……名前は無いので好きに呼んで下さいね?
今さっき名付けて頂いたマーリンでもかまいませんよ。」
「……魔法神と言うと魔法を司る神って認識でいいのか?」
「ええ、その認識で大体あってるわよ?勿論他にもやることはあるけどね。」
(創造神に魔法神か……この調子だと他にも神様はいるんだろう。)
ライガは、ほんの数秒だけ思考するとマーリンが発言してきた。
「ライガ君、神は私たち以外にもいるわ。
ただ、今回はそこにいる創造神……えっとクリエイトって呼んでたよね、そのせいで余り滞在時間もないから質問は又にしてもらえるかしら。ある程度の質問は今からする話で解決すると思うけれどね。」
マーリンの会話の内容から前半のクリエイト爺によってこの場所にとどまれる時間をだいぶ使ってしまったのだろう。
まあ、創造神ならその辺の事の管理もしとかないといけないのではないかと思うが、これでいいなら大丈夫だと納得しとこう。
(しかし、神とは、みんな心が読めるのだろうか?まあ、また今度でいいが、それよりも……。)
「話とはなんなんだ?」
ライガが、話しかけた瞬間この場の空気が変わった。
「そこからは、儂が話そう。
まず、最初に極僅かな可能性の話である事と、万が一、億が一に起きたとしても今すぐ如何こうなる話では無い事を分かった上で聞いてくれ。」
これまでの創造神とは違い、真剣な表情で語り始めた。
そして、俺も頷く事しか出来なかった。
「さて、まず話す事は、この世界ファルスのことじゃ。
この世界ファルスは、大体予想できるとは思うが儂が創り出した世界だ。」
世界ファルスは、創造神が世界となる土台を創った。
その後、創造神は5人の神を創造した……
一人は、世界のあらゆる生命を司りし 【生命神】
一人は、世界全体の時間と別空間を司る【時空神】
一人は、世界の魔法関係もろもろを司る【魔法神】
一人は、世界の商業関係を司る 【商業神】
一人は、世界のパワーバランスを司る 【武 神】
この5神によってファルスは完成した。
「儂が創りだした土台に、生命神が生命を……創造に伴って出来た魔力の制御と魔法全般の管理を魔法神が行った。
次に、儂たちの力が強すぎた事や魔力の事が重なり偶然ではあるが、霊界や魔物、そして、異種族が生まれたのだ。」
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では、次回六十六話「ファルス」お楽しみに♪
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